情報リテラシー論 第6回

今回はキューレーションが言ような訳についてでした。

日本では購入前に情報収集や検討をしない消費者が約6割弱。
それは購入時の3つのストレスを感じるからだと思います。
まず1つ目は「情報選択のストレス」。情報が多すぎてどの情報が正しいのか分からないなどのことからくるストレスです。
2つ目が「買い物タイムングのストレス」。新商品のタイミングなどに気を使ってるとくるストレスです。
3つ目が「もの選択のストレス」。商品が多すぎて悩んだり、迷ったりすることからくるストレスです。
この3つのストレスを感じると人は購入意欲を失う傾向があるようです。

そこで登場するのがキュレーションです。
キュレーションとはキュレーター(集める人)からきており、情報を取捨選択してまとめることです。

今ではキュレーションを使ったサービスが数多くあります。

買い物の決定権は購入者が持っているはずなのに決定権をいわばソムリエに託しているようなものです。
情報が多すぎて分からなくなったらキュレーションというソムリエに頼む、ソムリエの言いなり状態です。

SNSにもこの影響は来ているようで、今のSNS時代の広告は好きなものにいいねすれば嫌いなものは消えていきます。
興味のあるものをクリック、タップ、閲覧したらそれと関連したものが表示されるようにななります。
つまり自分好みにキュレーション(パーソナライズ)しているので自然と情報が偏っていきます。

ニュースアプリも自分の読んだ記事と関連のあるものが表示されやすくなるので、テレビで1時間ニュースを見るのとアプリで1時間ニュースを探すのでは情報量が何倍も違ってきます。
興味のないニュースをCMを挟みながら見るよりも自分の興味のあるニュースを的確に探してみる方が圧倒的に便利です。なのでテレビを見る人がどんどん減っていってしまいます。
ただ自分の興味のあるものばかりに偏ってしまって完全に把握できていない可能性があるのがアプリの弱みだと思います。その点、テレビはとりあえず興味がなくても入ってくるので、広く浅くという点では優れていると思います。

グーグルアプリのトップも自分好みの話題が出てくるようになっています。
自分もよくトップに出てくる記事が気になって読んでしまうことが多々あります。

個人的にキュレーションされているものを探してみたんですが、youtubeも多分キュレーションが働いているんじゃないじゃと思います。
自分のyoutubeのホームには必ず自分が最近に見たチャンネルの動画、またはそのチャンネルの最新動画や、見た内容と類似したものを並べてくれている気がします。
ただそればかりだと逆に刺激を求めていつもと違うタイプの動画を見たいとなると探すのが大変です。

他にも多くの場面でキュレーションは活躍していると思います。
ですがキュレーションは便利ですが、頼りすぎも情報の偏りに繋がるので程よい距離感を保ちたいなと思いました。

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