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POSTORYからの手紙

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気になった物事、展覧会、手紙について 色々なことを気ままに綴っています
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記事一覧

1円切手について

1円切手について

先日、2021年4月14日に可愛らしい切手が発売されました。
1円切手のくまさんです。

ここにきて、1円切手という最小単位の切手がリデザインされたのには理由があります。

前提として、
ご存じの通り、郵便料金は下記のように改定されました。

はがき=63円(旧62円)
手紙=84円(旧82円)
いずれも定形内の場合
※2019年10月〜

この料金変更により、
それまで発売されていた62円切手や

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−手紙の時間−

−手紙の時間−

和紙の魅力を今に伝える日本橋の老舗 株式会社榛原さんのオンラインショップサイトにて、『手紙の時間』という連載が始まりました。

この企画の趣旨は、

お気に入りの便箋を選び、相手に伝えたい言葉を吟味しながらペンを走らせ、時に切手や封緘、シールなどの組み合わせを考える。
この特集は、そんな手紙にまつわる優しい時間を皆さまと共有することを目的としています。
POSTORY代表の近藤千草さんに考えて

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豆皿の切手【完結編】

豆皿の切手【完結編】

今日、豆皿を引き取ってきました。今年の春に参加したワークショップで作ったものです。
素焼きされた切手型の豆皿に絵付けができるというワークショップで、陶芸家の先生が持ち帰って焼いてくださり、そのまま預けていたのでした。

焼き物に絵を描き、塗る工程はとても楽しく、なんだか癒されました。

↓こちらはその体験記↓
豆皿切手の記事

こちらが、ワークショップ開催地。
目白にあるブックス&ギャラリー ポポ

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たんぽぽの手紙

たんぽぽの手紙

桜を眺め楽しみ、いよいよ春本番。
緑が眩しく、道端の花も存在感を増す時期です。

歩いていたら、ふとたんぽぽが目にとまりました。

そして思い出したこの歌をご紹介します。

ままごとの
たんぽぽちらばり
土暮るる

…と詠んだのは、
詩情豊かに日本の自然や風物を描いた日本画家・川合玉堂。
俳句や和歌も詠み、絵とともに友人に送っていたそう。

昨年、青梅市にある玉堂美術館へ足を運びました。

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消しゴムはんこの洗礼

消しゴムはんこの洗礼

あれからもう5年。

かつて私にも、消しゴムはんこに憧れた時期があった。

消しゴムという、誰しも近しいその存在。
彫ること自体は、子どもの頃になんとはなしにやってみたことがある。カッターで刻んでみたそれは、はんこへの憧れというよりも、ただ☆のマークを描いてみたかった、という全く意味のないものだった。

時は過ぎ大人になり、ある日。
高円寺のTシャツ屋さんが消しゴムはんこのワークショップをやるとい

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届いた葉書

届いた葉書

葉書という字、風情があるなぁといつも思う。
はがき、という表記だとなんとなく「官製はがき」が思い起こされる。だから自分で表す時はたいてい葉書。どちらも好きだし、その時々で使い分けるのもたのしい。葉書は普段、「1枚」と数えるけれど、「一葉のはがき」という表現もよい。一転、ポストカードと呼ぶのもいい。とたんにPOPになるところがいい。

昨夜、疲れて帰宅したら、郵便受けに素敵な葉書が届いていた。

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豆皿の切手

豆皿の切手

先日、豆皿に絵付けをしてきました。
目白にあるブックギャラリーポポタムさんで開催された陶芸家esouさんによるワークショップです。

ポポタムさんの入り口↓

ギャラリーの中で開催されたワークショップ。
焼物の素地に、思い思いの柄を描いていきました。

これに、昔の7円切手の宝船を書こうと思い立ち、持参しました。

下書き用の紙にこんな感じかなと練習してみる。そのあとトレーシングペーパーで縁をなぞ

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八重桜 自筆の墓石 黄犬

八重桜 自筆の墓石 黄犬

楽しい時間、それはゆっくり選ぶとき。手紙の醍醐味のひとつです。

気がつけば、黄色ばかりに。

たんぽぽ、菜の花、ミモザの順。
こちらはシルクスクリーンの葉書です。発色が良く、縦書きにも横書きにもマッチする葉書。
季節の花がその時々に販売されているので、お花屋さんでお花を選び、手に取る気分でいつも購入しています。

ひなまつりの葉書も。

本格的な春は目と鼻の先ですね。

ふっくら優美な八重桜

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年始のご挨拶

年始のご挨拶



あけましておめでとうございます。

postcard:鏑木清方《元旦の朝》1912
stamps:1965,JAPAN/1969,JAPAN/1972,JAPAN/1966,JAPAN

この写真は菊菱文様の袋帯を敷いて撮りました。袋帯は、おめでたい時やおめかしの時用、言わば礼装用の帯です。控えめながら金糸銀糸を用いた織で、いつもより少しシャンとした気分にさせてくれます。

postc

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本の森へ迷い込む

本の森へ迷い込む

冬休みを迎えました。今、本屋さんに来ています。
お休みがこれからの方もいらっしゃると思いますが、連休があったらしたいことの上位3位にはどなた様も『読書』が入るのではないでしょうか。

積み本が山程ありつつも、本屋さんを徘徊してしまうそれはもはやびょ(ry もとい楽しい趣味なわけです。

本を愛する方の中には、本の匂いといいますか、印刷されたものの香りが好きな方もいると思います。
もはや読むものとし

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こんな寒い日には

こんな寒い日には

あったかいものが食べたくなります。

湯豆腐はその中でも、シンプルでたいへんこのましい。

ちなみに、こちらの念力を送っているおじさまは、日本における物理学の父と呼ばれている凄い方です。

そんな方をよくぞこの色合いで仕上げてくださった と、デザイナーの方と固い握手を交わしたい(一方的)。

『Telepathy』

postcard:PIN UP CO.,LTD.
stamp:ラジオアイソト

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一方的な手紙

一方的な手紙

一時期、自分本位な手紙を送っていたことがある。送り先は、昔の職場で知り合った老齢の男性。
仕事で落ち込むような時、それとなく励ましてくれる、控えめで心優しい紳士だった。父よりもずっと年上で、まるで祖父のような存在。
職場を離れた後からその方と挨拶程度の文通が始まったのだ。

手紙のやり取りの最初は年賀状だったかと思う。忘れた頃に届くような、細く長い付き合い。のんびりと出しあえる、文通相手としても気

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仕事 と 友人

仕事 と 友人

先日、久しぶりの友人と食事をした。

月の半分は出張で新幹線や飛行機ばかりの彼女は、数年前まで同僚だった。

中途入社で今の会社に入り、当初なかなかうまく仕事に携われず落ち込んでいた私に、手を差し伸べてくれたのが彼女だった。

入社してまず会社から課せられたのは、チームビルディングとマネージメント。一見うまく行ってそうに見える社内が、実ははちゃめちゃなのはすぐに見て取れた。しかし、いわば大縄跳びを

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好きなものたち

好きなものたち

むかしから、仕掛け絵本などが好きでした。
とても浪漫を感じます。

そんな私が気になったこちら
10/14(日)まで開催中の「マジック・ランタン 光と影の映像史」 展。

プロジェクションマッピングやパブリックヴューイングなと、みんなで一緒に見るという行為。その軌跡をたどる展覧会です。

恵比寿ガーデンプレイス内にある、東京都写真美術館 通称TOPで開催中。
じんわりたのしかったので、以下にちょっ

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