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「うちらはマブダチ」が買えなかった話

本やマンガを読む時、私は紙の書籍派なのでネット注文か書店に出向きます。

久しぶりに書店へいってみようと思いました。

実際に手にとってみて、衝動買いする楽しみもありますよね。

今回は欲しい本が決まっていたのですが、地方住みなので、このあたりの書店では発売日に欲しい本は買えません。

ハチミツとクローバーから羽海野チカさんのファンで、「3月のライオン」を新刊が出る度に購入しています。

一緒に購入しようと思っていた、マンガ家やまもとりえさんの「うちらはマブダチ」という美大時代のコミックエッセイも探してみました。

発売日から少し時間も経っていたけど、地方だから在庫もあるかな?なんて甘い考えでいたんです。

まず書店の端末で在庫確認すると、「在庫有り」の文字が…やった!

コミックエッセイコーナーをくまなく探しても全く見つからない。

探している間、隣がBLコーナーで、若いお嬢さん2人がなにやら小声で話しながら本を探していました。

私が隣のコーナーでしばらく立ち止まっていたので、ちょっと気まずい空気を察知。

「ごめん!私がここに立ち続けてると、お嬢さん達はきっと気になるのよね?私もサッと見つけて立ち去りたいのだけど、見つからないのよー!」と心の中で焦りつつ探す。

これ以上はなんだかお嬢さん達に申し訳なくなってしまったので、店員さんを探して尋ねてみた。

店員さんもそのコーナーを探してくれたけれど、見つからずに「確認します。」と奥へ。

「一冊在庫があるみたいなのですが、他のお客様がお取り置きされてるみたいで…。」と。

ラスイチがお取り置きとは。
端末に「在庫なし」にしておいてくれたら、お嬢さん達と気まずい空気にならずにすんだかもしれない。

帰ってからネット注文でも良かったのだけれど、今日はここで注文して帰ればいいかと思い、注文専用カウンターへ。

「お掛けください。」と促され、カウンターを挟んで店員のおじさまの向かいに掛けた。

入荷予定をPCで調べてくれて、「ちょっといつ入ってくるかわからないですね。電話して聞いてみますね。」と、間髪入れずカドカワまで電話して確認してくれました。

なかなか電話が繋がらない様子で、おじさまが口パクとジェスチャーで「繋がらない。」と私に訴える。

「ちょっとその辺見てきてもいいですか?」と聞くと、笑顔で「どうぞ。」と言ってくださったので席を立ち、おじさまの視界の範囲内で雑誌コーナーを眺めてみた。

数分後、誰かと会話している様子を私は目の端でキャッチした。
「あっ!繋がったんだ。」と、耳をすませると…。

「う・ち・ら・は・マ・ブ・ダ・チ!」


と、一文字ずつ大きな声で強調しタイトルを相手に伝えるおじさま。

ちょっと、ニヤリとしてしまう私…。

えぇ…えぇ…わかっていますとも。

間違えて注文してはいけないという、おじさまの誠意。

私が希望した本ですから。

私が…は、は、恥ずかしいだなんて思ってはいけません。
平日の空いてる時間帯で良かった!とか思ってはいけません。

と、同時にカウンターに座って待ってなくて良かったと…。

ごめんなさい…おじさま…やまもとさん。

すぐにカウンターに戻り説明を聞きにいくと、重版されたけれど、即完売でいつ書店に届くかわからないという。

その場でやまもとさんのX(旧Twitter)を確認すると、

今回の重版分は8月30日から書店に出荷される予定で、品切れ中の店舗では、できれば注文していただけるとありがたいと書いてある。

この日は31日。
と、いうことは重版分がすでに買えないということなので、しばらく待ちそう。

すごい!だって面白そうだもんね。

帰ってからネットで注文すれば買える可能性もあったけれど、楽しみが増えると思って気長に待とうかな?と、書店で注文してきました。

楽しみー♪

気になった方はやまもとりえさんのXから少し内容が見れます。

編集のヤマサキさんのnoteからインタビュー記事がこちらから読めますので是非。


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