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あんたま日記『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』

 みなさま~。

 ラノベをたくさん読めない時期が2カ月近く続いている気がしますが、なぜかちょっと前のラノベが読みたくなるんですよね。不思議なもんだ。

 私割と前から「皆とゲームしたい」的なことを言ってるんですが、誰も誘ってくれません。そんで友人が私の知らぬ間にゲームを楽しんでいました。もしかしなくても私ハブられてるかもしれない。という現象が2年前から続いています。つら。酒飲んでラノベ読むしかないな、これは。


【はじめに】

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 はい、冒頭でとても悲しいことを書きましたが、今回ご紹介するのは安心と信頼のラブコメです。安心してくださいね。
「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」です。著者はたかたさん。イラストは長部トムさん。とても素晴らしい一巻完結型ラノベでした。

 長く続くラノベもとても素晴らしいですが、1巻で収まっているラノベもまた素晴らしいですよね。起承転結がしっかりしているので、一本の映画を見終わった気分になれます。だからやめられない、止まらない。


【あらすじ】

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 まずは背表紙のあらすじくんを。
「顔見知りすらまともにいなかった俺・前原真樹に、初めてできた友だち・朝凪海。男子から「クラスで2番目に可愛い」と噂され、天真爛漫なNo1美少女・天海さんを面倒見良くフォローする朝凪さんはー金曜日の放課後だけ、こっそり家に遊びに来る。映画にゲーム、漫画の趣味も合う彼女との楽しいひととき。日陰男子と2番目ヒロイン、等身大の”友だち”ラブコメ」

 正直、ラノベ好き!と大々的に公言していない人的には「超ありきたりな設定で、つまらんわ」と思われそうな気がしますよね。確かに、陰キャぼっち主人公にそれと趣味の合う女の子…と、ラブコメとしては典型的な設定ではあるかと思います。ただお話というのは設定だけでできているわけではありません。大事なのはズバリ、ストーリー!当たり前ですね。

 【はじめに】の項でも書きましたが、一つのお話としての起承転結:完成度がとても高いなと感じました。起はキャラ紹介とヒロインとの出会い、承はそのヒロインと仲よくなって周りの人物とも関わりだし、転でヒロインの苦悩とその解決を描き、結で二人の関係が進む…という、美しすぎる展開をしてくれます。

 そして何より、可愛い。何が可愛いって全部かわいい。私はこのラブコメを読んで「ア…ア…」と過去を思い出し脳が破壊されました。てぇてぇってこういうことを言うんだなと思いましたね。

 もう一つ、私として好きなとこがあって、それは重くないということですね。転でわかるヒロインの苦悩が肝で(まぁタイトルで察せる通りの内容でもありますが)重くなく等身大な悩みというのが読んでいて安心できました。あまりに辛い内容だと、リアリティというのが欠如してしまうため、ここまでてぇてぇな気持ちにはなれなかったと思いますね。


【キャラクター】

メインとなるような3キャラをご紹介

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①前原真樹

 転校続きで友だちの作り方を知らぬまま高校生になるも、趣味が合う海と意気投合。彼女が初めての友だちに。
 陰キャぼっち、という主人公としてはありがちな設定です。(この設定の初出ってなんでしょうね。俺ガイルから流行ったというイメージがありますが)
 ただ私としてうれぴっぴなのが、この主人公にそれ以上の設定がなく、リアルな性格をしているという点です。
 ゲームは普通に上手く、隣の席の人と軽く挨拶ぐらいはするし、と「俺やん」と思わせてくれます。


②朝凪海

 成績優秀で人当たりもよく、男子からは『クラスで2番目に可愛い女の子』と呼ばれている。 
 後述する『1番可愛い女の子』が天真爛漫な性格であり、その親友でもある彼女は所謂苦労人タイプ。だから主人公と趣味が意気投合した際は素の自分をさらけ出してくれるタイプ。
 主人公と少しずつ仲良くなっていき、次第にその存在が大きくなっていき、最終的には…とてぇてぇです。


3天海夕

 誰もが認めるクラスNo1美少女。海とは小学校からの親友。
 クラスの中心に位置する少女で、何事にもまっすぐな性格をしています。海とは親友同士で、まっすぐ突き進む夕とそれを支える海、という関係です。


【推しポイント】

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①お手本のような物語構成

 起承転結がしっかりしていて、読み終わった後の気持ちは一本の映画を観終わった後のような感覚になれます。”なんか読みたい!”と思ったときにオススメの一冊です。


②てぇてぇ

 ヒロインの海にとって、または主人公にとって、お互いの存在が大きくなっていく過程と結果がとても素晴らしい。エモい。てぇてぇ。


【うーん…ポイント】

※個人の感想です

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①王道であるが故の…

 物語が完成されているから気になりません、とは言いましたが、やはりどうしても先が読みやすいという欠点はあるかと思います。私はその部分を上述したてぇてぇで補えたわけですが、全員が全員そういうわけではないかと思います。


【まとめ】

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 まとめです。一巻完結型の作品は大体美しいです。最近よくそう思うようになりました。この作品も、一巻で完成されているからこそ、2巻を出すのは蛇足なことでしょう。…でも、夕と海が恋で争うさまは見てみたい。 
 そう、私はドロドロした恋愛も大好物。そういう作品を知っている人はぜひ紹介してほしいです。

 さて、今回はこれぐらいでおしまいです。Twitterフォローよろしくお願いします。


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