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『大阪の生活史』、という本。 2023.12.19

朝5時半起床。仕事へ。今日も無限に話し続ける仕事。さすがに最後はヘトヘトになる。時間も押して17時。急いで片付けをして退勤。中崎町に向かう。今日は『大阪の生活史』の打ち上げの日だ。

会場に入ると、本当に多種多様な方達が集まっている。イベントといえば、ある程度集まる人たちの傾向みたいなのが現れるが、この打ち上げはまるで街の中から大きな網でごそっと掬いこの会場に放ったような、そんな感じがする。
ナオさん、藤本和剛さん、ヤスモトさん、Kaniさん、あたわたーさん、ゆきほさん、田澤さん、弦牧さんとお会いしたことのある方たちもたくさん来られている。

モザイク処理をしています

ラテラルに一杯になるほどに人が集まる。ナオさんや藤本さんと一緒に立ち飲み式で、岸政彦さんと柴山浩紀さんの話を聞くことに(この一帯がのちのち岸さんから“酒ゾーン”と呼ばれる)。

まずはお二人のトークがあったのだが、何より驚いたのが梅田の紀伊國屋書店ではすでに100冊以上売り上げたそうだ。100冊というとあの平積みがすべてなくなる以上の売れ行きだ。すごすぎる。

その他、上野千鶴子さんからの反応や、柴山さんからの編集者としての苦労を聞く。続いてがビンゴ大会だ。景品が豪華で(一部岸先生の自腹!)、『東京の生活史』の束見本、太陽の塔のグッズ、阪急電車のプラレール、大阪城のプラモデル、大阪メトロのTシャツに、「大阪」とでかでかとプリントされたTシャツ、スタバの大阪限定マグカップ、たこ焼き器に、お菓子……。

ビンゴなんて何年ぶりだろう。穴は開くが全然リーチにならない。しかし、ビンゴが揃った人が次々に壇上に上がって、聞き手や語り手の立場から『大阪の生活史』の思い出話を聞くことができるのが本当に面白いし感慨深い。
特に聞き手の話。生活史シリーズは「150人が聞き、150人が語る」、という本のコンセプトだが、聞き手の発言は極力削る、という編集の方向性があった。だからこそ、聞き手側の生活は語り手ほどに前面には出ていないのだが、こうしてラテラルのステージで語られる、聞き手の方の思いや滲み出る人生もまた生活史なのだ。いわば、関係者だけが読むことができる『大阪の生活史』のB面を読んでいるかのようだ。笑える話、泣ける話、思わぬところで重なり合う巡り合わせ。それを参加者は“聞き手”となってまた聞いた。本当ならば全員聞きたかった。僕も話したかったなと思う(ビンゴが揃わなかった)。

藤本さんはビンゴが揃っていた。
岸先生に「酒ゾーン全然あかんやんか!」とツッコまれる。

ビンゴ大会が終わるとまた歓談に戻る。人見知りを発動してしまったが、それでも初対面の何人かの方と話すことができた。
驚いたのが、今野ぽた、という名前の認知度が意外とあり、この日記を読んでくださっている方が多いということだ。顔も名前も知らなかった人たちにも届いているのかと思うとぐっと込み上げてくるものがあった。言葉が自分の手を離れて遠くまで届いている……。本当にありがとうございます。

会場では、マイ『大阪の生活史』を持ってお互いにサインを書き合う、ということがにわかに流行った。中には白紙のページに寄せ書きを集めている方もいて、まるで卒業式みたいだなと思った。でも卒業式ではない。岸先生がしきりに「みなさんこれからも聞き取りをしてください」「俺たちの生活史はまだまだこれからだ!」と仰っていたように、これは終わりではないのだな、と思う。

柴山さんにもサインを頂く。僕の聞き取りに出てくる九州のお菓子の名前を印象的に覚えてくださっていて、それをサインに添えてくださった(なんなら僕の本名を見て「ぽたさんですね」と言ってくださったのも驚きだった)。

本当にこの本に参加できて良かったな。本当に良かった。岸先生、柴山さん、本当にありがとうございました。みんなで松久に行きたいなあ。

がっつりメガハイを飲んだり、日記の読者の方にドリンクチケットを頂いたりでかなり酔う。23時頃に会場をあとにする。

藤本和剛さんと、会場で知り合ったもう一人の藤本さんと3人で梅田まで歩いて帰る。それから僕は地下鉄に乗って家まで。帰ったらすぐに寝る。

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