以前お話した嫌がらせを受けてからの話。
表面上では解決したように見えるが
彼女にとって深い傷となっていた。

そもそも人になかなか言えないような内容。
俺に話すにも勇気があった内容だった。
だから話を聞くまでは何故避けられているか分からなかった。
指一本触れただけでもビクビクしてた。

内容を知ってからというものの
恐怖心が消えることはなかった。
外に出ることさえ億劫になっていた。

会話を重ねていくうちに分かったのは
彼女から触れるのは大丈夫。
俺から触れるのはビクッとする。
仕事でも彼女から物を貸すのは大丈夫だが、相手から物を受け取ろうとすると手が震えたりしてしまう。
不意に他人の手が当たった時はそこから動けなくなったりしてしまうこともある。
蛇口をひねることも実は怖い。
たぶん他にもいろいろあると思う。

嫌にならないのかってよく聞かれるけど
理解すれば楽。許可をとればいい。

♂ね、手、触ってもいい？
♀うん。
♂きゅ…相変わらず小さい。
♀ぶー。
♂(やっとだ、泣きそう)
♀ぶー。そっちこそ小さいじゃん。
♂は？w

笑顔が戻ったあの日から今日まで。
許可をとるという行為は面倒ではない。
むしろ楽しんでいる。
たまに断られる時もある。
でもそういう気分なんだなって分かるから問題はない。

♂なんか…初恋みたい。
♀へ？w