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33年前のポルシェ944と1年を共にして… part.4

洗礼へのカウントダウンは納車日から…

 そして、待ちに待った納車日。
前日の遅くまで神戸で仕事だった為、ワクワクし過ぎて夜しか眠れず(しっかり7時間睡眠)JR山陽本線の車窓から瀬戸内海を眺めながら、のんびり揺られる事1時間半…姫路に到着。そして、"なにわ"ナンバーとなった我が相棒とご対面です。

"1991"は勿論年式、ソ連崩壊の年。

 10月と言うのに半袖で過ごせる程に暑かった、そんな日だった気がします…確か。
 そして眺めるたびに惹かれるリアの巨大ガラスハッチ、この日の為にしっかりと磨いて頂いておりました。
最高の納車日和…

いざ出陣、そして洗礼の前兆…?

メーター周り、こんな感じ。

 左ハンドルのマニュアル車に慣れてなかったので緊張しまくりでしたが、暫くすると"憧れ"だった944に乗っているという悦に浸っておりました。
 「さて、何処に向かおうかな…芦有にしようかな?海の方を走ろうかな?」なんて、交差点で停止中に考えていた矢先です。

944「プスゥン…ガゴガゴ…」

「あ、一速入れっぱなしでクラッチ離しちゃったからかな…?」と、もう一度ニュートラルを確認してセルを回しました。しかし相も変わらず、

944「デュルルル…!プスゥン…」

「やばい…これは交差点で止まる」と焦っていた矢先、なんとか息を吹き返しました。とりあえず最寄りのコンビニに入って、ショップに電話です。すると「長く置いてたからかな…?少し走らせてあげたら治るよ…多分」との回答が。
 今となっては、すぐ戻って診てもらうべきでした。
しかしこの後は全く症状が無くなり、快調そのものだったのです。というか納車が嬉しくて、そんな心配事を気にも留めなかったんです。

なんとか、芦有初め。

ケイマン時代からのポルシェ仲間と。

 芦有のワインディングを楽しみつつ東六甲展望台へ到着すると、ケイマン時代からのポルシェ仲間の方が平日というのにお披露目に駆け付けてくれてました。
 ポルシェを所有して凄くメリットに感じるのが、職業や年齢なんて関係なく、幅広い"ポルシェ仲間"ができると言うことですね。そして「みんなお仕事頑張ってるから、自分も頑張ろう」というモチベーションにも繋がります。(サボってばかりの私ですが…)

前兆は、洗礼に…

ほんまに、積車…似合うよなぁ。

ドナドナドーナードーナー、積車が揺ーれーる♪

こんな哀愁漂う歌、ありますよね。
何故か、涙が出ますよね…自然と。
そうです。
単刀直入に言いますと芦有から帰宅後に944さん、間も無く息を引き取りました。

原因はすぐ判明。

こいつです。


エアフロメーター。

 実はこんな旧車を買うくせに、私はこれすら知らなかったんです。知らない人にも説明しますと、上の写真に写ってる箱みたいなパーツの中に弁が付いており、そこに排気ガスが流れると弁が動いてアイドリングするという仕組みだそうです。
 そこが煤や汚れ塗れで弁の動きが悪くなり、エンストしてしまうという事でした。
 勉強になるなぁ…。
対策方法や製造方法を教えてもらい、944復活。

さて次回 part.5は、
・初のロングツーリング
・944、踏まれる
の2本でお送りします。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次回も是非、よろしくお願いします◎

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