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楽曲制作!編曲~前編~

みなさま、こんにちは。
バレエ「えんとつ町のプペル」製作総指揮の関 巴瑠花(せき はるか)と申します(作品への想いはこちらから)。

原作・脚本の西野亮廣さん、音楽監修の冨田実里さん、編曲の中原達彦さん、バレエミストレスの西山裕子さん、バレエマスターの中島駿野さん、製作総指揮・演出の私、関での4時間のミーティング(ミーティングでの生演奏)を踏まえ、早速音楽製作に向けて始動しました。

プペルバレエの音楽製作は、同時に編曲・作曲の2つの作業を進めることになりました。今回は編曲について書いていきます。

編曲の目的は、プペルミュージカルの楽曲をバレエ用にオーケストレーションする(オーケストラで演奏できるかたちにする)ことです。

まず私が構成表にストーリーの流れ、曲の雰囲気、曲の長さなどを記載し、それを考慮して中原さんがオーケストラ譜面に起こしてくださり、デモ音源を作成くださいました。

そのデモ音源を聞いて、「ここをもっとこうしてほしい!」という要望をお伝えさせていただき、修正をしていただくというやりとりを繰り返し、お互いが納得のいくものに創り上げていくという流れです。

私はバレエ音楽を作った経験はありませんでしたので、冨田さんや中原さんという音楽のプロの方々を前に、最初は何をどのようにお伝えしたらいいのか、どう進めたらいいのかすら分からずにおりました。

デモ音源を聞いて(最初から本当に素晴らしいクオリティでした!)、要望を出すと言っても、失礼のないような具体的な要望の出し方がそもそもわからない。

どういうやり取りが正解かわからないまま、最初はフワッとした要望しか出せず、自分の中でも「これで良いのだろうか?」という不安が消えずにおりました。

編曲をスタートさせてからオーケストラでの収録をするまでの2か月半は、冨田さん・中原さんとほぼ毎日やり取りが続き、グループLINEは鳴りやまず、緊張しながらもLINEを読む日々。

目を覚ましたらまず楽曲を聴き、外では常にイヤホンを持ち歩き、電車の中でも道端でも曲が来たら聞いて、やり取りをしていました。

心もとないスタートではあったものの、冨田さんや中原さんの胸をかりて、わからないなりに、たくさん質問をさせていただき、たくさんコミュニケーションとってくださったので、私の要望の精度もあがっていきました。

たとえば、最初のころは「最初の1分くらいはまだ黒い煙を抜けていないので、もう少し暗い感じで戦うような曲調だと嬉しいです」や「豪華で壮大な感じ」のように、ざっくりとした雰囲気を伝えることしかできませんでした。

しかし最終的には、

関「●分●秒~●分●秒は寂しさを出すために何かの楽器のソロが良いです。そのあとにオケで厚みをつくっていきたいです」

関「トランペットがルビッチの芯の強さを出している感じがして素敵なので、曲の一発目からその芯の強さをだせると良いなと思います」

と具体的なお願いを出来るようになり、

関「デモ音源のこの音はなんの楽器ですか?生オケの際もここまで引き立つ感じになりますか?もう少し馴染むと嬉しいなと思っております!」
冨田さん「これは木管楽器群ですね!大丈夫です、この楽器たちは馴染みます!」

など細かなイメージの違いを擦り合わせるコミュニケーションが取れるようになっていきました。

(後編へ続く)

バレエ「えんとつ町のプペル」
製作総指揮 関 巴瑠花

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