感動は、「緊張と緩和」

Eテレの「ろんぶ〜ん」が割と好きで見ている。今回のテーマは、「感動」だった。感動を作る必要なんて、エンタメをやってる人間だけだと思ってたけど、違う。感動は、日常にもっと密接に寄り添っている。

論文の著者が言うには、感動には4つのパターンがあり、多く属するのが「喜び」と「悲しみ」。そして、なぜ喜ぶと感動するのか?悲しむと感動するのか?と言うと、それは「緊張と緩和」なのだという。

方程式だけを言っていてはわかりにくいと思うので、例をあげたい。主人公が悲劇を死を遂げて、感動する、というのはわりとよくあるストーリーだと思う。この例でいうと、主人公の死は「緊張」にあたる。そして、主人公の死によって救われた人がいるのなら、その平和になった状態が「緩和」になる。死んだ直後は悲しめなかったけど、時間が経って落ち着いて、部屋で一人きりになったときに悲しくなる、みたいな。

「緊張と緩和」と聞いて、落語家の桂枝雀師匠を思い浮かべる人も多いと思う。彼は笑いとは「緊張と緩和」である、という理論をずっと唱えていた。つまり、笑いと悲しみを作る基本的な方程式は同じだと言える。それは「心を動かすこと」と言い換えてもいいかもしれない。

これは日常生活で、感動させたいとか、喜んでもらいたいとか思うときに、非常に応用が効く。「これで感動させたい!」と思ったら、ピークを決めて、そこに合わせて「緊張を緩和」を行えばいいから。

旅行から帰ってきて、「やっぱり我が家が一番だよ」と思うのは、旅行中が緊張状態で、家に帰ってくることが「緩和」だからだ。家にずっといて、「やっぱり我が家が一番」だと思うことはない。だから僕らには、ホームが必要なのである。緩和できる場所が、人が、心を動かすのである。

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