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今『her』を思い出すことが増えている。

あー、この感じなんだっけ?
うわ…あの映画のまんまだな。

最近、2年前に観た「her 世界でひとつの恋人」を観た時に感じた事を、日常の中で思い出すことが増えている。

人工知能OSのサマンサに恋する男性を描いた、スパイク・ジョーンズ監督の、近未来ラブストーリー。

今でいうと、Siriと恋愛関係になるような感じだろうか。

観た当時、意思を持ったOSとイヤホンを通した会話でどんどん恋に落ちていく人間の、コミュニケーションのもつ力と、その魅力の描き方にとても感心したのだが、それ以外の部分がなんだかずーっと心に引っかかっていた。

ソレは、インターネットと人間を考える時にいつもチラついていた。

例えば、せっかく2人で食事をしにきているのに会話もせず、視線はスマホに注がれ、他人の近況や写真に"いいね"をしているのを目の当たりにしたとき。

実際は、全然違う心境なのに、ポジティブでハピネスなSNS投稿をみたとき。

直接聞いた事と、全然違う印象を与えるようなブログを読んだとき。

会う約束よりも、他の人とのチャットを優先されたとき。


現実の破綻した夫婦関係を直視せず、離婚届けにサインもできないまま、自分に都合の良いように知能が成長していく人工知能に恋する男の、この映画を思い出す。

インターネットの中は都合がいい。関係性が双方向の必要が無い。真剣な恋愛が出来ない、といっても否定されない。

その中で徹底的にいい人になる事はいくらでも可能だ。

メールやLINE、ツイッターやFacebookで、極端にいい人であろうとする、オンラインイケメン

オンラインの人格と実際の人格に、差が無ければ(実際に極端にいい人であるならば)、何も問題は無いのだが、現実の人間関係を破綻させ目を背け、オンラインに逃げている状況なら、それはオンライン限定のイケメンであって、現実にはクソメンである


普段は温厚なのに、ネット上では極悪非道な罵詈雑言吐きまくり、という意味でネット民を非難する声はよく聞くけれど、実は、オンラインイケメンの被害も相当ある気がする。

インターネット上の繋がりは、この数年でだいぶ強く深くなっているのだろう。

もちろん、よりリアルに近いやりとりで、まるで直接会って喋っているかのようなコミュニケーションで、ある程度、円滑に進む人間関係もある。

実際、仕事の連絡でメッセージをやりとりしてて、会話が弾んで盛り上がれば、なんだか楽しいお喋りをした後のような、ほくほくした感覚にはなる。

でもわたしは、それで手軽に寂しさを埋める生き方はしたくない。

1人の夜の寂しさも、眠れない夜も味わって、直接会える喜び、見て触れて感じる愛おしさで、埋めたい。

SNSで繋がっているだけで、実際に友達であるような感覚になる今の時代。私のような考え方は、ステレオタイプでめんどくさいのだろうな…。


眠れなくて寂しいから、こうしてnoteを書いているのだけど、これもインターネットへの逃避なのだろうか。


#コラム #エッセイ #her #映画 #インターネット #人間関係




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ありがとうございます
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映画と海外ドラマ、読書が好きです。結婚生活、育児生活についてたまに書きます。札幌市民。

コメント4件

飛渡さゆりさん☆ すごく印象に残る素敵な作品ですよね〜。でもこうはなりたくない….というのがどこかにあって…。
ホアキン・フェニックス。怪優ですよね~。この映画の前に「ザ・マスター」見たので余計にそう思いました。
Yukiさん☆ 「ザ・マスター」観てないです!この役のハマりかたから考えると、ちょっと怖いけど、ホアキンの怪優具合を知りたい気がします…!!
そう言えば、同時期に「エヴァの告白」も見たんです。この3つを見ると怪優っぷりが分かると思います~。ぜひぜひ。
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