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「Google 生成AI広告を検証」「Amazon 子供向けAI対話サービス」など - 今週のAI注目 -  (2023/10/21~10/28)

2023年 10/21〜10/28までの話題になったAI生成ニュースを紹介します!今週は15選です。


主要AIサービス

検索結果にAIが生成する広告を表示するって、未来っぽいですよね?

SGE内でスポンサータグが表示

ユーザーが特定のキーワードで検索した際、AIの回答内容の中に広告を挿入するというものです。

これは、Googleのビジネスモデルの大部分が広告に依存しているため、新しい広告の形を模索していると考えられます。

特に、生成AIを使用するチャット形式の検索が増加する中、従来の広告モデルでは対応が難しい状況になることが予想されます。

Midjourney 今までの4倍の解像度、4096x4096ピクセルってすごくないですか?

4096×4096ピクセルの画像

元々、Midjourneyは1024x1024ピクセルという解像度で、A4サイズの印刷には十分な品質を持っていました。しかし、大きなサイズ、例えばA3のポスターサイズにすると、画質が荒くなってしまう問題がありました。

アップデートにより、その解像度はなんと4096x4096ピクセルと4倍に向上しました!

これは、最近のAIトレンドで注目されているDALL-3の解像度2048ピクセルをも上回るものです。画像生成のクオリティが向上しているだけでなく、他のツールとの連携もしやすくなっています。

「Explore with Alexa」子供向けの安全なAI対話機能が新登場!

Amazonから子供向けの新しいAI対話機能「Explore with Alexa」が登場するこの機能は「Amazon Kits+」の中で提供されるもので、子供たちとの対話をより安全にするための新しい取り組みとなっています。

子供たちがAIとの対話で誤った情報を受け取ることは教育上の問題となり得ますが、Amazonはこれに対する新しいアプローチを取り入れました。

生成AIで作成された大量の質問と回答を、事前に人間や別のAIで厳重にチェックし、問題のないものだけを使用するという方法です。これにより、子供たちが受け取る情報の質を確保しつつ、多様な対話が可能となります。

テクノロジーや社会

OpenAI、AIのリスク対策チーム設立、リスク対策コンテスト開催

OpenAIは、AIを悪用する潜在的なリスクに対応するための新しいチームを結成しました。

具体的には、サイバーセキュリティや生物学、さらには核関連の脅威など、幅広い分野でのリスクを網羅しています。このチームの活動は、今後のAI利用の方針や規定に大きな影響を与えると予想されます。

そして、さらに興味深いのが、OpenAIがリスク対策の提案を募るコンテストを開始したこと。

優れた提案者には、なんと2万5000ドル相当のクレジットが提供されるとのこと。AIの専門家や興味を持つ方々にとっては、このチャンスを逃せないでしょう。

Apple iOS 18でiPhoneに生成AI機能を搭載⁉

来年後半のiOS18に、生成技術が取り入れられる可能性があります。

具体的には、私たちのおなじみSiriや、Apple Musicでのプレイリスト作成、そしてオフィスツールのページズやキーノートなどに、この生成技術が採用されることが予想されています。

Appleらしく、ただの技術導入にとどまらず、独自の価値や新しい体験を提供してくれることでしょう。

ただ、2024年後半というタイミングは、今のテクノロジーの進化スピードを考えると少し遅めの印象も。でも、それだけ期待される独自の機能やサービスが組み込まれるのかもしれませんね。

ロボット犬をおしゃべりツアーガイドに!?

ロボット技術の最前線で知られるボストンダイナミックスから、犬のような形をしたロボットが、音声での会話ができるようになりました。

口も動き、質問に答える様子はまるでSF映画のよう。現在はまだ動きが少しカクカクしていますが、この技術の進化は間違いなく進むでしょう。

プロンプトが苦手でも使える言語生成AI「GATE」米MITが開発

GATE 学習フレームワーク

MITの研究チームから「ゲート」という生成AIの新しい使い方を発表。

従来の生成AIは、ユーザーからの入力を基に結果を生成するのが一般的でしたが、この「ゲート」は少し違います。ゲートは「ジェネレーティブデザイン」というコンセプトに基づき、ユーザーの入力だけでなく、AIからの質問を使って目的を明確化する方法を採用しています。

例えば、ユーザーが「モバイルゲームを作りたい」と入力すると、ゲートは「どのような目的やルールを考えていますか?」と質問します。ユーザーの回答に基づいて、ゲートは最適なゲームのアイデアを提案することができます。

このようなアプローチは、ユーザーが具体的なプロンプトを用意するのが難しい場合でも、質問を通じて目的に合った結果を得られるという点で非常に魅力的です。

国内の動き

生成AI、日本での認証制度づくりに企業が新たな業界団体設立へ

AI技術の進化とともに、その利用に関する安全性や信頼性が問題となっています。その対策として「AIガバナンス協会」の設立が計画されています。

NECやNTTデータ、日立といった業界の大手が集まり、この新しい協会を設立することになりました。

この協会の最大の狙いは、AIの利用に関する一定の認証制度を確立すること。これにより、様々な組織が自らの基準で認証を取得できるようになることを目指しています。2023年4月の設立が予定されており、私たちユーザーにとっても、安心してAI技術を利用できる日が近づいていることを感じます。

生成AIの国内導入は560社以上と報告-パートナー新施策も予告

マイクロソフトがその導入実績を発表しました。驚くことに、560社以上もの企業や自治体がこの技術を活用しているのです。特に大手企業の中には、3Mバンクやパナソニック、NTTデータなどが名を連ねています。

そして、具体的な活用例として、皆さんも知っているメルカリのAIアシストや、ベネッセの夏休みの自由研究向けのAIなどが挙げられました。これらの活用事例を見ると、AIの可能性がさらに広がっていることを感じます。

また、MICソフトが提案する「コパイロット」という新しい概念にも注目です。

これは、AIが全てをやるのではなく、人間と一緒に作業を進めていくための仕組みを指します。さらに、データのセキュリティにも力を入れているとのこと。このような取り組みを通じて、私たちの生活やビジネスがより便利で安全になることを期待しています。

ビジネス活用

インフルエンサーマーケティングの新しい形として注目

どなたに相談する?

3コインズやシャオパニックなどのブランドを手掛ける同社が、自社の人気インフルエンサーのデータを学習したAIチャットを導入。

例えば、あるインフルエンサーに「小6の娘へのプレゼント」について相談すると、そのインフルエンサーの特徴や過去の投稿を元に、個別の提案をしてくれます。

異なるインフルエンサーに質問すると、回答の内容や雰囲気も変わり、まるでそのインフルエンサーと直接会話しているかのような感覚を味わえます。

このような新しい形のサービスは、今後のビジネスやマーケティングにおいても大きな影響を持つでしょう。特に、インフルエンサーマーケティングが注目されている現在、このような新しい取り組みは、企業やブランドにとって大きなチャンスとなるかもしれません。

OutsetがGPT-4を使用し、AIで自動インタビューを実現

インタビュー内容

AIを利用して自動的にインタビューを行う事ができます。現在は文字ベースのインタビューが中心で、AIがユーザーに質問を投げかけ、ユーザーの回答を収集・分析するというものです。

このサービスのポイントは、従来の人間が行っていたインタビューの手間を大幅に削減できる点。

例えば、1000人以上のインタビューを手動で行うのは非常に時間がかかりますが、このサービスを利用すれば、そのような大量のインタビューも効率的に行うことが可能となります。

さらに、将来的には音声ベースのインタビューも導入される可能性があり、その際にはGPT4のような高度なAI技術を駆使して、より質の高いインタビューが実現されることでしょう。このような進化を持つAI技術は、今後のビジネスやマーケティングの場面での活用が期待されます。

Yahoo!ニュース、GPT-4を採用したコメントのAI要約開始

Yahoo!×ChatGPT-4

GPT-4を利用して、記事のコメントを自動的に要約し、読者に提供するというものです。特にコメントが多い記事では、その要約が非常に役立ちます。

例えば、渋谷のハロウィンに関する記事のコメントを見ると、AIは「マナーの問題」や「メディアの報道」などのキーワードをピックアップして要約してくれます。これにより、コメントを一つ一つ読む手間を省き、ざっくりとした内容を把握することができます。

しかし、一方で、この要約が簡潔すぎるという意見も。

このサービスの導入は、大量のコメントを一目で理解するための第一歩として、非常に価値があると感じます。今後のアップデートにも期待したいですね。

KintoneでChatGPTが利用可能なプラグイン提供

Smart at AI

Mソリューションズという会社がキトン上でChatGPTを利用したアプリをリリースしたことが挙げられます。

このアプリの最大の特徴は、キトンのデータベースに保存されている情報を元に、さまざまなドキュメントやコンテンツを自動生成することができる点。

例えば、セールスドラフトやメールマガジンの内容を瞬時に作成することが可能です。

このように、データベースとGPTを組み合わせたサービスの需要が高まってきているのは間違いありません。今後の展開にも目が離せませんね。

大和証券がレポート作成にChatGPTを導入、完成時間50%削減

大和証券が調査レポートの作成にAI技術を導入いています。
具体的には「地域AIインデックス」というレポートにおいて、データの数値分析だけでなく、文章の生成にもAIを利用しています。

この取り組みの最大のメリットは、レポートの完成時間が50%も削減される点。これにより、レポートの提供スピードが向上し、その分他の業務にも時間を割くことができるようになったとのこと。

もちろん、AIが生成する文章は完璧ではないため、しっかりとしたチェック体制が求められます。しかし、そのような課題をクリアすることで、知的労働やアナリストの業務も効率化される可能性が高まってきました。

フローチャート作成におけるAI活用の進化とその可能性

ビジュアライズされたフローチャート

最近注目されているのが「フローチャートAI」というサービス。
第一生命経済研究所のブログで紹介されていたこのツールは、文章での流れの記述を元に、自動的にフローチャートを生成してくれるもの。

シンプルな分岐から、もっと複雑なシナリオまで、手軽にフローチャートを作成することができます。

このようなツールの登場により、説明や議論がさらにスムーズに進行することが期待されるでしょう。

フローチャートはもちろん、マインドマップなどのフォーマット化されたツールも、今後のビジネスシーンでの活用が増えてくる可能性があります。

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