ルールを守る人
ルールは守るべき!とは思うけど、それを声だかには叫びたくない
僕はルールを守る人、だった
それはもう細心の注意を払って
お天道様が見ているし、壁に耳があって障子には目があるんだから、人が見ていなくても細心の注意を払って間違いのないように生きてきた
世の中には刑罰なきルールはガン無視する人もそこそこいるのはわかっている
たとえば、身障者優先の駐車場に停める健常者、駐車場ではない空きスペースへ迷惑駐車、待ち列への横入りetc…
こう言う人達の心理、倫理、道理は僕にはわからない
冒頭に僕はルールを守る人だったと書いた
何故過去形かというと、僕も最近はちょっとしたルール違反をするようになったからだ
僕の通っている理髪店は予約を受け付けていない、よって来店した順番が髪をきる順番
長い時は待ち時間が3時間とかになったりする
この理髪店はコロナの時の影響もあり、駐車場の車の中で待ち時間を過ごしてもよいというシステムになっている、ただし、そこから離れてはいけないし、離れている間に他のお客様がくれば、そちらが優先されるというルール
当然、長時間待っているとトイレにも行きたくなるし、飲み物も調達したくなる
僕はお天道様も壁の耳も障子の目もガン無視して5分間だけコンビニに行くのに駐車場を離れた
5分間のルール違反
5分後、何食わぬ顔で駐車場に戻る、誰にも知られないし分からない、秘密のルール違反
やはりルール違反は良くないとは思うが、これで少しだけ正義中毒から抜け出せたかな?
正義中毒という言葉を知って、自分も少しその傾向があるんじゃないかと、で、それすっごく嫌だなと思ったんです
5分間のルール違反
正義中毒なんて言われたくない、断固言われたくない、これは「正義中毒」というカッコ悪い言葉への僕のささやかな抵抗です
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