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⑧絶対に劇場で観てほしい!沈黙を楽しむミュージカル 〜Hadestown観劇記〜

2022/4/14〜4/20にかけて訪れたニューヨーク。ブロードウェイで観劇した“Hadestown”に関する記事です。

形容しがたい興奮

広告ネオンが胸に刺さって、「必ず観なければ!」と思ったこの作品。

結果的に、この旅行で出会った中で、最も好きな作品となりました。
おそらく、作品の世界観と、登場人物とキャストの組み合わせが素晴らしかったからです。

私が魅了された世界観とは、劇場内に広がる沈黙が許される空間です。キャストが舞台上に揃い、ヘルメスが歌い出すまでの間、息を呑んで待つ緊張感…そこからハデスタウンへの誘いは始まっていました。そして、終盤で再び訪れる沈黙。終演まであっというまで、引き込まれていました。
帰国してからサントラを聴くも、舞台で得た感動を再現することは不可能でした…!唯一無二の素晴らしい空間です。

実は、ヘルメス役のAndre De Shieldsとハデス役のPatrick Pageのイケてるおじ様2人をお目当てにしていたのですが、
この2人の圧巻のパフォーマンスはもちろん、他の主要キャスト、コーラスであるFatesとWorkersまで素晴らしかったです。
2019年トニー賞受賞から、大きくメインキャスト陣が変わっていない状態(5月末にはヘルメス役の交代があります)なのは、やはり他の役者では再現が難しいのではないかと思わせるほどに、
キャラクターと役者、その演じるキャラクターどうしの相性が良かったです!!

味のある物語進行で、緩急自在なヘルメス
純朴で真っ直ぐなオルフェウス
強がりで儚いエウリュディケ
冷淡で厳格なハデス
ハデスをも魅了する春を誘うペルセポネ


お話としては、ロマンチシズム全開で「なにがラーラララーラーラーラーだよ!」と突っ込みたくなりますが、劇中でそう思う瞬間を与えなかったのは、プロダクションの力でしょう…!!

赤い花が劇中で出てくる時にいつも心を掴まれるので、ご注意ください!!

最後に、
観劇した席が、当日購入で最前列の1番端(身長低い人のみ着席可能とのこと)で99ドルだったのですが、
スポットライトがキャストに降り注ぐ様を観れて、最高でした…
真正面から観て美しいシーンがいくつもある作品かとは思いますが、十分に楽しめて、本当に良い演劇体験でした!!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!

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