見出し画像

いかにも大阪 2023.12.05

朝5時半起床。仕事へ。今日は午後半日休める日なので気楽に仕事をする……予定だったが、急いで取り組まないといけない仕事が多くタイムアタック状態で過ごす。
退勤して歯医者へ。銀歯を外した歯を残せるかどうか、という話をされていたが根がしっかりしているので残す方向で落ち着きそうだ。根はいいやつなんです。しかし銀歯にするためには歯茎を切って物理的に下げて、歯の露出面積を増やしてそこに銀をかぶせるという力技を使うらしい。聞いているだけでビクビクするような話だ。今日も消毒をしつつ膿が出ている箇所の予後の観察。

歯医者に行ったあと、日本橋へ。今日はロフトプラスワンウェストで『大阪の生活史』刊行記念のトークイベントだ。岸政彦さんと、柴崎友香さんという『大阪』コンビのトークなのでめちゃくちゃ楽しみだ。会場には見知った顔がたくさんあって安心する。岸先生のイベント常連のホリーニョさん、田澤さん、ヤスモトさん。スズキナオさんに、藤本和剛さん、あたさん、ゆきほさんと聞き手のメンバーも集まっている。さりおかもちさんも遠くから来られていた。そして物販はモモブックスの松井さんがされていて、元スタッフということもあって会場のアナウンスや販売の回しがめちゃくちゃ上手い(というより松井さんの声にめっちゃ聞き馴染みがあって、知らず知らずのうちに記憶に刻まれていたようだ)。開演前に岸政彦さんからサインを頂く。「本名なんやったっけ?今野ちゃうねんな、ていうかなんで今野ぽたなん?」と聞かれたので、コンポタから来てますというと「知らんかったわ〜初めて知ったわ〜」と反応をもらえた。

岸政彦とスズキナオのWサインの入った『大阪の生活史』はたぶん世界で一冊だけだろう。

開演して早々、岸さんが「今日は咳止めを飲んでるのでラリってる状態です」といきなり飛ばしている。この日は結局最後までお酒を飲まれていなかったので、トークイベントでお酒を飲まない岸先生も珍しいな…と思った。

以下、トーク内容で印象に残った内容。

・(岸さん)『大阪の生活史』はほぼ全員文字数オーバー、1割オーバーまでは良いと言ったら2割超えてきた。
・(岸さん)『大阪の生活史』の丸背の装丁ができるのが日本に一社しかなく、あのページ数をまとめられる職人もほとんどいない。
・(岸さん)『大阪の生活史』には占い師が二人いた。一人は建築士で一人は保育士との兼業。大阪人の決断の気軽さ。
・(岸さん)関大をボカすときにどこにズラすかが一番悩んだ。
・(柴崎さん)語り手じゃなくて聞き手を集めたのが良い。
・(岸さん)『東京の生活史』のときに「集めただけ」という批判もされたが「じゃあお前がやってみろ!」と思った。
・(柴崎さん)野良犬に背中をとんとされた女の子のエピソードを読んで「私もうこれで生きていける」と思ってボロ泣きした。
・(岸さん)酔っ払って信号を歩いてたら高校生に「赤やで!」って言われた。大阪やなあ。
・(柴崎さん)大阪に来たら一人一人がくっきりしてる!と感じる。
・(岸さん)東京は黒と紺ばっかりやな。
・(岸さん柴崎さん)谷町線の終着駅は台北。台北の船場センタービル。

トークイベントの結論
「大阪人なんやからどんどん知らん人に話しかけていこう」

大爆笑の3時間だった。岸先生の定番トーク(立命館の放置自転車の話)の話の入りですでに笑ってしまって岸先生に「この話聞くの8回目くらいやろ?」ってツッコまれたりもした最高の3時間。

終了後にサイン会。『大阪』に岸さんと柴崎さんにサインをして頂く。柴崎さんの新刊も購入しそこにも厚かましくサインをして頂く。
柴崎友香の小説を初めて読んだのが中学生のとき(きょうのできごと)だったので、すごい日になったなと思う。

ロフトプラスワンを出てナオさんと歩きながら酒を飲む。それから地下鉄を乗り継いで天満まで出て、「餃子の勝」という店で、ホリーニョさん、田澤さん、ヤスモトさんと合流して5人で楽しく飲む。結局1時まで飲んでタクシーで帰って即寝る。

楽しかったな、これからも大阪で生きていける。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?