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完全無欠のアンジュルムに成る為の「PERFECTION」

「アンジュルム CONCERT TOUR-The ANGERME- PERFECTION」が2022年6月15日に日本武道館で行われた。誰も卒業しない単独武道館公演というのは2018年に行われた伝説の「アンジュルム コンサートツアー 2018春 十人十色 +」以来であろうか。あれから4年。いろんなことがありました。

武道館のラスト、メンバーが感想を言っていく流れで突然、橋迫鈴ちゃんが

単独できて本当によかった。ずっと単独したかったんですけど、できなくて…できてうれしかったです。これからも成長できるように頑張ります!

ソロ曲披露の橋迫鈴「単独できて本当によかった」ファンの拍手に涙

と往年の莉佳子ばりに泣き出して、会場に集まった全アンジュルムヲタ兼橋迫鈴の爺と婆は、そんな孫の成長に感涙しながら「そうか、3年前に加入した鈴ちゃんすら単独コンサート未経験だったんだ」とコロナ禍という環境の無常を感じてしまった。

現アンジュルムの10人中5人。過半数の子たちが単独ツアー自体を経験しておらず、三色団子と平山遊季ちゃんはヲタクのコールをいまだ聞いたことがないのだ。なんか、たぶんだけど、8月のロッキンで(野外だし)万が一にも声出しOKになったらメンバーはステージ上で泣いてしまうんじゃないだろうか。そして僕らもまた、泣いてしまうと思うのだ。

無常を感じながらも、そんな楽しみがもうすぐそこまで近づいている気持ちにもなる。前向きに、アンジュルムヲタならば愛すべきべき精神で前向きに物事を捉えていきたいものだ。

さて、武道館の感想も良いけど、たまにはメンバー個人個人について語りましょうか。はからずも「アンジュルム コンサートツアー 2018春 十人十色 +」で大好評だったソロメドレーを今回の武道館でも披露した。

新たな形の十人十色を振り返ってみよう。

■ 平山遊季

この子に関しては、加入からまだ半年くらいしか経っていないことが観るたび信じられなくなる。モーニング娘。の佐藤優樹と渡り合ったと思ったら、今度は小田さくらともガチンココラボをして魅せる。これでまだ15歳。今後の成長が楽しみどころか可能性が無限すぎて恐ろしいくらいだ。

動画でも分かるように、コンサートでのパフォーマンスも「自分の良さ」を理解したカメラの使い方を会得している。まあ、こういうところはアンジュルムお姉さんチームが軒並み上手いから、そばで見てると自然と身につくのかもしれない。だが、見るとやるとは大違いでもある。しっかり自分のものとして表現しているのは、やはり彼女のスキルの高さあればこそ。

ドスの利いた声質も特徴的で、将来的には容姿からパフォーマンス含めてBeryyz工房の菅谷梨沙子のようになるんじゃないだろうか。

ソロメドレーでは初代リーダー和田彩花の卒業にむけて盟友・福田花音が書き下ろした『夢見た 15年』を歌った。あの日から2度と聴く機会なんて無いと思っていた曲。それくらい“和田彩花のため”の曲だと思っていたのだが、15歳の平山遊季ちゃんが歌うことで別の側面が見えたように感じた。

ここからが本当のスタート

この歌詞を平山遊季ちゃんに事務所は歌わせたかったのかなと思うと「にくいね、アップフロント」と言いたくなりませんか?

■ 松本わかな

アンジュルムにいると彼女の地頭の良さが際立つ場面を最近はよく見かける。コメントの的確さ、知識の多さ、なにより頭の回転が速い。

たけりんゲーム対決で登場した時も、誰よりもゲームの解説や状況説明を最年少の彼女がしていた。今のアンジュルム、いやハロプロ全体でも稀有な「才女」ポジションなんじゃないだろうか。なんか松本わかなちゃんって鈴木愛理と嗣永桃子の良いとこ取りしてる子に思う。そしてアンジュルムで活動していく中で「オシャレ」という要素も取り入れていったら、夏焼雅の魂も纏って彼女の存在自体がBuono!となりそうだ。

武道館ではソロメドレーの先陣を彼女が『わたし』で切ってスタートさせた。

四方に花道が伸びるセンターステージ。その中央が四角いベンチ状にせり上がりメンバーが座る。なにが始まるんだろう?と思った瞬間、ポン!と飛び出してきた松本わかなちゃんに合わせて『わたし』のイントロが流れた時の鳥肌がすごかった。

幼稚園の頃からスマイレージが好きで、生粋の現場系ヲタクをやっていたサラブレッドのような松本わかなちゃんが時代を超えて福田花音の作り出した世界観を輪廻転生させるエモさ。

もしもわたしが今とは違った
運命を選んでいたとしたらね
目の前にある光景も違えば
目の前にいる人も違ったはず

これ聴いてグッと来ないヲタクはいないでしょ。伸び伸びと笑顔で歌う松本わかなの目の前に広がる無限の可能性に。

■ 為永幸音

研修生時代から勉強熱心で真面目なイメージだった。そして歌もダンスも一定以上のレベルで卒なくこなせる故に器用貧乏な子になってしまうんじゃないかと危惧していた。

だが、為永幸音はそれだけの人間ではなかった。

真面目で探求心も強く負けず嫌いでもある彼女は同期のオーディション組ふたりの個性に危機感もあったのだろう。優等生を演じがちな立ち位置に収まりそうになる直前に大きくシフトチェンジをした。

クドいくらいの表現力。

彼女が身に着けた個性は、とても為永幸音という女性を体現している。そして橋迫軍団で「人見知りなのに暴虐武人に振る舞う年下の先輩」橋迫鈴に寄り添って支える姿は、織田信長を献身的に助ける明智光秀のようでもある。

そう。なんか為永幸音ちゃんって明智光秀っぽいのだ。うまく立ち回り、気配りもできるけど、なんか最後の良いところを秀吉みたいな新参に奪われちゃう運の悪さ。でもそれを笑っていると最後の最後に寝首を掻かれる怖さも持っている。そんな印象がある。

そんな彼女が中島卓偉による『上手く言えない』を歌うのは秀逸だなぁと思ってしまった。

いざとなると決まって空回り
違うよ!そうじゃないんだよ!

為永幸音の下剋上を楽しみに待ちたいと思いました。

■ 川名凜

この1年で最も成長したのが彼女だろう。元々かみこのクリスタルボイスにも引けを取らない透明感のある声質の持ち主でもあったから、経験を積めばグングン頭角を現してくるだろうとは思っていた。

だが、彼女は予想を一足飛びで超えてきた。

『愛・魔性』での堂々たるメインボーカル抜擢。凛とした佇まいから溢れ出る充実感と自信。まるでオタマジャクシがカエルに成長したような隔世の感があった。

パフォーマンスだけじゃなく、アンジュルムの強みであるメンバーに合った髪型、メイクの表現も武道館から1段ギアを上げてきた。ハロステのリンク貼っておいたけど、まず髪型ね。すこしミディアムにしてボリューム感も強調した髪型が素晴らしい。メイクも先輩メンバーに近づいたキラキラ感が出ていて、更に衣装ですよ。

アンジュルムは衣装の使い方も代々(あやちょ、むろ筆頭に)上手で、ターンの時とかでバサッとさせたり、ヒラヒラ~っとさせるちょっとした表現が素敵なのだが、今回の武道館の1着目の衣装は上着が“はだけ易い”構造な為、お姉さんチームは、それはもう上手くオシャレに色気ムンムンにジャケットプレーをしているのだが、川名凜ちゃんは「ナチュラルにはだけちゃってる」感が出ていて、そのちょっとした無防備さが僕を中学生にタイムスリップさせてくれた。

ソロメドレーでは『魔法使いサリー』を担当していた。キラッキラの笑顔で歌い踊る彼女からは1秒ごとに愛と希望が溢れ出ていて、不思議な力で夢と笑いまでもふりまいていた。

素晴らしいです、川名凜。

■ 橋迫鈴

未来のアンジュルムを僕は笠原桃奈に託していた。だが彼女は去年、羽ばたいていってしまった。未来のアンジュルムは笠原桃奈と共にあると勝手に確信していた僕は胸にポッカリと穴が空いてしまった。

アンジュルムの未来がまっキラなのは疑いようがない。だが「そこに誰が中心となっているのか」を僕は一瞬、見失ってしまった。

そんな中での武道館。このnoteの冒頭でも書いたように、最後のMCで橋迫鈴ちゃんが泣いた。本当に莉佳子のように「泣きたくないのに泣いている自分が悔しい」と必死に我慢している鈴ちゃんを見て、そんな鈴ちゃんを優しく見守る莉佳子を見て、ああ僕は鈴ちゃんを本当に応援しようと思った。

アンジュルムが好きで、現リーダー竹内朱莉さんが大好きで、誰よりも自分の加入を喜び、だけどなかなか自分が出せないことに悩んでいたであろう鈴ちゃん。秘めたポテンシャルは誰もが感じている。だが、その殻をうまく破れないジレンマ。

それが急にパリッと綺麗に無くなって「鈴様」なんて言われるようになり、後輩組を従えて「橋迫軍団」なんてのを結成するようになった。彼女のなかで桃奈卒業の前後で何かが変わったんだろう。

大好きな竹内朱莉さんをバカにして弄る姿もライブの恒例になり、ワチャワチャとふざける姿に僕だけじゃなく多くのアンジュルムヲタが「THE ANGERME」を投影するようになったはずだ。

ソロメドレーで鈴ちゃんが歌ったのは自身のデビュー曲でもある『私を創るのは私』だった。武道館でひとり歌う鈴ちゃんを観て、この曲の歌詞の全てが今の橋迫鈴そのままを歌っていることに気づき、またステージで堂々と振る舞う鈴ちゃんを観て、僕は奮えた。

私を創るのは私 Only One
信じたい それしかない 次の扉進め
過去は未来(あす)の踏み台なら Only One
私史上 最高の舞台へと
まっさらの第2章 熱く描こう

まさにこの武道館から橋迫鈴の第2章がはじまったのだ。

橋迫鈴が尾張の生んだ傑物、戦国最強のカリスマ織田信長のようにアンジュルムの、ハロプロの第六天魔王として君臨する未来が僕にはハッキリと見えた記念すべき日となった。

僕は橋迫鈴を全力で応援する。

■ 伊勢鈴蘭

頼もしい存在になったなぁと感慨深い。言ってもまだ加入5年目。普通ならまだ新人扱いになるポジションだが、スタートアップ企業のようなアンジュルムだと5年はもはや古参に数えられるというのも特殊な環境だ。

彼女からはすでにベテランの風格が漂っている。特に歌の面で軸になる竹内朱莉さんの両翼をかみこと担うまで成長したのには正直驚きを禁じ得ない。たしかに最初から上手くはあった。将来的には中心になるんだろうとも思った。だが川名凜ちゃんに感じるスピードの速さ、いやそれ以上に光の速さで成長した印象を彼女には持っている。

アンジュルムだけじゃなく、近年のハロプロのオーディション組の素質の高さはハロヲタには周知ではあるが、一般的に冷静に分析したら異常なレベルだと思う。この辺の裏側、アップフロントが重要視しているポイントなんかを前にやったトークライブみたいに中の人たち出演でやってほしいと本気で思っている。

ソロメドレーで歌った『愛さえあればなんにもいらない』はクラシックからワルツに変化する異質な曲で、壮大さとしなやかさを併せ持つ伊勢鈴蘭にはピッタリの選曲である。

ステージの中心で「愛さえあればなんにもいらない」と叫ぶ伊勢鈴蘭。同い年の先輩だった笠原桃奈の卒業をきっかけに更なる飛躍を遂げている彼女が桃奈のデビュー曲を朗々と歌い上げる様は、魂の継承にも似た厳かな美しさがあった。

いつかアンジュルムの真ん中に私が立った時に、ダンスや歌がしまって一瞬でみなさんの視線を釘付けにするような、スターの風格がある人になりたいです。

「ファンの方に苦労している姿は見せたくない」宝塚オタクのアンジュルム伊勢鈴蘭、目指す“スター“の風格

2年前のインタビューでそう答えていた彼女は、有言実行、まさにセンターが似合うスターに成長した。

■ 川村文乃

目標達成のために苦しい思いに耐える『臥薪嘗胆』とは川村文乃さんの今までの人生を現した言葉だが、この武道館を最後に「耐え忍ぶ」というイメージは終わりにしても良いと思う。

彼女はキラキラしているだけじゃなく、こんなにも後輩に慕われ憧れられる存在になった。もはや『臥薪嘗胆』ではなく『荘厳華麗』。気高さと華やかさを兼ね揃えた女性であることを売りにしていってほしい。

しかし本当に最近マジで川村さんのステージングには見惚れてしまう。武道館でも色んなメンバーを目で追っていたけど、どこかでチラッと川村さんを見てしまう時がある。僕が女子だったら「こんな人になりたいな」と思う筆頭だ。たまに考える「自分がハロプロ研修生だったら」妄想が捗りまくる。僕は川村さんにはなれないだろうけど、いつか川村さんに憧れる研修生にはなれるんじゃないかと思っている。そう、西﨑美空ちゃんのように。

■ 上國料萌衣

毎週なにかしらの媒体で目にするようになってきた。もはやアンジュルムだけではなく、ハロプロ全体でもエースとなりつつあるんじゃないだろうか。

かみこは事ある毎に「アンジュルムで叶えたい夢がある」と言っている。そのひとつはアリーナクラスでのコンサートだが、そういう大きな目標が達成された後、かみこはどうするんだろう。今の勢いであれば卒業してもモデルやタレント、女優としても幅広く仕事は途切れないように思う。

だが、かみこは「ソロとして挑戦していく」という理由での卒業はないように感じる。それよりも「アンジュルムでやり切った」という充実感を経て、先の未来を考える人のように思えるのだ。

今回の武道館のハイライトのひとつだった、かみこソロ『ナミダイロノケツイ』は、かみこが歌いだした時から「あ、かみこ泣きそうだな」と誰もが予感したと思う。

離れて 君のことを
もっともっと 好きになったよ
一緒に育てたこの場所は
必ずね 守っていくよ

歌いながら歴代見送ってきた先輩後輩の言葉や姿を思い浮かべたんだろう。かみこは泣いていた。そして、そんな彼女をステージ中央から笑顔で見守る現メンバーたちの姿を見て、おそらく全ての人間が「かみこの卒業」を疑似体験してしまった。

今回の武道館は「誰も卒業しない」コンサートだと思って観に行っていたから、あまりの不意打ちに観ているヲタクは泣くしかなかった。スンスン泣くしかなかった。みんなの元へ小走りで駆け寄り、メンバーに抱きつかれながら「泣いちゃったよぉ」と照れ笑いする光景が、あまりにも美しくて、僕らヲタクは泣くしかなかった。

いつか来る未来の光景。それまでに、かみこが悔いのないアンジュルム人生を送れることを心から願った。

■ 佐々木莉佳子

「武道館を抱いた女」という称号が板についてきた。マジでコンサートのたびに女子(男子も当然)を魅了するダンスのキレと眼力、そしてスマートな立ち居振る舞いが見事としか言いようがない。相変わらずMCではポンコツな莉佳子になるギャップも含めて愛されルートが多岐に渡っている。A or BではなくA and B and more…なのだ。

あれよね。完全に領域展開発動させた五条悟の目と同じ目を莉佳子は持っていると思う。スクリーンに映るだけで会場全体を魅了してしまう強さ。アンジュルムの持つ「最強」のファクターの大部分は莉佳子によって形創られていると言っても過言ではないだろう。

そして強さだけじゃなく、MCで泣いてしまった鈴ちゃんを優しく見守る姿。為永幸音ちゃんが「アンジュルムが大好き!」と言った時の笑顔。太陽のようにメンバーを照らして包み込む莉佳子は唯一無二にして至高である。

和田彩花が阿弥陀如来だったら、佐々木莉佳子は普賢菩薩だと僕は思う。

普賢菩薩は古くから女性たちの信仰を集める菩薩だ。当時、女性は男性に生まれ変わらないと成仏できないと考えられていた。そんななかで「女性でも成仏できる」と説いた『法華経』に普賢菩薩が登場したことで支持を集めるようになり「女性守護」のご利益があると言われるようになった。

また「延命」のご利益もあり、不慮の事故や病で死ななかったことによる「生への感謝」が先の人生に「生きる意味や目的」を持たせ、幸せをもたらすとも言われている。子供のころに苦難を経験した莉佳子だからこその強い慈愛を僕は最近すごく感じるのだ。

だからソロで『愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間』歌う莉佳子には「誰のため」でもなく「自分のため」に生きてほしいと切に願う。僕らヲタクは莉佳子が人生を謳歌している姿を見るだけで太陽が輝くことに感謝するように喜びを感じ、それだけで寿命が延びる気がするのだ。

ありがたい話である。

■ 竹内朱莉

二代目リーダーとしての竹内朱莉さんは橋迫鈴ちゃん加入からはじまった。

まだあれから3年しか経っていないのだけど、あまりに激動だったから苦悩の時間も長かったように思えてならない。この3年で6人が卒業し5人が加入している。リーダー就任時のメンバーは4人しか残っていない。

完璧だった2018年の「十人十色」ツアー。それを超えて新たなアンジュルムを構築するにはあまりにも流動性が高すぎた。なかなか安定しない上にコロナまで蔓延してしまい、どうなっていくのか不安な日もあったと思う。

でも、たけは全然そんな空気を出さなかった。ただひたすらに目の前のことに集中し、誰よりも笑って騒いで内側からアンジュルムを盛り上げてくれていた。本人は「なんも考えてないだけ」と言いそうだが、この状況下でリーダーがたけじゃなかったらアンジュルムは崩壊していたと思う。

彼女がリーダーだからアンジュルムはアンジュルムであれた。

最近では引っ込み思案で前に出られなかった橋迫鈴ちゃんが、たけとの絡みで殻を破って本領を発揮できるようになった。楽屋でもふたりが中心になって騒いで、コンサート中も笑いながら殴り合ったりヘドバンし合ったり、たけが率先してやるから鈴ちゃんが伸び伸びと自分を出せるようになった。

たけが初めて向かい入れたメンバーである鈴ちゃんに、たけは特別な感情を持っていると最近発売した『S Cawaii! 特別編集 アンジュルムスペシャル』のインタビューでも答えている。

そして普段は後輩を褒めないたけが、鈴ちゃんのリズム感を絶賛している。何よりもリズムを大切にする“つんく♂イズム”の申し子である彼女が「鈴ちゃんがいればアンジュルムは大丈夫」とまで言っている。

『全然起き上がれないSUNDAY』を歌ったのに特別な意味もないかもしれない。だけど、やはり難しいつんく♂曲をソロで歌うのを後輩に背中で見せるっていう意味は大きいと思うし、全然起き上がれないくらいしんどい休日があったようにも思うのだ。

たけの頑張りがあったから、アンジュルムは今また2018年の「十人十色」とは別の「十人十色」に輝くようになった。あの頃よりも、更に完璧を目指せる下地ができた。

今回の武道館は「THE ANGERME」「PERFECTION」と銘打たれ、ツアーを通してアンジュルム改名後の全シングルを網羅したことで【完璧なアンジュルム】を披露してみせた。

だが、まだこれも完璧への途中だと思う。

「PERFECTION」とは【完全無欠】とも訳される。アンジュルムには四字熟語が似合う。「PERFECTION」よりも高みを目指し【最強】で【完全無欠】なアンジュルムに今の10人なら到達できると思う。

今はまだ通過点。

夏のロッキンでもアンジュルムは更なる進化をするだろう。そしていつか必ず実現する超満員のアリーナ。いや、それすら通過点と思える未来に向かって竹内朱莉リーダーと共に僕はアンジュルムの最強伝説を観続けたい。

たけが笑って「満足だ」と納得できる、その日まで。


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