おつり募金ボタンを自販機につけよう!
駅前で盲導犬をつれて募金を呼びかけている人を見て寄付を考えた事がある人は多い思います。ですが実際その人たちの前に行き、財布を取り出して500円玉なり千円札なりを募金箱に入れたことがある人は少ないはずです。また頭の中で、「今は友達と待ち合わせしてるからむりです、ごめんなさい。」みたいなことを思って自分の中で募金活動が終了してしまう。
はい、私、募金します感
実際どうしてできないのかというと、目立っている盲導犬のいる募金を呼び掛けているひとの前に行ってカバンから財布をとって人に見られながらお金を出すというのは、ハードルが高いものだと思います。そんなことで寄付を怠るなんてけしからんと思っても人はそういうものだと思います。
そのハードルは何かというと、「はい、わたし、募金します」という主張が出てしまう事が原因だと考えました。
またコンビニなどに置かれている募金箱も小銭を入れるとジャラジャラと音が出て、店員にも後ろに並んでいる人にも主張することになると思います。
正直人間だれしも、「あの人募金している!えらい!」みたいに思われたい願望はあるのでしょうが、実際それには日ごろ主張しなれていない人にはハードルです。
そこで提案するのが自動販売機におつりをそのまま募金できるボタンを付けることです。
おつり募金とは
おつり募金とは自販機でおつりが出たときに、おつりを出すレバーの代わりに募金ボタンを設置することで募金を促すことができるというものです。
分かりやすくおつりを全て募金できるようにするのか、100円ボタン、500円ボタンなどと設けるのかはわかりませんが、自販機は日本にとんでもない数があるので、いくらでもA/Bテストがし放題なのではないでしょうか。 といってもおつりは現金の場合しかでないのでキャッシュレスが進むにつれておつり募金は難しくなっていくでしょう。 ここはこのアイデアの欠点です。といってもおつりボタンの良いところを述べさせてください。
おつり募金ボタンのいいところ
1.ワンタップで募金ができる。
2.リスクがない。
3.デジタルサイネージで促せる。
1.ワンタップで募金ができる
まず何と言ってもワンタップで募金ができるということがあると思います。我々はどんなに人に同情しても財布を出して小銭を出すことを面倒くさがり、募金をして目立つのさえ嫌がって募金をしない生き物なのでこの設計は最適です。
また先ほど書いた、ハイ!私が!募金しますよ感も出さずに済みます。
ボタンをおして募金したとき、ありがとうございます!と自販機から音が出る設計もできるでしょうが、これはやめた方がいいです。
またどんなに人様の役に立ちたいと思って、「募金」と検索してもたくさん寄付先が出てきてどこに寄付していいかわからなくなるでしょう。
そこでコカ・コーラ社はこの期間はここに寄付するとか、キリン社はここに寄付しますとか決めてあげた方が、募金しやすいでしょう。
2.リスクがない
募金ボタンを設置することは一台の自販機からできます。僕がおつり募金ボタンで人は募金するはずだ!と言っていても実際はする人がいなくて管理の方が高くつくみたいなこともあるかもしれないですが、一台から実験で導入して様子をみて拡大していけばリスクはないです。
3.デジタルサイネージがフルに使える
イオンや都会の自動販売機にはデジタルパネルがついており、動画の広告を出したりできます。そこで寄付先についての動画、どんな人がどんなことで困っているのか伝えることができれば、寄付をする人が増えるのではないでしょうか。
また募金ボタンを押すと画面の向こうで人が「ありがとう」的な反応が動画で返ってくる設計にすれば寄付した人もいいことしてる感を感じることができます。
絶滅危惧の動物の寄付には、その動物のキャラが寄付するたびに元気になっていくという、たまごっち的な仕組みにして、みんなでこの動物を元気にしよう!的な雰囲気が作れれば面白いと思います。といっても命のかかわる問題なので不謹慎になる場合があるのでゲーム感覚になっていないか注意が必要です。
募金額の推定
まずデジタルサイネージがついているような人通りがある良く使われる自動販売機に導入するとして、
自販機一台、1時間に一人160円のお茶を買って40円の募金があったとして
一日12時間、12回募金されるとして、一日で
40(円)× 12(回) = 480(円)
一年間で
480(円/日) × 365(日)= 175,200(円)
175,200円が自販機一台で集まります。当然都会
一般社団法人日本自動販売機工業会の調査によると2017年、全国で清涼飲料水の自動販売機は213万台あるそうです。 デジタルサイネージ付きの利用者が多い自販機が1万台あるとしてそのすべての台におつりボタンが導入されたら
175,200(円) × 1(万台) = 約18億(円)
計算が間違っていたらすいません、あとそんな頻度で募金されるわけないかもしれませんが、全国一年間で18億円が寄付されることになります。
さいごに
みんなに適切なタイミング、やさしい手段で募金ができるようになればいいですね。
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