オランダで醤油づくり・起業家インタビュー

2018-10-28

ロッテルダムで醤油づくりをしている会社があると聞き、製造所を訪ねてみました。よくある工場地帯の片隅にある倉庫のような建物にこの醤油工場はありました。創始者でオーナーであるトーマス・ウレーさんに、作業場を回りながら醤油づくりについて4時間にもわたり説明を聞きました。トマス(Tomasu)はトーマス(Thomas Uljee)さんの会社名。パートナーである農夫、パン職人、広報担当者と共同で経営しています。写真右側がトーマスさん、左は共同経営者のひとりであるピートさん)

はじまり

なぜオランダで醤油づくりなのか?なぜパンやチーズでなくて醤油なのか?醤油文化がないオランダでいったい何が引き金となって醤油づくりを始めたのか? トーマスは巷によくいる日本語を上手にあやつったり日本文化に詳しい日本通でもなく、見かけも態度も精悍なオランダ人。どう見ても醤油醸造職人には見えない。

きっかけは5年前に見たテレビ番組だという。アメリカのケンタッキー州で醤油醸造を始めたマット・ジェイミー氏を取材した番組を見て稲妻に打たれたような衝撃を受ける。そして放映から2日後、トーマスはマット・ジェイミーの工場の前に立っていた。なんという行動力! そこで醤油づくりの基本を習いオランダに舞い戻り、即行動開始する。トーマスは7世代にわたるパン屋の家に生まれた。パンを作りながら、スーパーマーケットで売られる安いだけの質の悪いパンの氾濫に嫌気がさしていた。人はきちんとした食品を家族で楽しんで食べなくては幸せにならないという哲学のもと、昔ながらの材料を使いおいしいパンの製造に努めてきた。そして同時に単なるクラフトマンシップとは違う日本の「匠」という言葉を知り、自分も匠になりたいと常に考えていた。そのときに現れたのが醤油だったのである。
そうしてトマスの長い旅が始まる。

まずは大豆づくりから

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