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『エクス・マキナ』を観て思ったこと。

タイトルは「機械仕掛けの神=デウス・エクス・マキナ」からきている。

AI(人工知能)搭載のロボット「エヴァ」を完成させた、検索エンジン最大手企業の社長ネイサン

エヴァの最終チェックの為、研究所と呼ばれる浮世離れした人の気配の無い大自然の中のラグジュアリーな施設を訪れる一社員ケイレブ

ほぼこの3人しか出てこない。隔離された世界で、この人数。ストーリーがいかに骨太かわかる。

SFスリラーとカテゴライズされていたが、今現在自分のいる世界を考えさせられる内容で、鑑賞後の感覚が「2001年宇宙の旅」を見終わったときのソレと似ている。

"エヴァの最終チェック"とは、ケイレブとの会話と通して、AIが「自律思考しているか、意思があるか」といった点なのだが、第3者目線で観ていても、ケイレブとエヴァの差異、つまり、人間と人工知能の違いがわからなくなってくる

人間の定義って、なんだろう?

ストーリーを追いながらも、哲学的な疑問が湧いてきて、お腹がもやもやしてくる。

さらに、開発者が「検索エンジン最大手企業」と、やんわり某企業を匂わせ、世界中の携帯電話の会話を傍受し、検索エンジンで検索された情報を収集して、人間に近いAIの脳を作ったという…、なんともリアルな設定…。

携帯の情報と、検索エンジンの情報を、世界中から集め、データ化し、アルゴリズムなんかを作ったら、それはたしかに「人間」の一部なのかもしれない。

「考える」という作業を「検索」に頼ってしまっているのは、事実だ。漢字が思い出せない…、あの俳優の名前なんだっけ…、この付近で美味しいお店は…、考える前にスマホを開いてはいないだろうか。

もはや、検索エンジンは外付けの脳といえるのかもしれない…。この検索履歴がすてべどこかで個別に集積されていたら…。

そして、もしも目の前に用意されたAIが、私個人のデータを収集した結果、できあがっていたモノだったら…。


Pinterestで、よく好きな俳優を検索して「ウホーー!スクロールがとまらなーーーい♡」ってゆう、目の保養的ストレス解消をしているんだけど(内緒だよ)、以降、私の検索結果を反映して、Pinterestを開くたびに「わたしが好きそうな俳優」が新たにタイムラインに並んでいて、よくご存じで!って驚く頻度がどんどん上がっているのに、最近気づいていた。

たぶん、こんなことだと思う。

こんなことの精度を上げていった極みの話で、もしかしたら、すでにどこかで起こっている話のような気がしてくる。

私のこれまでの携帯電話での会話を含むすべてのデータ、PCで検索したすべてのデータを解析したら、いったいどんな人物ができあがるんだろう…。


この映画では、AIに徹底的に欠落していた部分がわかると同時に、人間にしかないものも自ずと見えてくる。

そこに気付かないまま、進んではダメだ、という進歩へのアンチテーゼも感じられた。

「完璧な人間」じゃなきゃ「完璧なAI」は作れない。

でも「完璧な人間」なんて居ない。


それが人間なんだ。

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asami.m

映画と海外ドラマ、読書が好きです。結婚生活、育児生活についてたまに書きます。札幌市民。

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コメント5件

丁度観たいと思って気になっていた映画でした。近いうちに・・・(=^・^=)
はんどさん☆もうレンタルしてるんで、ぜひぜひ~!
足袋猫さん☆映像も美しいし、他にも特筆すべき点はたくさんありました!おすすめです!
eclisseさん☆骨太で、ホントに色々思う事がありすぎて、実は観てからけっこう時間が経ってやっと感想書けました。とてもリアルです。長期休暇で是非お楽しみくださーい(*'ω'*)
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