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世界のCRO(Conversion Rate Optimization)ソフトウェア市場のトッププレイヤー10社

日本ではまだまだ認知度が低いが、海外だとかなり前から「CRO(Conversion Rate Optimization)」という概念が広がっており、成果改善のための様々な事例やノウハウが流通している。

世界のCRO向けソフトウェア市場のレポートの中で、ABテスト・ヒートマップ・LP改善などの領域における世界のトッププレイヤー10社が紹介されており、国内ではあまり知名度がないものも含まれていたので、参考に概要や特長をまとめる。

1. Unbounce(https://unbounce.com/)

・2009年設立、売上2.6億程度。

・CVRの高いいけてるランディングページを簡単に作れるサービス。パーツを組み合わせるタイプだが、PowerPointやphotoshopのように自由に要素をドラッグ&ドロップで作成でき、自由度が非常に高い。またポップアップや画面上部バーなどの挙動も簡単に作れる。

・月額80ドル~から利用可能。無料トライアルもあり。


2. ion interactive(https://www.ioninteractive.com/)

・1998年設立、売上10億程度。

・インタラクティブなコンテンツ(シミュレータ、診断ツール、クイズ等)を簡単に作成できるツール。ABテスト等でどれがよいかを試すこともできる。


3. hotjar(https://www.hotjar.com/)

・2014年創業。売上規模は不明。「世界のUXリサーチ市場のキープレイヤー13社」でも登場。

・様々な解析&サイトリサーチ機能が「オールインワン」が売りのSaasサービス。ヒートマップ、マウスレコーディング、ファネル分析、フォーム分析訪問者向けアンケートなどが1ツールで行える(以下はログイン後画面)。無料プランもあり、訪問ボリュームにより月額1万程度~からのプランがある。

・個人的な印象として、最近のCRO(Conversion Rate Optimization)ブログなどではClicktaleより頻繁に見る印象がある。類似ツールは色々あるが、オールインワンの強みで、他ツールからの乗り換えが多そうな感じはする。


4. smartlook(https://www.smartlook.com/)

・2016年設立、売上は不明

・サイト訪問者の訪問後の動きをビデオで確認できるレコーディングがメイン機能。それ以外にも、ヒートマップ・イベント計測・ファネル分析なども可能。

・無料プランでは1500セッションまで記録可能。有料でも月額数千円から利用できる。


5. Instapage(https://instapage.com/)

・2012年設立、売上は9億程度。

・ランディングページ作成機能をベースとしつ、訪問者毎のパーソナライゼーションやABテスト、ヒートマップ等の分析機能も豊富。

・月1万円程度で利用可能。


6. LANDINGI(https://landingi.com)

・2013年設立、売上は不明。

・ランディングページ作成→フォーム作成→リード管理までができる。また代理店向けのマルチアカウント管理機能も豊富そう。

・月3000円程度から利用可能。


7. EXPONEA(https://exponea.com/)

・2015年設立、売上12億程度(https://getlatka.com/companies/exponea)

・「Exprience Cloud」がタグラインのデータ統合プラットフォーム。また追加機能として、メール・SMSや、WebサイトのABテスト等の機能や、AI分析・予測なども提供している。


8. GetResponse(https://www.getresponse.com/)

・1998年設立、売上15億程度。

・メールを中心としたマーケティングオートメーションツール。LP作成やWebinar開催支援ツールもついてる。

・リスト件数により金額が大きく上下するが、数千円から利用可能なプランもあり


9. crazyegg(https://www.crazyegg.com)

・2006年設立、売上5億程度

・ヒートマップやマウスレコーディング等の分析ツール。分析だけでなく、ABテスト機能もある。CROやUX改善のブログなどでは、昔からよく見るが、最近はhotjarにちょっと押され気味か?

・月額数千円からスタート可能。


10. Google Analytics

・Webマーケティングに携わるものなら避けては通れない、アクセス解析ツールの決定版。CROの文脈でも必須ツールとしてあげられている。言わずと知れすぎているので割愛。


まとめ

10社中4社が「イケてるランディングページを簡単につくれる+分析」というサービスであることを見るに、「パパっと作って、パパっと試す」というニーズが非常に強いと思われる。日本でも似たサービスとして「ペライチ」等があるが、これらを活用したスモール&スピーディな仮説検証がCROの肝と言えそう。

また、10社中4社はGAを始めとした「行動ログの分析ツール」で、中でもマウスレコーディングやヒートマップなど、数値だけでなく直感的に行動が理解できるような機能がある。UXリサーチのキープレイヤーとも重複する部分があるが、マーケターが成果につながる改善アイデアを思いつきやすい環境も求められている。


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