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ヘアトニック...!?

2/1(木)
天気:晴れ


「いざ頭皮ケアを!」

ってことで、昨日のバイト帰りにまっすぐドラッグストアへと向かった。

頭皮の気になるにおいとはもうオサラバだ。


いよいよ今日、僕は生まれ変わる...!


※詳しくは「気になる、頭のにおい。」をご覧ください。


入店して、すぐに男性化粧品・ヘアケア用品のコーナーへ。

あった、ヘアトニック。

恥ずかしながら、実はヘアトニックとヘアリキッドの違いを最近初めて知った僕。

銭湯とかで何も考えずに塗りたくってたなあ。

坊主なのにヘアリキッドびしゃがけしてさ。

ヘアリキッドは髪の毛のケアだから、坊主の僕からしたらほぼ無効なのになあ。

あのとき他のお客さんには、テカテカした球体を目指してるやつだと思われてたのかな。


誰がフジテレビのアレだあ!!


ふぅ...落ち着け落ち着け。


そんでね、ヘアトニック見つけたはいいんだけど、そのお店には2種類しかなかったのよ。

容器が黒っぽいのと白っぽいの。

もうまさに「どっちか選べ」と言ってるようなもんよね。

非常に迷った。

黒のが容量が多くて安いんだけど、白のがデザインがオシャレ。

においのテスターもないから、ほぼ勘で選ぶしかない。

うーーむ。


結局、ビンボー性の僕は黒の方をチョイス。


そう、みなさんお察しのとおり

この判断が間違いだったのだ。



帰宅してシャワーを浴びると、僕はさっそく頭にパシャパシャとかけて塗り広げた。


頭皮のくさみ退散〜!!



さてさてこれで.....



ん......くさあ?!

突然のことでビックリした。

頭皮のにおいともちがう、でも嗅いだことのあるくささ。

たとえるなら、国語や数学のおじさん先生の調子悪い時のにおい(ごめんなさい)。


まあだから、いわゆる加齢臭...?


めちゃくちゃくさいわけではないけど、決して好ましくはない、あのにおい。


ヘアトニックをつけた途端、あれがフワッと漂ってきたのだ。

ホントに、ホントに突然おじさんが舞い降りてきたのかと思ったんだから。


改めてボトルのキャップを開けてしっかりと嗅いでみる。

うん、完全にこのヘアトニックだ。

こいつが加齢臭をムンムンに放っている。

いや、正確には加齢臭風の芳香。


相方にも嗅いでもらったけど、彼は白髪染めのにおいと一緒だと言ってた。


どちらにせよミスったわ!!


チキショウ!!

まさか、頭皮ケアするつもりがおじさんに様変わりしちまうとは。


僕はギュッと唇を噛んだ。


まあでもせっかく買ったものだし、すぐに洗い流すのもあれだから

とりあえずそれで寝ることに。

横になって電気を消すと、まるでおじさんの腕の中で眠ってるようだった。


....これが案外、落ち着くのよ。

謎の安心感に包まれて

「おじさんも捨てたもんじゃないなぁ」

と思いながら眠りにつくぽてとであった。

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