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33年前のポルシェ944と1年を共にして… part.3

いつも通り、最後は勢いで…

 「何事も最後は、勢いなんです」という誰が言ったのかも解らない"迷言"を妄信し、そして数多の失敗を繰り返してきた人生であるのに尚の事、今回も懲りる事なく…いつも通り、平常運転、思いつき行動。

〜だけど気づいた時は あなたの街へ 車飛ばしてた〜

杏里の"DRIVING IN MY LOVE"の歌詞はきっと、愛しのポルシェ944の現車確認に行く私の場面を想像しながら書かれたのかもしれません。(勝手な解釈)
 そんなふざけた事を考えながら、気づいた時には944が待っているお店がある姫路に到着してました。

そして、初対面。

初対面した日の944

 到着すると店の奥から異彩を放つこのオーラが、何処と無く顔を覗かせていました。
 お店のオーナーさんへの挨拶後、一緒に外装・下回り・可動チェック。フューエルポンプや電装系、ブレーキ周り、油脂類は一掃され、機械的な不具合もなく、33年前の車とは思えない程に綺麗な状態である事が確認されました。

そして、いよいよ内装確認へ…

ポルシェ944S2 内装

「あ、この香り…キマったわ」

 ただでさえ低いIQが、0になった瞬間です。
脳の中枢に直接届く芳醇でどこか懐かしい薫りは、亡き祖父が生前に乗っていたベンツのSクラスクーペを何処と無く思い出させるものでした。ずっとこの"魔の香り"を、幼少期から追い求めていたのかもしれません。
 そしてこの"魔の薫り"が原因でクラシックポルシェの穴に落ちていった人、自分だけじゃないはずです…
きっと、そうに違いありません…(多分違う)

"魔の香り"に毒されて。

この形状のスポイラーは、最終型(1991年式)だけらしい。

 前述の"魔の香り"に脳が毒されてしまい、その後はあまり覚えていません。
 帰り道に"万が一の時"の為に用意しておいた手付金が鞄から無くなっており、その瞬間「あ、契約したんや…」という実感がゆっくりと湧いてきました。

さてpart.4では、
遂に納車、そして旧車の洗礼について、ゆっくりお話しようと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
次回も、宜しくお願いします。

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