見出し画像

ごはんのどれいになる。

『超一流シェフが、SNSの世界に入って来ている中で、どこでポジション作ろうとしてるんですか?』

昨日、友人と話す中で投げかけられた言葉だ。


確かに考えなきゃと思いつつ、具体的に描けていないところだったから、ズシンと心に響く。


まず、食に携わる仕事。

飲食店経営、スタッフ、シェフ
チェーンもあれば個人もある
生産者として、農家、漁師、猟師
獣医
専業主夫/主婦
メーカー
レシピメディア(本、雑誌、WEB、SNS)
レシピ考案
料理芸人
料理研究家
家事代行
作り手の声を届けるメディア
作り手と食べ手をつなぐ仕掛け人
ECサイト運営、カスタマーサポート、デザイナー、マーケッター
料理イベントオーガナイザー


ざっと出しただけで、こんなにもある。

圧倒的なレッドオーシャンの中で、
僕はどこを目指していくのか。


改めて、ドキッとした。
そして、やはり明確に答えられない。


料理を作ることも、食べることも好きだし、
食品の広告やPRの仕事もやってきて、
思いがある商品をもっと沢山の人に届ける
という仕事のやりがいも知った。



やはり、まだ、絞り切れてはいない。
だけど、この未完成な心境だからこそ、
自分の気持ちに向き合って、吐き出すことが、
大事なのでは?そう思い、書いてみる。


なぜ、僕は料理を作るようになったんだろう。


初めは、自分のためだったんだと思う。


食べることは、吐くほど、好きだった。


美味しいものを、食べたい。


家にある食材で、何か作れないか、実験を始めた。

見よう見まねで肉じゃがを作ったり、
ホットケーキミックスでドーナツを作ったり。


それが、オムライスの卵をひたすらに作る実験につながった。

そのうち、妹にねだられ、また作る。頬張る妹を見て、僕の兄としての自尊心にも繋がっていた。


自分の料理を食べた人が、喜んでくれる。

この原体験が、これほど強いものだったとは、25歳になるまで気付かなかった。

そして、26歳になった。


改めて、僕はなぜ料理を作るのかを考える。


僕が持ちうる手札の中で、相手も、自分も、満たされるカードが、料理なんだなと。


そして、もう1つ大事にしたいこと。

それは、目の前に確かにあること。

僕は、論理的ではなく、感情的なタイプだ。

たくさんの人が知ってくれたり、
サービスを使ってくれたり、
好きになってくれたり。

そんな活動にロマンは感じる。しかし、それでは疑いを持ってしまうのかもしれない。


目の前の人の体温の高まりを、感じる。
温まっていたり、喜んでいたり。
そしてその温かさが僕も好きだったりする。


つまり今、僕がやりたいことは、

自分も、相手も、満たされていることを、
お互いに伝えられる距離感で料理を振る舞う。


ごはんのおとものように、かけるとつい美味しくなっちゃうって良いよなぁ。

でも、今の僕は、ごはんのどれいになるぐらいに、もっともっと向き合わなければならない。


まだふわっとしてるなぁ。

どうやっていくかは、もう少し考えようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?