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バリカン

11/21(火)
天気:良し

昨日のSHOWROOM配信では、普段と違ってごはんを食べずに

みんなの前で坊主にする、いわゆる丸刈り配信を行った。

配信が始まって10分ぐらい雑談をしてから、いよいよバリカンを握るぽてと。

刈り取られた細かい毛(ほぼトゲ)が服につかないようにタンクトップを着て

切り開いたビニール袋を床に敷いて

ちょっと頭を濡らして、準備万端。


バリカン、スイッチ・オン!!!

「ジリジリジリジリ....」


.....ん?

あれ?弱くない?


「ジリジリジリジリジッ、ジリジリ.....」


えっ、いま一瞬止まったよね?


充電はちゃんとしてたはずなのに


なんか弱いのだ。


まあでもタンクトップ寒いし、とりあえず早く刈り進めないと。

「ジリジリジッ、ガッ、ジリジリッ、ガッ」


痛え!!

切れ味が全然ないから、何回も髪に引っかかってガッてなる。痛い。

どうしたんだよ、相棒。

威勢よく僕の頭を丸めてきた面影は、もう無い。

「ジリジリジ、ジリ、ジ..................」

「おい、嘘だろ?!おい!お前にはまだやることがあるだろうが!目ぇ覚ませ!!」


「.....ジ」

あちょっと生きてた。


「.....」


ダメだ。


「ジ。」


大丈夫だ。


「.....」

やっぱりダメかぁ。

「ジィ.....ジ」

なんだコイツ!


まあそんなこんなで、見出し画像の髪型が完成(未完成)してしまったのである。

もちろん、不本意である。

ちょっと芸術的ではあるけどもね、さすがにこれで外は歩けませんよ。

正直もう終わりだと思った。

髪ではなく心が刈り取られそうになっていた、まさにその時

「油さしたら?」

視聴者さんからポツリ。

最初は、つい笑っちゃったよ。

今さら油垂らして何か変わるんですか?と。

僕の中ではもうバリカンそのものの故障と断定していて

油を注すどうこうで変わる話じゃないと、そうたかを括っていた。

何より機械に注せるような油はウチにはないしな。


....まあでも、何もしなかったらこのまんまだよなぁ。

タンクトップだから凍えるほど寒いし、これでまた風邪引いたら洒落にならんぞ?


半信半疑ではありつつ、仕方なくキャノーラ油を注してみた。

ちなみに、以前フライドポテトを揚げる際に使ったやつ。

つまり中古の廃油。

いいのか、そんなんで。

そんで、改めてスイッチ・オン


「バリバリバリバリバリバリバリバリ!!」



ええええええ!?


もはや、バリカンではなく雷鳴だと思った。


まさかの、廃油ですんごい復活したのだ!


さすがに感動した。

視聴者さんに大感謝した。

もう諦めかけていた綺麗な坊主も、あっという間に完成!

捨てようと思っちゃってごめんな、バリカン。

僕はまだまだこの相棒と時間を共にしようと決めた。

みなさんも覚えといてください。

バリカンが不調のときは廃油を注す!

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