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宇宙・駒の湯・三茶

私の永遠のロックスター・江戸アケミの言葉が書かれた看板のある街に出かけた。
「やっぱ自分の踊り方でおどればいいんだよ」と。
しかしそんな彼も志半ば、1990年1月下旬の寒い夜、家の風呂場で急逝した。
江戸アケミ、もしかしてあの夜、風呂に入りさえしなければ死ななかった命かもしれない。

けどまあ私はお構いなしさ。
銭湯に行き、あつ湯に浸たり、サウナに蒸され、駒の湯の水風呂はキレがあり、冷めてぇ。

でもって、凍えと暑さの陰陽状態で、洗い場ん椅子でトランス状態になってると、常連さんの固形石鹸の匂いがふわりと漂い、とんでもねぇノスタルジーに包まれて、顔面から塩水を吹き出しそうになる。

ああ、なんだかどうしようもねぇな。
だけど昔みたく「自分の踊り方」思い出してぇな。

そうだ、香太くんの吊るされたボナサウナ室では、不思議な演歌が流れてた。
藤圭子?の歌う「♪ここは地の果てアルジェリア〜」というやたらにインパクトのある歌詞の入る曲。
調べてみると「カスバの女」というタイトルだった。

どうして地の果てがアルジェリアなんだ?謎だ。
けど要はリズムの問題で、あのくらいのフック?も上手く使おうぜ!って、ことかね。ジャンルは関係ない。
踊ろうよ、みんな三軒茶屋で踊ろうよ。

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