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たるんだパンツをなかなか捨てられない問題

先日、学生時代からの友人(総合商社勤務、29歳女子、既婚)とLINEをしていた。

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こんな感じ。

私が短大生だった頃。
このパンツ理論を唱える友人に「芽衣はそうやって自分に妥協して生きていくんだね。勉強もせず、覚悟も決めず、見損なったわ!!」と地元の駅で言われたことがあった。

当時彼女は第一志望の国立大学に合格し、華々しい大学生活を送っていた。かたや私は名前を書けば入学できる、と言われていた短大に入り漠然と「このままでいいのかな、、」という想いを抱いていた。

結果、私は彼女に言われた一言や施設実習などでの経験もあり、大学に編入したのだけれども。

そんな私を鼓舞してくれていた友人はどうしてたるんだパンツを捨てれないような気分になってしまったんだろう。

せっかくなので、どうして人はたるんだパンツをなかなか捨てれなくなるのかということを考えてみようと思う。

①愛着がある
あんな時もこんな時も共に歩んできたこのパンツ。色んな思い出がありますね。故に、愛着が湧いてしまう。パンツなんてせいぜい高くても数千円だし、と思いつつもなかなか捨てられない。

これは、キャリアでも同じことかなと。

入社してから長年頑張ってきた分、会社(部署)のやり方にも自分のポジションも、人からの信頼もある。でも、やりがいがない。手なりで出来てしまう。このままでいいのか、、と思いつつもなかなか次に進む勇気が出ない。 上司にもお世話になったし、こんなに良くしてもらった会社を今更辞めるなんて申し訳ないな、と。

②今更Tバック履くんだっけ?と思うお気持ち
若かりし頃は、そんなイケイケな時代もあったのかもしれないしなかったのかもしれない。
けど、実際面倒くさいよね、と。食い込むし、しんどいし、本当にそれ、履き心地良い?って考えると結構勇気がいる。

これは、キャリアでも同じで、
もうそろそろいい歳だし、今更チャレンジするんだっけ?と。そんなに私成長意欲もないし、結婚もしたし、妊娠だってするかもしれない。
けど、学生の頃や若手の頃みたいなあの「戦ってる感じ」しないな、と。そうは言ってもそんなにしんどい環境に飛び込むほどの勇気は出ない、、とは言え、私は本当にこれでいいのだろうか、、?


という人が多いのではないかなと。


私自身、たるんだパンツを長年履き続けていた1人だった。


前職は新卒から丸四年勤務していた。
大阪2年、東京2年働いていたがとても恵まれた環境の中で充実した毎日を過ごしていた。


社会人3年目のある日、私は気が付いたことがあった。
「あれ?私、そこそこやってても褒められるんじゃない?」と。


同じ仕事をずっとしていたので、なんとなくやり方がわかってくる。いかに早く仕事を回すか、いかに社内で評価される振る舞いをするか、いかに根回しをして自分の提案を通していくか。


なんかもう、そんな自分が嫌になった。


ある時、そんな話を友人にしたら、
「人生は20代で決まる」という本を勧められた。

そこに書いてあったことが衝撃的で、私は独立することを決意した。


①重要な出来事の80%は35歳までに決まる
人生に強い影響を与えた経験や出会いは20代に集中している。20代後半からの結婚などのライフイベントがはじまり、30代以降はすでにキャリアが築かれ、家族に対する責任も重く、軌道修正くらいしかできない。

②20代は人生のピークではない
20代は、人生で「もっとも不安定で困難な時期」である。20代で下した決断が残りの人生を形成する。「30-40代はこうありたい」という姿を明確にしたら、辛くとも行動を起こさないといけない。

③最初の10年間で生涯賃金が決まる
20代の仕事は想像以上に今後のキャリアに影響する。故に、生涯賃金の2/3はこの時期どう過ごしたかで決まる。

などなど。他にも年齢毎の妊娠率や脳の変化等についても記載があるが、当時の私にとってはどれもがとても衝撃的だった。


そして私はなんとなく過ごしている「今」から脱却しよう、と決意をした。


とりあえず大学時代から漠然と取ろうと思っていた国家資格キャリアコンサルタントの講座に通いだした。

その際、人にキャリアをどうするか?と問う立場になる以上、自分の人生を考える必要があった。

「私はこのまま今の会社で上がっていきたいのか」
「私は今の彼氏と本当に結婚をしたいのか」
「私はこのまま不摂生な生活を続けるのか」

等々。その際、私が出した結論は全てNOだった。


そこからというもの、特に次何が決まってるわけではないけどすぐさま上司に退職の旨を伝え、彼氏との関係も見直した。


朝は6時に起きてカフェに行って勉強をし、週3で夜の予定をブロックして勤務後に勉強するようになった。


ちょっとした生活スタイルを変えたことで幸福度が増し、自分のことを好きになった気がした。

(とはいえ、私はすごく弱い人間なので、そんなことを言いつつも退職間際の数ヶ月は呑んだくれていたし、恋愛もいろいろあったし、反省も多いのですが。)


私がたるんだパンツを数枚捨てれたな、と思ったのは、結局ちょっとした勇気と決意だったなと。


たるんだパンツとのお別れは、会社を辞めることや男と別れることではなく、関係性を見直したり、他のことを頑張ってみたり、今なんとなく使ってる時間を本気で打ち込める何かを見つけて時間を割いてみることなのかもしれない。


もう夏だしさ、

そろそろたるんだパンツ、捨ててみませんか?
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ありがたやありがたや・・・