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Aぇ! groupってどんなグループなの?

「5年ちょいやってきて正解が見つかってない」と言ったこの問い。

私の中でもずっと正解が見つからなくて、
「こういうグループ」と言い切りたくないグループです。

とは言え、メジャーアーティストとしてテレビに出る以上、
これまで以上に「わかりやすさ」と「結果」が求められると思います。

この動画は、
言葉にならない「こういうグループ」が、
言葉にしていかないといけない「テレビ」と対峙することで
「どういうグループなのか」を
表現することができた動画だった思います。

不器用だからね

佐野くんのこのひとことにめちゃくちゃ頷けるのはなぜでしょう?

「歌」「ダンス」「お芝居」
器用にこなすグループなのに、
一人ひとりがとっても不器用。
(この話は昔々も書いた気がするが)

じゃあこの不器用さを「テレビ」においてどう「見せて」いくのか?

「今」を捉えた表現

ワイドショーやバラエティで、
「会話のラリー」を褒められています。

「会話のラリー」から生まれる笑いは、
後で誰かに「今日楽しいことがあってね、」って話すことがとても難しいジャンルの笑いだと思います。

私が彼らにハマったキッカケが「バラエティ」だったのですが、
「このギャグがおもしろかった」とかではなく
会話と緩急と間と関係性でつくる雰囲気がおもしろかった。
また、私は、お笑い芸人さんとかの色々なラジオを聴くのですが、
彼らのおしゃべりは、中でもかなりおもしろいです。

「ライブに強いグループ」って誰かが言っていましたが、
まさに「今」の空気を掴む触覚と
即座に繋げていく瞬発力が高いのです。

でも、「パンチライン」は少ない。
おもしろさを誰かに話そうと思うとちょっと難しくて、
結局「一部始終動画で見てくれ」「ラジオ聴いて」としか言えない。
ここが、テレビ番組アンケート無双系アイドル佐野校長にとっては不安、なのかもしれません。

フォローしあう

この動画で、不器用さの補填として「フォローしあおう」という話をしていました。
以前から、出るところ引くところのバランスを取り合ってると思います。
本人たちが、「よく自分たちはたくさん話し合いをする方だと思う」と言っていますが、
この動画こそ「見せる用」ではあれど
話し合いのひとつであり、
こうやってお互いの意見を受け入れるでもなく受け取り、
試し、納得して取り入れながらやってきたんだろうなぁと感じました。
この動画を見てから改めて「CDTVライブライブ」を観ると笑っちゃうね。
実践するスピードが速い速い。

計算される立場

メンバーみんな、どこかこだわりが強くて尖ってますよね。
今風じゃないというか。。。
そんな「個性」と「お茶の間」、
「媚びない嗜好」と「テレビ的ウケ」とを繋ぐ役割を、
豊富なバラエティ番組経験と若い感性を持つ佐野校長がやってくれていました。

私は、実は佐野ちゃんが1番ぐらい尖ってると思うけどね。
それでいてめちゃくちゃ仕事人間だから、あれができるんだろうなぁ。

いつか、かの有名な大谷翔平選手がインタビューで言っていました。
期待される選手から計算される選手になっていくだろう、と。
この言葉はかなり私の心に残っていて、
期待されているうちはプレッシャーを感じずにやりたいことに集中できるんだろうけど、
自分の仕事の結果ありきで他のものがどう動くか、
数値的に組み込まれていくようになるのって
緊張するだろうなぁと思います。

このことを佐野校長をはじめとしてみんな薄々感じているんじゃないかなぁと思います。
定性的な目標に向けてガムシャラに励んできた今までの道のり。
期待に応えられるようになってきた中で、
「100点」取れば「100万円」のようなバラエティ番組に出るようになって。

所属事務所が刷新され、
いつしか誰かの「期待」を超えた「結果」を背負うようになって。

MVやCDが出ると、嫌でも定量的な目標に目が向いてしまう。

テレビってわかりやすくてキャッチーなものが求められるんだと思います。
最近は切り抜きとかも多いし、ネットニュースになることもあるし、
極端な話や話題性が重視されるのかもしれません。
好き嫌いは別として、
そこで戦っていくには?
彼らなりの模索は続きます。

まとめにかえて

この動画は結果的に、「Aぇ! groupはこんなグループ」を表現したような内容だったと思います。

個人的には、Aぇ! groupの「定義しきれないところ」が大好きです。

パンチライン担当として推したいぐらい実は鋭利な正門くんのセンスも、
リチャードがテンション上げないと騒げないところとか、
関係性の中で見えてくる誠也様の愛情表現グラデーションとか、
可愛い佐野ちゃんが合間で見せる俺らの音楽黙って聴けって顔が好きで、
真面目に語るだけでヒヤヒヤさせられる小島くんが守ってるAぇ! groupが大好きです。

こうやって書けば書くほどぐちゃぐちゃになる魅力を、
わかりやくすなくても良いからやり続けてくれたら良いなぁと私は思います。
不器用なところが愛おしいんだと思うし。

でも、不器用なあまりにチャンスは逃したくないし、
テレビでより多くの人に伝わればもちろん嬉しいし。
そのために努力を惜しまない彼らもまた、大好きです。

おまけ

私が初めてAぇ! groupに出会った日のパンチラインは「バカメンズポリスメン」です



不器用の1ピースだった彼もどこかで誰かと助け合って過ごしていますように

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