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ReoNa「Alive」 今日の一曲

好きな曲の歌詞や曲調について、感じた事を書き残したいと思って始めた不定期更新のシリーズです。
第一回目はReoNaさんの「Alive」


曲の概要

この曲はアニメアークナイツのオープニング曲です。
ReoNaさん自身がサービス開始時からのドクター(アークナイツユーザーの呼称)なのもあって、世界観への理解・解釈がとても深い。

ruiさんが書いた英語の仮歌詞にReoNaさんが日本語の仮歌詞をつけ、それが混ざり合って出来た曲。

曲全体に感じた事

「絶望系アニソンシンガー」というジャンルを掲げているReoNaの一つの極地・真骨頂と言えるような一曲だと思います。

「背中は押さず、ただその人の絶望に寄り添う」
本当に追い詰められて辛いときに安易に背中を押されても辛い。
その感覚が分かっているからこそできた曲だと思う。
ReoNaさん以外には絶対に歌えない曲。

感情に蓋をするというか、心を動かさないほうが楽だと思う瞬間もたくさんあって。大人になるにつれて「この作品に触れたら、たぶんしんどいだろうな」とか、ある種、自分のトラウマ的なものと重なりそうなものから遠ざかる方法を覚えてしまったりもするんです。でも、そうやって取捨選択して、触れたくないものから避け続けていると心が麻痺してしまうので、心の動かし方みたいなものはずっと覚えてたいです。

インタビュー記事 https://natalie.mu/music/pp/reona03

アークナイツの絶望

アークナイツにある絶望って、単純に死に別れとかからくる絶望じゃない。

大量の絶望が津波のように押し寄せてくる中で「ささやかだけど確かに存在する希望」を一つ一つ噛みしめながら進んでいくような作品。

その絶望は例えば
種族同士のしがらみからくる根底的な差別意識
「鉱石病(オリパシー)」という感染症み対する恐怖からくる差別
理想論を考える暇もないほどに厳しい自然環境への絶望

多様な絶望に傷つき、それでも前に進もうと足掻く力強さが詰まった、アークナイツのOPとして満点以上の神曲だと思う。

特に刺さった歌詞

何度嘆いても 蓋しても それでも消えなかったんだろう
With all the scars within me
後悔も握り締めて
You see 間違いじゃないよ
I feel alive
Alive

Alive 歌詞

私の中に残るすべての傷・後悔を握りしめて、間違いじゃない。私は生きているんだと感じる。嘆いてもこの気持ちは消えなかった。

「傷ついた。」「後悔してる。」という気持ちは抱えたままで、それでもそれを抱えて生きていくのが人生なんだ。それだけは間違いじゃない。すべてを抱えて自分の命を歩み続けよう
というように訳、解釈しています。

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