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発勁開発の要 丹田とは 9

前述のメソッドに関しましては套路や招式
以上に秘密性が強く、

長年、著名な拳術家に師事していても容易
に伝授されていない様ですね。

 実際に私自身、かつての過去記事で腰の
縦回転についてお伝えしています。

しかし、この縦回転に関しましてもフルコ
ンタクト空手や日本武道、

近代格闘技では想像もつかないほど深淵な
技術体系となっており、

高度な段階に至りますと易筋や洗髄、経絡
や五行(五臓)の気、伸筋抜骨といった、

仙道や道教、仏教などの高度な知識の修得
も必要となっていくんですよ。


この様な経緯から高度な套路や招式、実戦
用法、

若しくは散打や対打に明け暮れる修行を積
んだとしましても、

 丹田開発が伴っていなければ、それらの
技術も年齢と共に衰えていく現実を否定で
きません。

しかし、高度な丹田開発と連動した発勁の
体得に至れば加齢と共に無駄な力が抜け、

 年齢を重ねるごとに勁力が充実していく
という、

近代科学では解明不能な神技の体得に至る
といえます。


それは、かつて形意拳の達人である郭雲深
が牢獄の中で、

手枷(てかせ)足枷(あしかせ)をはめら
れた過酷な状態で、

十二形拳の一手である「虎形拳のみ」を三
年間練り続け、

更に強さと破壊力を増していた現実と壮年
期に到達しても、

その強さが衰える事がなかった結末からも
明らかといえるでしょう。

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