見出し画像

僕は、リンカーンの生まれ変わりではないけど

エイブラハム・リンカーンという人

奴隷解放の父として知られるアメリカ合衆国16代大統領エイブラハム・リンカーン。雄弁な演説は大衆を惹きつけ、人の心を動かし、最も偉大なリーダーの一人に数えられることも少なくない。

画像1

人民の、人民による、人民のための政治

リンカーンを知らずとも、このゲティスバーグでの演説の一節を聞いたことある人は多いだろう。

僕がリンカーンに見た目が似ている…という話ではなく、リンカーンの取り組みに通ずることがある、という話をしたい。

リンカーンは側近を集め、自らの考えを語りつづけるということを良くしたと言う。

意見を求めるでもなく、仕事を依頼するでもなく、ただただ自分の考えを言葉にする。そして、一通り話し切ると、「OK」と言って終えたという。

もはや聞かされた方が嫌がらせを受けたレベルで、「なんて自分勝手な!」と思うかも知れないが、リンカーンは自分の考えを言葉にすることで、考えを整理していたのだろうと言われている。

一方的に話すだけなら、人形か壁に向かって話していれば良いような気もするが、聞く側の人間も誰でも良いというわけではない。話を理解できる人である必要があるというのだ。

言葉は思考であり、思考は言葉で具現化する。つまり、言葉を磨くことは思考を磨くことである。

リンカーンの類まれなリーダーシップの象徴とも言える演説力は人に話を聞いてもらうことによって磨かれ、研ぎ澄まされていたのだろう。

思考を言葉にする意味

「僕もリンカーンの生まれ変わりである」というのは恐れ多すぎるとしても、僕も自分の考えを言葉にして聞いてもらうことで、自分の思考を整理している人間だと思っている。

むしろ、一度、自分の口から言葉として発しないと、自分の言葉にならない。つまり、自分の言葉になっていない思考は自分の思考として確立していない。それくらい、話を聞いてもらうということは大きな意味を持つ。

オンラインの時代だからこそ

商談や打ち合わせなどが、ほぼ全てオンラインに移行することで、確実に雑談の時間は減った。会議の効率は良くなったと言えるが、一方で会話を通して自分の思考を整理する機会が減ったように思う。

そんな僕にとって、毎週1時間。自分の話を聞いてくれる人たちがいる。この人たちは目の前にいないが、確実に聞いてくれているという安心感がある。

この安心感というのは話す側にとっては非常に大きく、僕が発する言葉に熱を帯びさせることにつながる。

聞いてくれている人たちの期待に応えようと、言葉に熱が帯び、聞いてくれる人たちのおかげで、自分の言葉が自分に返ってきて、自分の思考がさらに整理される。

それに加えて、聞いてくれた人たちから「ありがとう」「勉強になった」「元気がでた」と感謝の言葉までもらえる。自分の思考を言語化されて、熱が帯びる。そんな好循環の機会になっている。

朝喝SNS道場の存在

僕にとって、エイブラハム・リンカーンが側近に話すような時間が、何を隠そうclubhouse「朝喝SNS道場」の存在である。

友人の赤髪社長(岩永幸菜さん)がclubhouseが日本で流行りだした時から一日も休むことなく毎朝4時間つづけている番組「朝喝SNS道場」の中で、僕は毎週火曜日9〜10時で1時間「ビジネス講座(通称:なるなるビジネスチューズデー)」を担当している。

ちょこちょこ顔を出していて、リクエストに応えるように自分の伝えられることを話していたところ、「なるなる、ビジネス講座をやってくれませんか?」とオファーがあり、それを引き受ける形でスタートした。

そして、前述の通り、僕の言葉が磨かれ、思考が整理される時間となった。

朝喝のおかげで今の僕がいる

朝喝を通して、得たものは思考の整理だけではない。たくさんの「ファミリー」と呼びたくなる人たちとの出会いがあった。

まだ会ったことない人もいるが、遠くでも頑張っている仲間がいるというのは「自分も頑張ろう!」という気持ちをくれる。

自分の思考を知ってくれている人という安心感のある人たちが、YouTube動画「成瀬拓也のなるなるカレッジ」を観てくれていたり、毎回コメントをくれたり、ビジネス相談を求めてくれたり、Twitterで絡んでくれたり、セミナーやイベントがあれば参加してくれたり、知らない誰かではない心地よさがある。

僕は人の話を黙って聞いていることがあまりできない人間である。でも、僕の話を聞いてくれる人の存在で僕が輝かさせてもらっている人間でもある。

リンカーンの生まれ変わりではないけど、自由を与えられるリーダーになりたいと強く願っている。

このnoteをLively1周年記念「#トークの日」の企画に捧げます。

株式会社Livelyの創業1周年企画に参加しています。創業日の10月9日(トークの日)に合わせて、「誰かに話を聞いてもらって嬉しかった思い出のトーク」を「#トークの日」を付けてnoteやツイートするだけで誰でも気軽に参加することができます。「#トークの日」で集まった思い出が1本の映像になる予定です。

サポートいただいた分は今後の創作活動や関わってくれた人への還元に使わせていただきます!