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1割の異端が起こす変革、残り9割は邪魔をするな

夏野剛KADOKAWA社長(以下、夏野氏):私はまさに典型的な異端児だと思いますが、ドコモの中にガーディアン、すなわち庇護(ひご)者がいたということが大きいです。大企業の中で変革、イノベーションを起こそうとすると、既存の組織との摩擦が絶対に起こります。当時の経営トップが、私たちがやることに対して「いいじゃねえか、やらせてやれ」と言うから、かなり突っ込んで変革ができたのです。

 ところがトップが変わると「摩擦を起こしているのはお前じゃないか」とはっきり言われましたね。摩擦を起こしている人間は問題児だ、と思うか、新しい可能性にトライしているんだと捉えるか。これに尽きます。

 私に限らず、イノベーションを起こす人には、直属か斜め上の上司か、あるいは直属の上司を飛ばしたもう1段上にガーディアンがいるのです。(プレイステーションを企画した)久多良木健さんなら、(ソニー・ミュージックエンタテインメント出身でソニー・コンピュータエンタテインメントの経営を担った)丸山茂雄さんや(ソニー社長・会長を歴任した)大賀典雄さんがガーディアンでしょう。そのときの人の巡り合わせで決まってしまうのが、日本の大企業の悲劇だと思っています。

夏野剛氏「1割の異端が起こす変革、残り9割は邪魔をするな」

ただの一般社員ですけれども、DXや業務効率化などの流れを見ていて、
これは身をもってそうだなと思ってしまった。
そして、自分は1割の中に入るのか、9割の中に入るのか。
時と場合による。
大概の場合は、1割の人間の屍の上に何も気にせず9割が乗っかてくる。
死ぬ思いして調整・企画・実行したのに、安定すると何事もなかったかのようにそのツールを使いだす。こっちは導入時のお前の発言全部覚えてるからな。
最近は無理して1割にいなくてもいいのかなと思ってしまっているところが企業病に侵されていると感じる・・・・。

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