猫が逃げた

僕がペルソナ5を50時間近くプレイしてきて、一番泣きそうになった場面を今からここに記そう。それは、しゃべる猫が逃げるところから始まる。

猫は最古参のメンバーだった。彼がこの怪盗団を作ったと言っても過言ではない。彼の目的が、この怪盗団の目的だった。3人だった怪盗団は7人になった。彼よりも強いメンバーもいて、彼よりも賢いメンバーもいた。彼の必要性は、だんだんと無くなっていった。彼の主張も、だんだんと通らなくなっていく。

彼の目的が怪盗団の目的ではなくなってしまったら、彼がそこにいる理由はなかった。彼の目的は、オタカラを奪うことしかないのだから、それをしない怪盗団に意味はなかった。

彼は単独でオタカラを盗もうとする。そんなこと、できるわけがなかった。それは、彼も一緒にいくつかのパレスを攻略してきたのだから、わかっているはずだった。だがしかし、独りだったとしても、やらなくてはならなかった。やらなくては、人間に戻れないのだから。ただ、単独で乗り込むという愚策に走ってしまったのは、相当に焦っていたのだろう。自分は本当に人間なのだろうか?と、考える回数も増えていった。

いなくなってから、その人の大切さを知る。いなくなってから、その人を傷つけていたのだと知る。後悔すればいい。そのあとに、謝れば良い。関係が、戻るかどうかはわからないけれど。

彼らの関係は元に戻る。それは、「実は離れたくなかった」という思いが大きい。彼には記憶がなかった。つまり、帰る場所がない、居場所がない。初めてできた「居場所」である大事でなかったはずがない。彼は言った「俺の居場所はここだ!」と。

その居場所は、ずっとある場所だとは思えない。うまくいっても、うまくいかなくても、その居場所は無くなってしまうだろう。だから大切にすればいい。人間に戻るまでなのだろうか。怪盗団が捕まってしまうまでなのだろうか。僕にはまだそれはわからない。だが終わりは近づいている。季節は秋になる。

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「ペルソナ5」プレイ日記

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