『ネオン・デーモン』を観て、1週間安静にしてました。

トラウマとまでは言わないが…全治2週間。かるい捻挫程度にメンタルを負傷したので、なかなか感想が書けなかった。

血がドバーとか、首がチョーンとか、もっとグロテスクな作品はたっくさんあるし、数多のグロ作品を観てきた私も、正直落ち込んだ。

いや、決してグロいスプラッター作品ではない。恐ろしい描写が次から次へと…というホラーでもない。この作品は…そうね…全体の8%くらいなの。衝撃映像は。

でもね、深い!衝撃が!!!鋭利なの!!!


モデルという華やかな世界の娘っ子たちの、可愛さや美しさへの偏執狂的な執着と憎悪と嫉妬を描いて、この監督は何を伝えたかったのだろうか…終始考えていたけれど、よくわからなかった。この作品で伝えたい事…


たぶん、無いんだと思う。


ストーリー性とか、テーマ性とか、思想とか、主張とか、モデル業界への批判とか、たぶん無い。

じゃあ、面白くないのか?というと、そうとは言い切れない。感覚にダイレクトに訴えてくる手法がとても新しく、こちらサイドのチャンネルを変えなきゃいけない感じが、おもしろかった。音楽の演出もかなり良い。映像を思い出さないなら、サントラを買ってるところだ。いろんな意味でエゴイスティックな作品であることは間違い無いだろう。

ワンシーン、ワンシーン、観る側が緊張するくらい、こだわって撮られているのがわかる。どのシーンも、絵として美しい。1日のうち、一瞬しか無いであろう美しい空色のマジックアワーから、陽が落ちた直後の薄暮のデートシーン。個人的に好きな色味だった。唯一の平和なシーン。

この平和からダークサイドへ堕ちてからが、狂気。若さと美しさを出発点に、彼女たちは何をゴールとして目指しているのだろう。冬が夏に憧れ、ソレになろうとするのが存在意義になってしまって。冬には冬の、夏には夏の良さが…なんて常識はいっさい入る隙がない、狂気の世界。


つぶまるさんのレビューでも書かれていたとおり、好き嫌いが別れるだろうなあ…。ファッションとアートの世界に興味がある人は、ひとつの表現として、観た方がいいかもしれない。


しかし、エル・ファニングにとって挑戦だったろうなあ、と親目線。時に目を覆いながら。

デズモンド・ハリントン、結構好きなんですが、不気味な役でよかった。彼、もっと売れていいのになあ。あと、キアヌ・リーブスが、粗暴な役柄だったのだけど、眼差し優しすぎるの隠しきれず、なぜ出演したのか不思議。


最後に、狂気にスポットを当てたVer.のポスター、貼っておきますね。
(これを見かけるたびに、あかーーん!!ってなる…)


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asami.m

映画レビュー

観た映画の感想。

コメント4件

これDVD待ちリスト入りです。ファッションとアート大好き人間です♡
足袋猫さん☆ファッションとアートだけど…怖いので、気を付けてくださいね!笑
わーい、ばーむろーるさんのレビュー☆*゚全てが的確すぎて、ウンウン頷きながら読みました。いや、ホントに主張ないですよね。だけど色んな意味でエゴイスティック。私はデズモンドハリントンが誰かわからなくて調べたら、あのカメラマンですね!あと、キアヌはやっぱり悪役できませんよね。前に見た映画もそうでした。優しい眼差し…笑 リンク貼り付けていただき、ありがとうございます😊
つぶまるさん☆勝手にリンク貼らせていただきました(^人^)いや〜、なかなか消化に時間がかかる作品でしたね!うおーっ💦て思いつつ、目が離せない不思議な魅力がありました。デズモンドハリントン、海外ドラマの常連で結構好きなんですよ〜!いつもチョット悪い役で♡
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