平均年収から見ると兼業ミュージシャンがマジョリティなのは必然なんだろうと思う。

過去のblogからの転載です


デューダの平均年収ランキングデータを見た。

http://doda.jp/guide/heikin/

職種別、業界別になっていて自分の収入と比較すると面白い。いや、若干嫌になるかも。このデータは転職活動をしている人のデータなので会社勤めをしているのが前提となることには注意かな。見ていて参考にはなるけどそのまま比較するのは難しいなと思った。特に職種別の部分。

多くの日本企業は未だ総合職採用で色々な仕事をさせることが多い。商社の広報担当 とPR専門会社の広報担当では職種は似ていても年収は全然違う。前者だったら500万、600万、1000万を超える人もいる。何故なら職種というよりも 会社の平均年収に依存するからだ。同じ会社で広報だと400万で営業になると700万というように職種が変わって給料が大きく変わることは普通はない。そ れだと同じ会社で部署の異動ができないだろうしね。

外資金融機関の友達に聞いたら職種別採用ということもあって年収差で数百万違うことはよくあるみたい。ただその差は成果報酬によるところが多いようだ。ちなみに友人に聞いたら放送局があんなに安いわけはないはずで、下請けの制作会社も含まれているような気がする。

話は戻ってこの資料のいいところは分布図があること。平均に対しての幅を見ること で転職したときの想像がつきやすい。幅があれば同じ職種でも入る会社によっては大幅アップ、大幅ダウンが見込める。反対に狭ければ大幅な変化は見込めなく てもどの会社でもある程度安定した収入が確保できるかもしれない。

また一番グラフが高いところがその職種なり業界のマジョリティの年収だと思われるのでそれがわかるのもいい。とはいえ結局は自分がどうなのかなので参考になるようで実はあまりならない気がするけど。。


さてここには載っていなかった気になるライターの平均年収をググッてみた。

http://scape.vantan.com/jobstudy/gyoukai/writer.php

これによれば1000万円を超えることも夢ではないらしい!でも分布図がないので なんともいえないが150万からはじまり10年選手で600万とある。ただ今は紙媒体がキツいしWEBは原稿料安いからIT系や広告系などいかに単価の高 い記事がとれるのかで大きな分かれ目になりそう。音楽系は安いからなかなかそれだけで食べていくのは厳しいだろうね。


続いてエディター。
こちらは200万からはじまり10年選手で700万とある。わりといい感じ。

http://scape.vantan.com/jobstudy/gyoukai/editor.php


フォトグラファーも似ている。
最初が安いのと売れっ子になれば1億円も目指せるとはあるので、実力の差がかなりものをいう世界のようだ。とはいえそんな一握りの人になるのは難しいからここでは一旦忘れたい。

http://scape.vantan.com/jobstudy/gyoukai/photographer.php


最後に最も気になるミュージシャンの年収。

http://heikinnenshu.jp/other/musician.html

これによると20000人が年収10万円以下で、その中のたった1%の2000人が年収300万以上と非常に分布の幅が大きい不安定な職種と書いてある。

またミリオンセラーが出てその印税が900万とある。今は昔より契約は自由でアー ティスト側の取り分も多くなる傾向があるようなので一概には言えないけど、仮に3倍でも2700万。バンド三人で割ったら一人900万。しかもそれが日本 の極一握りの人しかもらえない。もちろんライブ収入やグッズの販売もあるので売れっ子であれば実際はもっと多いのだろうけど、CD不況の今を考えればライ ヴで稼ぐなどしないと難しいのは単純計算でもなんとなくわかる。

バンドマンがある程度経験を積んだらバックバンドやサポート、スタジオミュージシャンなども掛け持ちするようになったり、プロデュースにまわるのは自然なキャリア展開なんだと感じた次第。またこれを見る限り他の仕事をしながら音楽を続けることがマジョリティなミュージシャン像であることは自明の理ですよね。300万以上の人が1%しかいないわけですからね。

色々なことを考えながらモヤモヤしてしまいました。

クリエイターを目指すかたの参考になれば。



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