20年越しの夢。オーボエ奏者になりたい!!!
あなたの夢はなんですか?
また、かなえたい夢はありますか?
私の夢は「オーボエを手に入れて、吹奏楽のステージで演奏すること」です。
今回は、私の夢や経緯を語ってみたいと思います。
よろしければ、最後までお付き合いくださいね!
1.ことばの魔力は突然に
あなたはこの言葉をご存知ですか?
「アレもコレも欲しがるなよ」
これは相田みつをさんの言葉です。
私が子どもの頃のある日、祖母が本屋さんかどこかから、
相田みつをさんの日めくりカレンダー「にんげんだもの」を買ってきました。
その日から、我が家のトイレには、その日めくりカレンダーが飾られることになりました。
どの名言も素敵でことばの力が強くて、私は毎日トイレに入るたびに名言を読み、ことばの意味を考えたりしていました。
2.母による「みつをイズム」の教え
小学生だった私は、長女で可愛がられており、それなりに物欲もあり、きっとことあるごとに母に「買って買って」とせがむことがあったそう。
うんざりしたであろう母は、その日めくりカレンダーの27日に載っていた「アレもコレも欲しがるなよ」の文字を見てひらめいたようでした。
その日から毎月27日が来るたびに母に
「アレもコレも欲しがるな。これはあなたのためにある言葉だ(我慢しなさい)」
と言われるようになりました。(なんなら、毎月27日は私の日と言われた笑)
4人姉弟でもあったし、母なりの教育の一環だったのだと思いますが、私だけ毎月言われるのはさすがに辛かったし、大人になっても言われ続けました。今思い返すと、けっこう嫌な気持ちになりましたよね。
母による洗脳とまではいいませんが、みつをイズムが徐々に自分自身に染み込んでいったのか・・・
私は、その頃から徐々に「欲しい」と思う気持ちを封印するようになり、母の前では(どうせ悪く言われるので)あまり言葉にもしなくなりました。
3.呪縛の中で出会ったものとは
そんな私が、そこから20年くらいたって、最近できた夢があります。
「オーボエを吹きたい。」
皆さんは、オーボエをご存知ですか?
ダブルリード(2枚のリード)で演奏する、木管楽器です。
私は小学4年から現在までずっとクラリネットを吹いています。
きっかけは、小学3年の3学期のクラブ活動。
もともとピアノをやっていて、音楽は好きだったけれど、管楽器は未知の世界で、小学3年生の楽器なんてフルートとクラリネットしか知りませんでした。(親もやっていなかった)
ちなみに、クラリネットは人数の枠も多いため第1希望でさくっと決定。
フルートは激戦でたくさんの友達が落選していました。
花形といわれるサックスやトランペットはその後に知りました。
あまりのカッコよさに愕然としましたね。誰か教えてよ!!!(笑)
でもクラリネットは音色も楽器のデザインも大好きで、結構地味なところもツボに入り、中学校に進んでも引き続きクラリネットを演奏していました。
そんな中、オーボエとの出会いは中2の春でした。
中学校の吹奏楽部は部員3学年合わせて50人行かないくらいの、いわゆる小編成バンド(小編成は当時25人)だったので、部内に存在しなかったオーボエを、高校生になった2つ上のS先輩が高校で借りた楽器を持って中学校に遊びに来たんです。(S先輩はどうやら高校でクラからオーボエになったらしかった)
「さきちゃん、吹いてみる?」「はい!!!」
始めてみる楽器に食い気味な私にS先輩はオーボエを吹かせてくれました。
そこで私は、初めてダブルリードの試奏を体験しました。
「ぼぇ~~~」
芯のないちょこっと情けない音が、音楽準備室に響き渡りました(笑)
いい音が出せなかったのは不満でしたが(音が出たからすごいよって先輩に褒められはしたけど)たまらない時間でした(*´▽`*)!!!!
クラリネットにはない、ダブルリードの何ともいえない振動や、あのしゃがれた?独特な音に一瞬にしてハマったのを今でも鮮明に覚えています(笑)
S先輩本当にありがとうございました(笑)
4.ついにオーボエに近づけた、でも・・・
そこからオーボエファンになった私。
高校に進学し、吹奏楽部(大編成)に入部すると、まっすぐにオーボエのパート練習の部屋に(食い気味に)遊びに行きました。(さっき出てきたS先輩とは違う高校です)
「オーボエやります!!!」
と宣言し、先輩にも喜ばれました。
(わが地元では、中学校でダブルリード経験者はほとんどいないので、ぶっちゃけ、あまり人気がないので穴場パートなんです)
しかし、楽器選びオーディションの直前に、なんとオーボエの先輩に
「ごめん、お願いなんだけど、クラリネットに行ってくれないかな」と言われたんですよ・・・
クラリネットパートの2年生5人のうち、なんと4人がテニス部出身で、経験者はたった1人だったという理由からです(こんなことってある・・・?)
とはいえクラリネットも迷っていた(何度か見学も行った)
オーボエの先輩が小学校からの付き合いだった
基本、頼りにされたら嬉しい・・・
・・・・・
そんなこんなで、クラリネットとの縁は続き、結局1度もオーボエ奏者になることなく大人になりました。
5.大人になった今、ふと思い出した夢
それが今になってなぜ「オーボエを吹きたい」のか。
それは、今所属している吹奏楽団でなんとなく
「昔はオーボエに憧れていた」と言ったら、
「じゃあ吹いちゃいなよ!!!」と言ってもらえたから。
たったそれだけなんです。
約20年の間、胸に秘めていた夢も、いざ言葉にしてみたら、なんだか実現できそうな気がして。
ちなみに声をかけてくれた方もこれまたすごくて、普段はクラリネットなのに、アンサンブルでサックスに誘われたからと、バリトンサックスをレンタルし、独学で習得してバリバリ吹いちゃう方なんですよ。
先輩が背中で見せてくれていたからこそ、「私も新しい楽器に挑戦してみようかな?やればできるかも?」なんて思えたんですよね。
その後、なんとその日のうちに、「吹いてみたら?」と言ってくれた方がなぜかすごい乗り気でメルカリやヤフオクで良さそうな楽器を見つけてはリンクを送ってくれたり(行動力の鬼!!!)
いざリサーチしてみたら、レンタルすると月1万円ちょっと程度で借りられる(輸送費などは別料金)ということを知りました。
たった月1万円ちょっとで、夢が叶うなんて。(レンタルだと)
夢を叶える方法は実はたくさんあるという事実を知れました。
ただ温めていただけだった夢が、急に現実味を帯びた瞬間でした。
その後は、思い切って中古で楽器を買うか、レンタルするかで来年の夏にある定期演奏会の数か月前から猛特訓したら、オーボエとクラリネットの2本持ちになれるかな?なんて先輩と企んでみたり、大人の世界は案外自由だなと感じることもできました♪
ちなみに、うちの楽団にはオーボエが1人もおらず、「もしオーボエを吹くなら、ソロあるからどんどん吹いちゃって!!!」と大盤振る舞いされています(笑)
さらに、なぜかその日以降、クラリネットのオーボエカバーパートがあるときは、なぜか私に振ってくださるようになりました。(笑)
指、覚えられるかな。
そもそも楽器の調も違う(クラはB♭管だけどオーボエはC管らしい・・・)
オーボエはリードも高い。(1枚がクラのリード10枚分くらいの価格する)
そして教えてくれる人がいない(笑)←ここ!
でも、圧倒的にワクワクします。
大人の世界もあれこれ大変なことはありますが、けっこう自由だなと最近感じています。
ひとまず地元の現役オーボエのお友達に「そのうちオーボエ吹くかも」とだけ連絡してみました(笑)
まずは、現実的に考え、ライターの仕事をバリバリこなして資金を作ろうかなと張り切っています。
夢を実現できるように、まずは第一歩の資金作りから頑張ります。
★今回は久々にラフに書き綴りましたが、普段は真面目なメディアの医療記事や歯科記事、美容記事、ディレクター業を行っております。
■八巻さき(ライター)の仕事実績はこちら
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