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あんたま日記『嘘と詐欺と異能学園』

 みなさま~。あけましておめでとうございます。先週はしっかりお休みしていたので、久々の作品紹介ですね。この休みでめっちゃ読んだ…というわけではないです。

 ただ最近新刊が出たやつはできるだけ読むようにしています。特に2巻が出たやつは一巻からのwkwkがあるのでより読みやすい気持ちです。


【はじめに】

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 さて、今回ご紹介するのは「嘘と詐欺の異能学園」です。
 私はラブコメを好んで読む傾向があるのですが、これはバトルものといっていいんじゃないでしょうか。ぶっちゃけ私が読むジャンルとしてはとても珍しいです。
 それゆえにとても新鮮な気持ちで読むことができました。『異能モノとかよく溢れてるじゃん』と友人に言われましたが、確かに数はあっても読むトキはほとんどないので、楽しくうきうきしながら読めました。

 著者は野宮有さん。画はkakaoさん。作風と雰囲気がベストマッチしている、硬派?なイラストだと思います!硬派という表現が正しいかはわかりませんが、とりあえず綺麗で素晴らしい絵だということは間違いないです!!


【あらすじ】

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 まずは1巻に記載のあらすじを。
「国中から集まったエリート異能力者が日々熾烈な競争を繰り広げるハイベルク国立特異能力者養成学校。
 無能力者なのにもかかわらず入学試験を突破した天才詐欺師のジンは、〈災禍の女王〉と恐れられる少女・ニーナと出会う。実は彼女も、天才的な演技で周囲を騙し続けてきた無能力者だった。
 お互いの秘密を共有した二人は、学園の頂点を目指すため共犯関係を結び、エリート異能力者たちを策略にハメていく――。
「俺とあんたが組めば、世界すら騙し通せる」
 最強の嘘つきである二人は、エリート異能力者たちを相手に、その頭脳と策略で成り上がっていく」

 異能…所謂とんでも超能力を持つ生徒たちがしのぎを削る学園が舞台です。この学園を卒業することで…簡単にいうとめっちゃ偉い組織の一員になれるのですが、卒業までのハードルがめっちゃ高いという特徴があります。だから卒業するためにはそれだけ強力な能力が必要になってくるわけですね。

 さて、そのめっちゃ偉い組織に近づくために学園に入学したのが本作の主人公・ジンです。彼は無能力者ですが、人を巧みに騙しながら学園生活を過ごし卒業を目指すわけですね。そんな彼の協力者となるのがニーナ。後述しますが、ニーナはヒロインであり、もう一人の主人公です。彼女もまた無能力者。この二人が規格外の能力者たちをだましていく様は圧巻です。

 私の読解力という部分もありますが、作中の人物だけでなく読者も巧みに騙してくるのがこの作品の特徴ではないでしょうか。二転三転と展開されていくお話は、良い意味で読んでいて疲れます。


【キャラクター】

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簡単にではありますが、メインの二人を紹介しましょ。

①ジン・キリハラ

 無能力者であるにもかかわらず入学試験を突破した天才詐欺師。ある目的のため、学園の頂点を目指す。
 主人公の男の子です。育ての親が天才詐欺師で、その技術を受け継いでいます。彼の目的や動機は割とこの”育ての親”が起因となっているようです。
 ぶっちゃけ「俺TUEEEEEE」ではありますが、ただ力で蹂躙するのではなく策を使ってだましていくので楽しいです。


②ニーナ・スティングレイ

 〈災禍の女王〉という強力な特異能力をもち、帝国中から恐れられる異能力者。しかし、その正体は…。
 上述した厳しい学園で、特待生的なポジションに位置するつよつよい能力者…というのは偽りで、実は無能力者。その演技力で何年もの間多くの人物を騙してきた大ウソつきです。
 ヒロインとして登場しましたが、2巻ではもう主人公でしたね。この二人の嘘つき主人公たちが学園に立ち向かうお話です。


【推しポイント】

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①読者をも騙してくる展開

 私程度の読解力だと、すぐに騙されます。それだけ目先の展開が読めない…とてもウキウキしながら読むことができました。
 話の流れが「下準備→ボスと対決→ボスがこちらの手を読んでくる→それを上回る策」という流れになってます。その流れを今後もしっかり掴めれば隠れた名作になれるのではないでしょうか。


【うーん…ポイント】

※個人の感想です

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①ネタ切れにならないようにだけ…

 奇想天外の策で相手を翻弄する…これが嫌いな人はいないだろうというほど気持ちのいい内容ですが、お話が進む毎にハードルが上がっていくもの。まぁ似たようなジャンルの作品にも言えることですが、この作品の場合は完全な無能力者ということもあって、難しい部分が他に比べて出てきやすい気がしてます。ほかの登場人物でうまくカバーできればいいですね。


【まとめ】

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 私がこの作品を友人にそれとなく薦めたトキ、「異能力系ってめっちゃありふれてるじゃん」と言われたのですが…、逆に今時めっちゃ独創的な設定のラノベってあるんですかね。というか異能力系でくくるとさすがに範囲が広すぎか。
 私の偏見ですが、弱小能力が実は…とか、隠れた能力が…というのは確かに多いのかなとは思います(もちろん、そのうえで面白い作品はたくさんありますが)。この作品は”完全な無能力者”且つ”ダブル主人公”という形をとっているので、一つ大きな特徴を持っているんじゃないかなと思っています。たぶん、私が知らないだけでそういう突出した特徴を持つ作品はたくさんあることでしょう。つまり、何が言いたいかというと…ジャンルに問わず食わず嫌いはよくないということですね。


 なんか最後に愚痴っぽくなってしまいましたが今回はこれぐらいで終わりです。2022年は配信環境を整えて、何か頑張りたいと思っているので、ぜひともTwitterフォローをよろしくお願いいたします。

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