見出し画像

非営利組織お得&注意情報あれこれ/オンライン会議ツール「ZEP」を使ってランチ会(2023年6月)

毎月最終水曜日のお昼にNPOの広報関係者がゆるやかに集うオンラインランチ会。今回は「メタファシリテーション®」(対話型ファシリテーション)を開発した認定NPO法人ムラのミライの専務理事、宮下 和佳さんが参加してくださいました!

今回出てきたトピックを一部ご紹介します☺

トピック1:大阪市内で活動するNPOや市民活動の味方「大阪市地域公共人材」

もしこの記事を読んでいる方が大阪市内で公益的な活動を行っていて、自分たちだけの力では難しい…と感じられることがあるなら、大阪市地域公共人材に支援をお願いすることができます。

・派遣時間:1回あたり、概ね1~3時間程度
・派遣回数:概ね5回まで
・派遣場所:団体が指定する場所(大阪市内)

大阪市サイト 「大阪市地域公共人材を活用するには」より

しかも条件に当てはまるなら公共人材への依頼料金は無料!
ファシリテーションやコーディネート、デザイン講座などがお願いできちゃうのです。大阪市、都会や~。
ちなみにNPO広報友の会の世話人の一人、林田も公共人材に登録していまして、ランチ会の日の午前中はCanva講座に登壇していました☺

公共人材としての他の支援事例としては、はじめてCanvaを使ってチラシを作るというある団体さんに郵便振り込み書つきの寄付チラシをレクチャーしたところ、10日で10,000,000円の寄付が集まったとか!もちろん日ごろの活動の賜物ではありますが、広報のお手伝いができてうれしかった~とのことでした。

この仕組み、どの自治体でも導入してくれたらいいのに…と切に思います!

**

トピック2:Canva、NPO法人でなくても非営利プランが通ったってよ

NPOの味方のデザインツール、Canvaに非営利プランがあることはよく知られていると思いますが、こちら、法人格がなくても申請が通ったケースがあったよ!という話題もありました。

Canvaの非営利団体プログラムの利用資格がある組織が非営利団体として認証されるには、「登録されている国で正式に慈善団体または非営利団体として認められている」などの条件を満たす必要があるのですが、他の項目を見てみたところ

2. 公益またはコミュニティの利益と一致する目的で活動する社会的影響をもたらす組織
・目的および目的達成のための活動実態を記述した管理文書。
・公益またはコミュニティの利益と一致する目的とは、コミュニティ、人々の生活機会や環境を向上させることで、社会問題に取り組むことを目的とする社会的、環境的、文化的、経済的な活動を指します。
・組織の管理文書はその目的を明確に規定し、すべての活動が(利益の追求ではなく)目的を実現するためであることを示す必要があります。

https://www.canva.com/ja_jp/canva-for-nonprofits/eligibility-guidelines/

とあったので、必要な書類を揃えたところ、法人格がなくても審査が通った事例があったとのことでした。おおお~!朗報!

トピック3:Webサイトやデータベースの保守運用の重要性

予算のないNPOでは、いろんなことを自力やボランティアさんの力でなんとかすることが多く、Webサイトやシステム周りも、「10年以上前にボランティアさんがつくったWebサイトを、リニューアルしたいと思いながら、日々忙しくてだましだまし使っている…」とか、「昔ボランティアさんがつくってくれたACCESSのしくみで運用を回してる。このパソコンからしか触れないのでいつもドキドキしている…」という声も聞かれます。

これってけっこう危険だよねという事例がいろいろ共有されました。

事例:WebサイトにSSLをかけておらず、サイトが乗っ取られてしまった

「うちは有名なサイトじゃないから…」とSSLをかけて来なかったサイトが、ある日突然別の情報が載ってしまうことがあります。有名か有名でないか、アクセスがあるかないかではなく、セキュリティの穴があれば、そこから他のサイトなどを攻撃する踏み台に使われることもあるようです。

事例:支援情報を管理するACCESSを入れてたパソコンが突然ぶっ壊れた

ある団体さんのある事業の端末で、日々の支援情報を入れて運用していたところ、ある日そのパソコンが前ぶれなくご臨終になり、バックアップは取っていたものの、その日から使えないことでかなりのダメージが出たとか…(ガーン)
ひとつの端末に情報を集約するのは危険なので、クラウドサービスを検討したいところです😢

※たとえばサイボウズのkintoneなども、非営利団体なら年額9900円だったりします。
https://npo.cybozu.co.jp/
kintoneのようなクラウドサービスは、Webサイトと連携させたりもできるので、安全性に加えて業務効率化も期待できますよ☺

事例:WordPressでサイトをつくったが、動かなくなってしまった

WordPressでサイトを構築したものの、予算の都合で制作会社に保守サービスを頼まず、団体内にも固定の担当者がいなかったため、WordPressや各種プラグインのアップデートで動かなくなってしまうケースがあります。

つくってもらった当時の担当者は団体内にもうおらず、引継ぎもなく、結局、制作会社に泣きついて、調査・対応をしてもらうのにちょっとした額がかかることも…

非営利活動団体にお金がないのはよくあることですが、セキュリティ対策を何もしないのはかなり危険ですし、「ただ使えない」というだけでなく、関係者や事業に深刻なダメージを与えてしまうことも。
Webサイトやシステム周りについては、がんばって団体内で対応する人を置くか、外注するなどですぐに相談対応してくれる人のあてがある状態にしておく体制は取っておいた方が良いと思われます…!

※世話人のパートナーの制作会社さんでは、こんなサービスのご用意もあるそうなので、興味のある方は世話人までお問い合わせください。

▼WordPressのトラブル復旧サービス
https://h2o-space.com/repair/
WordPressでどうしようもなくなったときにご相談ください☺

▼WordPressの保守サービス
https://h2o-space.com/versionup/
ロリポップ! レンタルサーバー(GMOロリポ)/heteml(ヘテムル)(GMOロリポ)/エックスサーバー(エックスサーバー)/さくらのレンタルサーバ(さくらインターネット)上でWordPressをお使いの場合、月1回の各種アップデートをしてもらえるサービスです。困った時のメール・チャットでのご相談もOKとのことです♪ (2,200円/月)

***
NPO広報友の会とは?
NPOの広報力を高めたい人・NPO広報に関わる人たちのサードプレイス。ゆるやかなつながりと切磋琢磨の場をつくり、ありたい未来に近づける力をチャージする集まりを目指しています。会のご紹介はこちら

世話人について
林田全弘(株式会社ガハハ デザイナー):Twitter
槇野吉晃(認定NPO法人サービスグラント関西事務局/はしのまち映画会 代表):Facebook
マキノスミヨ(ビッグイシュー・オンライン 共同編集長):Twitter

世話人のイベント登壇予定
*林田全弘
月2回実施している、Youtubeライブ。
4月から新シリーズ「三つ折りパンフ連続講座」をスタートしています。
https://www.youtube.com/design4npo





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?