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おっさんの新車。受注生産の限定色ハスラーが納車されるまでの振り返り。




らむと
「なんでよ笑
 せっかくなんやし
 ええやん、ええやん!」


おっさん
「いや…今
 キレイにしてないし
 別にいらんけどなぁー」


らむと
「もったいない!
 絶対に、もったいない!
 記念やし
 行こ♪行こ♪」


あんまり乗り気ではない
おっさんを
押しだすようにして
僕たちは
職場の外へと出て行った。


おっさんの車の前で
立ち止まる
僕たち。


らむと
「ほんなら
 撮っていこかー♪
 おっさん、車の隣に
 立ってー」


おっさん
「まーしゃあないかー…」


車の隣に移動するおっさん。


おっさん
「ここでええかー??」


らむと
「おっけおっけ!
 ほな撮るでー??」


おっさん
「おう!」


らむと
「いきまーす
 3.2.1…」


カシャッ!カシャッ!カシャッ!


僕は
スマホのカメラでおっさんを
撮影をした。


らむと
「おっさん!
 こんな感じで
 どうでしょう??」


そう言いながら
おっさんと車に
近寄って行った僕。


写真を見せられた
おっさんは
イマイチな反応だった…


おっさん
「………………笑」


らむと
「どうかされましたか?
 お客様??笑」


おっさん
「どうしたもこうしたも…
 映ってるの
 鳥のフンのアップやん…」


らむと
「あら、お目が高い!!」


おっさん
「…じゃなくてさ…笑
 
 僕が新車に乗り換えるから
 今の車との記念写真を
 
 撮ってくれるん
 じゃなかったん?笑」


らむと
「撮ったやん( `ー´)ノ」


おっさん
「いやいやいや…
 僕の車に付いた
 鳥のフンの
 アップの写真やん…笑」


らむと
「何か?問題でも?笑」


おっさん
「問題しかないわっ!!!笑」
僕のせいで
不機嫌な
おっさんを横目に
僕は
気を取り直して
しぶしぶ
おっさんと車から
距離を取り直して
再びカメラを向けた。


らむと
「お客様。今の位置も
 オシャレなんですが…
 もう少しだけ
 左に寄ってもらえますかー?」


おっさん
「この辺かー???
 
 今更やけど…
 お客様ってなんやねん笑」


らむと
「イイ感じです、イイ感じです♪
 けど、もう少しだけ
 左へー」


おっさん
「ここかー?」


らむと
「あーいいですねぇ~♪
 もうちょっと
 格好つけましょかー♪
 俺がこの車に
 乗ってたんだぞ!!って」


おっさん
「こんなかんじかー??}
ふと
気が付いた時には
おっさんも
なかなか乗り気で
モデル業をしていた。


らむと
「あ~いいですいいです♪
 その肘をボンネットに
 置いて、もたれる感じが
 格好いいですねぇ~」


おっさん
「ふふ笑」


褒められて
ちょっとうれしそうな
おっさん…


らむと
「お客様!!
 では、今一度いきますよ~?
 3.2.1…」


カシャッ!カシャッ!カシャッ!


おっさん
「今度はいいの撮れたかー?」


おっさんは
肘をついて
格好をつけたまま
言った。


らむと
「いけました!いけました!
 ちょっと写真
 見てもらいますねー?」


そう言って
僕は急ぎ足で
おっさんの元へと向かった。


らむと
「こんな感じでどうでしょう?」


おっさん
「………………笑」


らむと
「お客様…どうかされましたか?笑」


おっさん
「ワシわいッ!!!!!
 ワシがおらんがなッ!!!!笑
 車のドアップの写真やないかこれ笑
 こちとら
 肘置いて
 格好つけとるねん笑
 ワシを撮らんかいっ!笑」


らむと
「(・ω・ノ)ノ !?!?」


おっさん
「はよ…
 いいの撮ってくれるかな?笑」


らむと
「大変失礼いたしました…
 
 注文の多い客やな…だまれよ…
 

    すぐ…撮りなおします(-_-メ)」


おっさん
「真ん中の部分も
 聞こえとるからな笑
 普通に笑
 この距離やからな…笑」


ちょっと
怒り気味な僕は
三度目の正直で
おっさんと車から
距離をとって
再びカメラを向けた。


らむと
「いきま~す( ̄ー ̄ )」


カシャッ!カシャッ!カシャッ!


おっさん
「3.2.1…
 ないんかいっ!笑
 
 ポーズの指定もないんかい笑」


おっさんのツッコみを
フル無視して
僕はおっさんへと駆け寄った。


らむと
「これで、どっすかぁ?( ̄ー ̄ )」


おっさん
「…………笑
 
 ワシのドアップはいらんねん笑
 車とのツーショットが
 欲しいのっ!!
 もう乗り換えちゃうからっ!
 
 記念にっ!!!笑
 わかる?笑」


らむと
「さっきは
 ノリ気じゃ無かったやん…
 (´_ゝ`)」


おっさん
「ここまできたら
 もうノルしかないやろ笑
 こちとら
 写真にもなってないのに
 肘ついて格好つけてるとこ
 通行人に見られてるねんで?笑
 今の車ラパンやで?」


らむと
「もぉ~仕方ないなぁ~」


そんなこんなで
無事?洗車も、ろくに
していなかった
ラパンとおっさんの
記念撮影会が
終わった。


そして
どうやら…
次は限定色のハスラーに
乗り換えるみたいだ。


受注生産っぽいことも分かった。


しかし納車されずの日々。
しばらく時は流れて…
ある日のこと。


美奈代
「おっさん…車乗り換えるって
 言ってなかった?」


おっさん
「あぁー乗り換えるで?」


美奈代
「もう大分経ってない??笑」


そう。
乗り換える宣言をして
車屋さんにも
行ってあるのだけれど
いつまで経っても納車されない…


受注生産 限定色 ハスラー
おっさんが
口を開いた。


おっさん
「僕のハスラーさ…
 
 キレイに礼服も着て
 きっちりネクタイまでして
 
 もらわれるのを
 今か今かと
 待ってるねんけど…
 豪雨で納車遅延してるねん…笑
 ずっと礼服ネクタイしっぱなし…」


美奈代
「それは…ドンマイ笑」


らむと
「それって、逆に
 タイミング
 よすぎひん?笑」


そんなこんなで
納期よりもだいぶ遅れて
ハスラーが
おっさんの元に
やってきましたとさ。。。。


また次回。


~~~~~~~~~~~~~
おっさん
「ちょ~僕の新車見てみいひん?」



「ええわ~。興味ない。笑」


おっさん
「うそや笑 
 あるやろ?ぜったい!!笑」



「ないー笑」


横から美奈代がやってきた。


美奈代
「見てみたい♪見てみたい♪」


おっさん
「せやろー????(*’▽’)」


なんだか
嬉しそうな、おっさん…


美奈代
「らむとも
 ちょっとだけ見に行こうよー♪」


おっさん
「行こ!いこ♪」


らむと
「しゃあなしなー…」


新車の止めてある
駐車場へと向かう
僕たち。


おっさんが
嬉しそうに言う。


おっさん
「中はこんな感じー♪
 ええやろー♪」


美奈代
「ええやん♪ええやん♪」



「ええやーん( ̄ー ̄ )笑」


僕は
本当に興味なかったので
休憩室へと
こっそり帰ってみた。


しばらくして
おっさんと美奈代が
帰ってきた。


おっさんが
開口一番言った。


おっさん
「堂々と帰んなや笑o(`ω´ )o」


ばれていた笑

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(๑╹ω╹๑ )