木星射手座イヤーから水瓶座に向けて放つ矢(2) (2019/02/11)

(2019/02/11に「ほんわか日記 ambient alchemy」に投稿した記事を再掲しています)

昨年末の予告からだいぶ経ってしまいましたが、射手座から水瓶座、という記事の続編です(^^) 写真は文章となんの関係もないんですが、この間、家にお迎えした白いムスカリの球根を撮ってちょっと宇宙ぽく加工したもの。水瓶座ってどこか宇宙人っぽいから、というこじつけです。

占星術に興味がある方ならご存じでしょう、占星術で使う天体の一つが木星です。木星はほぼ1年で1星座を通過します。12年で12星座を一巡するんですね、干支と一緒です。そのため、毎年のトレンドやその年の「ムード」のようなものを、木星が滞在中の星座から読みとることができるのです。
今年木星は射手座を運行中です。昨年11月に蠍座から射手座に入り、今年の12月3日に次の山羊座に抜けていきます。それで今年は木星射手座イヤーと言われるわけです。

前の記事 「木星射手座イヤーから水瓶座に向けて放つ矢(1)」 では、VOGUE JAPAN 2月号(2018年末発売)の特集タイトル「想像力が未来を変える」や、その特集でわたしが取材執筆を担当した記事についてちらっと書きました。想像力とか未来とか、フェアとかエシカルといったキーワードが射手座っぽいというお話だったのですが。

わたしがブログの記事につけたタイトルについて、「なぜ水瓶座?」と思われた方も多かったと思います。射手座の次は山羊座で、水瓶座はそのひとつ先じゃないの?とか。
その通りなんです。木星の動きだけ見たら、射手座の次は山羊座に入るから、射手座イヤーの次は山羊座イヤーなんですよね。

木星が山羊座を運行する2020年、大きな変化があると読む占い師の方が多いようです。占いではなくより具体的なデータを扱うアナリストの方々でも、そういう展望を抱いておられる方は少なくないような。

2020年は、地のエレメントに天体が集まる年。
2017年12月からすでに土星と冥王星が山羊座にどーんと滞在中なのですが、2019年3月には天王星が同じ地のエレメントの牡牛座に本格的に移り、2019年末には山羊座に木星が入ります。

地のエレメントに進む速度の遅い遠い天体が滞在する=複数年にわたって滞在することは、ちょっとざっくり過ぎますけど、ものごとを土台から見直して改めて形にしていこうとする流れを示していると言えるでしょう。その過程で「結果を出す」ことが求められてきます。
地のエレメントは、目に見える、手で触れる、実感できる「現実」を大切にします。
みんなが幸せになるための「理念」や遠い「理想」を吹きまくっていた射手座木星イヤー(2019年)の勢いに対して、山羊座木星イヤー(2020年)は「足元見ろよ」とツッコミが入るわけですね。
だからちょっとしょぼんとするとは思うのですが、地のエレメントの土星冥王星天王星と結構厄介な影響力の強い天体チームに木星が加わることで、足元を見ながらじっくりやっていく「落ち着き」や「着実さ」ももたらされるはずです。

そして、いまはまだずいぶんと先に思える話なのですが……。
2020年12月には、木星と土星が同じ度数で重なるグレートコンジャンクションと呼ばれる現象が起こります。そのことも、2020年に大きな変化があると読む一つの根拠でしょう。

2020年のグレートコンジャンクションでは、山羊座滞在を終えた木星と土星が水瓶座で重なります。
VOGUE2月号の鏡リュウジさんがしいたけ.さんとの対談でも触れていらっしゃいましたが、この現象自体は20年に一度起こることでありながら、およそ200年ごとにその現象が起こるエレメント(火地風水)を変えていくという法則性があり、2020年末のグレートコンジャンクションはその流れで言うと、なんと! それ以降風のエレメントで起こるつらなりの最初にあたるんですよ!

2020年は地のエレメントに天体が集まる地のエレメントイヤーだけれども、12月にはそれから先200余年つづく「風エレメントの時代」の幕も開くのです。
そしてその新しい時代は、木星と土星が幕開けにふさわしい水瓶座1度というフレッシュな度数でコンジャンクションとなることで始まります。

木星射手座イヤーの次に、地のエレメントぎっしりの木星土星冥王星山羊座イヤーが来たあと、木星土星水瓶座イヤーで200年つづく風の時代の幕が上がる、というのが2019年から2021年に向けての大きな流れなんですね。

で、木星射手座イヤーの今年に話を戻すと。
来年からは形にしよう、しなきゃというプレッシャーが強まりますから、今年のうちに想像力や妄想力の翼を羽ばたかせて、未来のイメージをふくらませてみてください。やんちゃ上等。言いっ放し上等。言っただけでやりっ放し&やり逃げ上等(笑)。
続く2020年にはおそらく色々削ぎ落としたり変革したりする作業が必要になってきます。
でもそのときに、この木星射手座イヤーに(今年です!)心に抱いた理想や描いたヴィジョンがなければ、その次の時代まで持ちこたえられないようにできているのではないかとわたしは考えるのです。

風の時代の200年が水瓶座から始まるなんて素敵だなとわたしは思います。地の時代にみんながそれぞれ必死になって手に入れようとしたもの、掴もうとしたもの、掴んだもの、形になったものを、風の時代にはフラットにみんなで共有していこう、独り占めなんてカッコ悪いよというムードがやってくるんじゃないでしょうか。
そのムードの種みたいなものは、木星射手座イヤーのいま、わたしたちが探して見つけて、これいいよって言っていくといいんじゃないかと思います。

なんだか理屈っぽい話になった気がしますが、射手座木星の日々らしく、遠い未来に向けてちょっとでかいことを吹いてみました(笑)。

これが「木星射手座イヤーから水瓶座に向けて」というタイトルの背景にある流れです。そしてこのシリーズ、次回はようやく!! 昨年VOGUE誌の企画の取材で伺ったリファインメタルプロジェクトのお話です。少し間があいてしまうかもしれませんが、どうぞお楽しみに!

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