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注:これは自分の映画を観たメモでもあるので、加筆・修正などが行われます。

公開から約一か月。
早く観に行かないと終わってしまうので、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を観に行ってきた。

映画としてはとても素晴らしかった「シン・ゴジラ」よりも、昔から綿々と続くゴジラの歴史を考えると、より「ゴジラ」らしい映画だった。

以下はネタバレもあるかも知れないので、これから観たいと思う人は先に進まない方がイイかも。

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公開から一か月ほど経つが、キングギドラ、モスラ、ラドンが出て来るということくらいで、変な予備知識を入れないようにネタバレしそうなモノは避けてきたので、先入観なしに観ることができた。

結論からいうと、娯楽映画としても怪獣映画としてもよくできた作品だった。「シン・ゴジラ」は、もし東京に怪獣が現れたら、的なシミュレーション映画という感じが強かったが、今回の作品は昔からのゴジラらしい娯楽映画だったと思う。

改めてアメリカって映画作りが上手いなぁって感心した。たとえば怪獣が出て来るのは絶対に暗い場面。日中晴れた日のようなハッキリとしたシーンでは絶対に出てこない。それが逆にリアルに見えるのかも知れない。

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マイケル・ドハティ監督はよくゴジラを研究していたようで、ところどころにゴジラファンの心をくすぐる演出が散りばめられていた。

「ゴジラvsメカゴジラ」「ゴジラvsデストロイア」「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」などなど、オマージュ的なシーンがあったほか、音楽もゴジラのメインテーマやモスラの曲などを取り入れていたり、ゴジラファンも納得の出来じゃないのかな。芹沢教授の最期などは、いずれも人類を救うためでありながら、片や一緒に死んでゆき、片や生き返らせるために自らの命を絶つ。しかもその際に「さらば友よ(ここだけ日本語で渡辺謙が語り、字幕が英語『Goodbye, Old friend』となる)」なんて台詞を言わせたり。

加えて言えば、ガメラのオマージュも。
冒頭のシーンや、ゴジラが神であり人間の味方という設定。ガメラは神ではなく、地球を守るために作られた人工生物ではあるけど、結果人類を救っている。今回のゴジラは人類にとっての最初の神であり、人類の味方となのである。

そもそもが水爆実験によって生まれた設定である日本のゴジラは、唯一の被爆国である人類の味方であってはならない(子供向けになったときに一時味方だったけど)のに対し、原爆を使い戦争を終わらせたと思っている国には、そこはあまり重要ではないようだ。

全体的には、実にハリウッドらしい、アメリカらしい映画だなぁと思った。ハリウッド版ゴジラの世界感を完成させたのかな、という感じ。

もちろんゴジラファンじゃなくても十分に楽しめる映画だと思う。2時間以上の作品だったけど、最初から最後まで画面に引き込まれてしまった。

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ホントは大昔の「ゴジラ対メカゴジラ」のときのゴジラの顔が好き(笑)。

追伸
そしてしっかり、来年公開される「ゴジラVSキングコング(仮)」の伏線もあちらこちらに散りばめられている。

エンドロールが終わるまでしっかり観ましょう。
最後の最後まで映画は続いています。

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