この様な理由から中国拳法ではこれだけ
強大な発勁の破壊力を、

実戦的に練り上げていく目的で様々な型や
套路が編纂されていきました。

そして、これらの型や套路に関しましては、

常に「実戦で使えるのか？」という論争が
鳴り止まぬことも周知の事実です。

しかし、中国拳法の場合は発勁の威力を練
る為の套路や、

実戦の切り札（絶招）として相手を打ち倒
す目的の套路など、

複数の目的で存在している理由から安易な
判断で套路の実戦性を語れません。

　実際に強大な発勁と優れた実戦性を誇る
北派拳法の形意拳の場合は、

基本技である五行拳という五つの基本技法
が発勁を練る錬功と、

優れた攻防理論を兼ね備えた非常に合理的
な拳法となっています。

とはいいましても、当然、基本技の五行拳
だけを練っていても、

その優れた実戦性の体感は困難といえるで
しょう。