出社を楽しむ

私の職場は東京の大都会部分に存在する。
基本的にリモートワークで業務する形だが、最近出社することがある。

職場のビルの1F受付部分は、身長が5mある人に配慮された作りとなっており、天井がとても高い。
職場はビルの上の方にあるのでエレベーターを使う。忙しい人のニーズに応えた作りになっていて、上昇が凄まじく速い。

職場の扉を開くとカフェみたいな空間が広がっており、ところどころ木造りのものが置いてあることもあって、オーガニック系のカフェに来た気分になる。

私はすぐさま職場にある自販機に向かい、福利厚生で1本20円くらいで買える500mlの水を5本買いそそくさとリュックに詰め込む。
休日にレッドブルを飲みたくなりそうだったので、そちらも2本買う。

席はフリーアドレスということでどこでも良いのだが、こんな私がいい席座れません…というような、なんとも奥ゆかしい思慮深さを持ち合わせているため、木製の丸椅子とモニターも置いていないテーブルの席で仕事をしていたところ、30分で腰と尻を痛めてスタンディングデスクで仕事をする羽目になった。

夜は懇親会があった。
無料なので精一杯食べた。
寿司は一つ残らずなくなっているのに、マカロニサラダは大量に残っていたあの風景には私達チームのエゴが滲んでいた。

残りの食べ物をサラダが入っている入れ物に詰め込んで持って帰らせてもらうことにした。
入れ物は斜めにしないと自宅の冷蔵庫に入らないくらい大きかった。
途中チームの後輩がそれなんですかという目線を送ってきたので、先輩として余った食べ物いる?と聞いたが、いらないということだったので持って帰れた。

みっともないのかもしれないけど、こんな風に未だにお金を切り詰める生活ができることに対して嬉しさがある。(勿論嫌さもある)

かつて幸福度が高かった国プータンは情報が流入するようになり他国と比べられるようになって幸福度が下がったらしい。

暮らしていけるが紛れもなく貧乏である、ということが自分の人生には付き纏っている。
その中でも楽しいことを見つけてこれたように、30万のギターを買いお金がない中でも生活な中のささやかな楽しさを拾い上げてそれをピック代わりにして30万のギターを弾きたい。

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