ざっくり2か月。ちょっとだけ妊婦日記
赤ちゃん、一か月を過ぎたころからずいぶんおしゃべりになってきました。
おしゃべりといってもまだ言葉は持ちあわせておりませんので
「えーう」とか「あぷー」とか「あーい」とかそういう鳴き声の類です。
自分の口から音が出るのか面白いらしく、ご機嫌のいいときはずっと大きな声でしゃべり続けています。
とくによく使う言葉は「えー。えーう」
赤ちゃんらしくかわいい声で、おしゃべりする様子に心なごみます。
一方、母たる私がこの数か月でいちばんよく使った言葉はというと
「いや寝るんかい!」
「いや寝んのかい!!」
「いや飲むんかい!」
「いや飲まんのかーい!!」
ツッコミの嵐です。
おなかがすいたー!って泣くのでミルクを作って急いで戻ってきたら、
寝ている。
腕の中でぐうぐういびきをかきはじめたので、そーーっとスマホを取り出してお顔を映してみたら、ギンギンに起きている。
単純なようでいて複雑。いやぁ赤子は手がかかるわけです。
そんなわけで大変は大変なのですが、2か月くらいからぐぐっとやりやすくなってきました。
まずひとつ
夜しっかり寝るようになった
というのが大きいです。
今まで0時2時4時6時と授乳に起きていたのが
まとめて6時間くらい寝てくれるようになりました。
ありがたい!!!!!(涙)
「授乳に起きる」という至極あっさりしたこの言葉の中には
おむつを替え、乳をふくませ、飲ませ、足りない分のミルクをつくり、飲ませ、げっぷをさせ、しばらく吐かないように縦にしたままあやし、寝かしつける、
が含まれます。
計1時間以上かかるのです。
それが2,3時間毎なのでほぼ寝てねぇ。寝てねぇんすよ。
それがまとまって寝てくれるようになり、回数が減る。
乳のほうも出るようになりミルクの追加は必要なく。げっぷを出すのももう慣れたもんです。
赤子が目を覚ますやいなやその口に乳首を放り込み、ちゃちゃっと吸わせて背中トトトントン。
おむつ?触ってみた感じ大丈夫まだいける。
などと、ものの30分ほどで片が付くようになってきました。
1か月でこんなにおたがい成長できるなんて。
いいペースつかめてきてる、俺たち。
あともうひとつ大きな理由、
笑うようになった♡
新生児時代は「怒」と「無」しかなかった赤ちゃん氏でしたが、にぱっと笑顔を作るようになりました。
まだ笑い声は出ないので無音なのですが、目が合うと、顔をくしゃっとして笑ってくれるのです。
なんとかわいらしいことか。
産んだばかりの頃、私はよく母にこうぼやいてはたしなめられました。
「赤子。まあ、かわいいっちゃかわいいけど、犬や猫と比べると、なんかこう…刺さらないっていうか…」
少し不安でした。人間の子を可愛いと思えるのか。
それが今や
「ホンゲェェェかわいいぃぃー!!!」
って言いながらパシャパシャわが子の写真を撮っているわけですから。
それどころか他者の赤ん坊さえ可愛く見えてきますから。
すれ違うベビーカーの中をこっそりのぞき込んではニヤニヤします。
赤子かと思ったらわんこだったりすることもありますが、それはそれでニヤニヤです。
きわめて怪しい者となり果てましたが、この世の中に愛しいものが一つ増えたということはまことにめでたいことですので、よかったよかった。
そんなわけで多少ですが、楽しむ余裕も見えてきました。
母体のほうもそこそこ回復しましたし日常に戻るべくさあ頑張るぞ!
と、言いたいところですが
出産時激しいダメージを負ったおしもの筋肉がまだ回復しておりません。
骨盤底筋が弱まっているといいますか
括約筋の筋力が低下しているといいますか
早い話が尿漏れですね。
妊娠中戦い続けたあの尿漏れです。
いや、もはや戦うことすらあきらめ、仲良く手を取り合いながら過ごしていたあの尿漏れです。
苦楽を共に過ごし、晴れの日も雨の日もともにあった君。
出産を最後におわかれしたと思ってたのに。
もう二度と会うことはないと思っていたのに。
猫を見送った日も私は尿漏れとともにありました。
火葬場であまりの悲しみに号泣したところ、
全漏れ。
もうね、悲しみと爆笑が入り混じって感情がバグっちゃって。
なんか尿漏れに助けられたよね、あの日。
なんだかんだあったけど、今こうして笑って過ごせる日々はありがたいことです。
生きているといろんな悲しみをしょい込んで重く重くなっていく。
けれど重いなりにささやかに、幸せを感じながら生きていくものなんだなぁと。
いけるものなんだなぁ、と。
そう思うのです。
子育ても大変なことがいっぱいなんだろうけど、
今しかないこの大変さを味わうこと、それがきっと幸せなことなんだろうななんて。先輩たちの声に耳を傾けながら、ほんと、しみじみと。
とはいえ渦中はしんどいけどな!
さてさてお待ちかね(とか、言ってみたいだけ)の妊婦日記。
今回はメモリアル尿漏れ編です!
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