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安い国で、安く売る?~トーカイのレスポールモデル

https://www.digimart.net/cat01/shop26/DS04438119/

単なるレスポールのコピーモデルなら驚かないけど、
この機種だけは見過ごすわけにはいかない。

これでもか!というくらいのキルトメイプル・トップに加えて、↓のニカワ接着ってどういうこと!

こちらはキルトトップにヴィンテージレスポール同様のニカワ接着採用のLS135Qとなります。

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知らない人のために書くと、ギブソン社では古いレスポールの工程に近づける為、2013年から、ネック、指板、ボディと、順々にニカワ(ハイドグルー)をハイエンドのラインで(再度)採用している。

工程変更したのは経済的合理性があったからだが、それにもかかわらずに戻した。おかげで、材料供給の問題も相まって、今では随分価格が上がってしまった。
その差は、このLS135Q OAK の数倍に及ぶ。

ボディバックが2pcになっている点はコストダウンの為だろうけど、
それにしても無理し過ぎではないか?

メーカーも販売店もバカではあるまい。
なにか戦略があるハズだ。否、あって欲しい。
そうでなければ、ここまで日本が安い国になってしまった事実を受け入れたくはない。

これは海外の人から見れば、間違いなくアンビリーバブルプライス。
でも、その分、日本人の利益も吹き飛んでいる。

「早い、安い、美味い」と言えばファーストフードの代名詞的な文言だが、
海外の国が総じてお金持ちになりつつある中で
愚直に前時代的な姿勢でいたら自分の首を絞めるだけではないか?

そうしなければ、貧しくなるだけだ。




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