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アンジュルム三代目リーダー上國料萌衣と戦国最強の戦闘民族・島津四兄弟

『アイノケダモノ』MVが出た時にこんなnoteを書いて、ほぼほぼ莉佳子が新リーダーなんだろうと思っていたところに青天の霹靂。

本当にアンジュルムは固定概念をぶっ壊してくれる。

さて、三代目リーダーは大方の予想を覆して自他ともに認めるアンジュルムのエース上國料萌衣が就任することになった。個人的にエース兼リーダーというのは当人に凄まじい負荷がかかる為、推奨していない。歴代ハロプロでもその大任が担えたのはプラチナ期のモーニング娘。を一身に支えた高橋愛だけだと思う。

しかも、かみこは当時のモーニング娘。とは比較にならないくらい外仕事が多い。モデルにバラエティに今のハロプロで一番の売れっ子だ。そんな彼女がリーダーになるのは精神的にも肉体的にもキツすぎやしないかと。

だから僕は当初から三代目リーダー予想に上國料萌衣は考えても無かった。

ハロステ#482にて、かみこ新リーダー就任の挨拶がアップされた。かみこは泣きながらも強い目で客席を見渡し、佐々木莉佳子、川村文乃とも話し合ってリーダーを決めたと言った。そして「みんなで支え合ってアンジュルムをより良くしていく」と断言した。自分だけじゃなく全員でアンジュルムというグループを強くしていくと。

かみこは顔に似合わず熱い気持ちに溢れている。誰よりもアンジュルムを愛している。そしていつでもどこでも「アンジュルムが大好き!」と公言している。自分のソロ仕事も全てはアンジュルムの為とさえ言っている。

そうなのだ。かみこはアンジュルムの為ならなんでもやれてしまう人なのだ。自己犠牲ではなく、大切な場所を守る為ならどんなことも厭わない強い気持ち、大きな愛を胸に抱いているのだ。

彼女のどこからそんなパワーは湧いてくるのだろうか。

そういえば、かみこは熊本出身だが生まれは鹿児島である。上國料という苗字も鹿児島、薩摩藩の門割制度を由来としているらしい(wiki情報)。かみこは「火の国」熊本と「薩摩隼人」鹿児島に縁のある女性なのだ。そう考えると「クリスタルボイス」と言われる彼女の声も薩摩切子に由来していると言ってもいいかもしれない。それくらい彼女は生まれ故郷の「熱さ」を体現している人なんじゃないだろうか。

薩摩といえば戦国時代最強の戦闘民族と言われた島津家が有名だ。

なかでも島津義久を当主とした時代は「最強の島津四兄弟」と言われ豊臣秀吉も徳川家康も一目置いた存在だった。もしかしたら三代目リーダー上國料萌衣のアンジュルムもまた、島津四兄弟を中心とした最強集団のように強い結束力のもとで団結して更なる進化を遂げるのではないだろうか。

当主であり長男の島津義久は「私は何もしていない。弟たちが強いだけ」と謙遜しているような人物だったらしい。上國料萌衣もまた「私は何もしていない。妹たちが強いだけ」とリーダーになったら口癖のように言うのが目に浮かぶ。ただ、義久は出しゃばらずに後方で弟たちを見守る存在だったが、かみこは率先して前に出つつも妹たちを見守るというスタンスになるから、本当に「何もしていない」なんて誰も思わないだろうが。

次男の島津義弘は「鬼島津」と恐れられ、知略と武力に優れた最強で最恐な武将として名を轟かせていた。島津家最強のイメージも義弘の武によるものだったと言われている。それはまるでアンジュルムにおける佐々木莉佳子ではないか。どこにいても太陽のように輝き、どんな時でも莉佳子が踊りだせば空間を掌握してしまう。まさに「鬼莉佳子」状態。

三男の島津歳久は知略に富んだ知恵者だった。文の人でありながらも、時の権力者である豊臣秀吉に唯ひとり歯向かう気概があったという。「知略で歳久に並ぶものはいない」と言われた歳久がいるから島津家は絶妙なバランス感覚で列強の蠢く九州の雄として君臨できた。それはアンジュルムにおける川村文乃のようである。リーダーを支え、助言し、時に勇ましい行動力を持ってアンジュルムを世に広める川村文乃という存在は、今後のアンジュルムに欠かす事の出来ない知将だ。

四男の島津家久は「戦略家」だったらしい。釣り野伏などの高度な戦術を駆使し、九州の三大勢力の龍造寺隆信を討ち取ったり、豊臣秀吉が送り込んできた仙石秀久・長宗我部元親軍を完膚なきまでに叩きのめすなど目覚ましい戦績を誇っている。代々受け継がれてきた戦術を自分の中で昇華して独自のセンスで表現していく。それはまるで自己プロデュースに磨きをかけて戦略的にアンジュルムのなかでも頭角を現している伊勢鈴蘭のようではないか。

戦国時代は親兄弟であろうと権力争いが絶えない世だったが、島津家だけは違っていた。同時代に同じような能力、人望のある兄弟が四人もいて身内同士で争わずに団結したのは稀有である。だが、だからこそ島津は戦国最強の戦闘民族と言われるまで大きくなったのだろう。

竹内朱莉卒業後のアンジュルムもまた、上國料萌衣という象徴の横に佐々木莉佳子、川村文乃、伊勢鈴蘭という三人の有力者が並ぶことで新たな姿を見せてくれる気がしてならない。和田彩花、竹内朱莉という歴代リーダーは背中で引っ張っていく存在だったが、上國料萌衣という人は「私たちが支える」という気持ちにさせる存在だと思う。

そして更に、今までは個人個人が自分の「好き」を自由に表現してきたアンジュルムだが、上國料萌衣体制下では「アンジュルムが大好き」という“かみこマインド”が伝播することで、自分の「好き」なことだけじゃなく「アンジュルムが好き」だから「私の好き」を表現してアンジュルムに還元するという意識が強くなるんじゃないだろうか。

それは戦国最強の戦闘民族と言われた島津家のような団結力で、令和のアイドル界最強の戦闘民族としてアンジュルムが更なる飛躍を約束されていることに他ならないと僕は断言したい。

あ、最後に島津家繋がりで未来の妄想。

僕は橋迫鈴ちゃんが島津豊久のようになってくれると嬉しい。歴史とか知らない人には無名かもしれないけど、島津豊久という人物は漫画『ドリフターズ』の主人公にもなっている猛将だ。

関ヶ原の合戦で敗戦した「鬼島津」こと島津義弘が珍しく弱気になって「もはやこれまで」と自害しようとした時に甥っ子である若き豊久だけが諦めずに立ち向かい故郷へ帰ることを進言し、それに奮起した義弘が行った前代未聞の退却策が有名な「島津の退き口」である。

普通、退却は敵に背を向けて逃げるのだが、島津義弘は追ってくる敵に向かって突撃していくことで徳川勢を混乱させて見事、故郷へと帰還した。その際に最期まで殿(しんがり)を務めて立ちふさがって義弘を逃がしたのが島津豊久である。

アニメ版のPVも貼っちゃう。

この『ドリフターズ』の島津豊久がイカレていて最高なのだ。叔父である「鬼島津」こと島津義弘を単騎で逃がしたバケモノのように、僕は鈴ちゃんが「鬼莉佳子」佐々木莉佳子を飛び超えて、まさに『アイノケダモノ』のようにステージから「お前ら全員、首置いて行け!」と叫び狂う存在になってくれることを夢見てしまうのだ。豊久も鈴ちゃんも【血のように燃える】ピュアレッドがイメージカラーだしね。

なんて。


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