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14kgf偽物パーツとワイヤー

2022年ごろから某ショッピングサイトで「怪しいなぁ。どう見積もっても、、怪しいなぁ。。」と思う14kgfパーツをよく見かけます。

14kgfパーツってある程度デザイン固定で決まっており、合金パーツのようにそこまでたくさんの種類はなく、ものにもよりますがだからこそ少し変わったデザインなどだと「パーツ」とさらりと呼べるほど安くはないものなので・・その大きさ重量感でその値段。。絶対うそやん!と思ってじっとりと見ております。

ブレスとかも・・評価を見ると・・「チェーンのコマがくっついている部分が多くあります。」とかって・・完全鍍金(しかも粗悪な)では!と思い・・パーツを見るに判断して、よくて16KGPじゃないのかなぁと思っているのですが、どうなんだ。。

そしてメルカリ、ラクマ、ハンドメイドサイトでは市場価格の1/3~1/5ほどの価格で販売されている14kgfワイヤーがあるそうなんですが、ワイヤーがフィルムのように剥がれてくるということで・・本物はそんなことにはなりませんので・・恐らくアーティスティックワイヤーを偽って販売していると思います。

そんなんされたら、これで制作してかつ販売する作家の方とかもいるよね?と思い、普通に完成品として出回ってきたら心底たまらないという思いです。

ちゃんとしたもの使っていたら、使い心地で気付くよね・・とは思いますが、もしそれが初めての14kgf製品という方ですとどうでしょう。14kgfって普通の合金製品と変わらない、そんなものって思われてしまう。

けど、これ、一般消費者は調べようがないと思います。

刻印なしとも書かれているのですが、普通あると思うよ?と思うパーツにもなく・・いや、あるなしに関わらず「その値段のわけないだろう~。」ですし、シルバー製品やK18などでもこういったもの(偽の刻印)は見かけるので、極端に安いものや馴染みのないデザインパーツは本当に要注意だと思っています。

私が始めた頃は14kgfパーツが買えるところはネットショップに限って言っても個人の方が輸入されて販売されているような時代で、本当に数店舗しかなかったんです。
種類も今みたいにはあれこれなかったので、ほぼパーツはワイヤーから制作していました。
サージカルステンレス系もそうなんだけれど、あら~これ明らかにちゃんとしたものではない・・みたいなのも本当に多くなって来ていて、ここ数年で取り扱い出したところって・・要注意かも。。
たぶん製品的には基準値なのかも知れなくても(?)、細かな工程や処理が全く違います。(色とかも明らかに違うとは思うんですけれど。)

金の価格高騰でどんどん価格も上がっておりますし、そんなわけないよねぇ・・という価格だったり、有名どころじゃない資材屋さんのものは本当に要注意です。
円安や金の価格高騰が起きているからこそそこにつけ込んでこのような商売をする人もでてくるのでしょうけれど、金は総重量で価格が決定されているものですので、それが明らかに安いとなるともっともっと安く仕入れているということ、そんな価格であるはずがありません。

ハンドメイドとして販売されている方も、本物なんだろうけど利益あまり乗せていなくて「そんなでいいの!?」と思うような価格を付けている方は多くいらっしゃるので、誤解招きやすくないのかな?と思ったり。

制作も販売も購入も、「できるだけ安く!」と安さにこだわるようなものに結局いいものは無いかなぁ。
安いものにはやっぱり安いなりの、高いものにはやっぱり高いなりの理由ってありますよね。

14kgfはメッキといっても、地金となる真鍮にメッキの20倍の厚さで着圧されています。
(そもそも地金に貼って行くのではなく本物の金で出来た中空に地金を固めて行くイメージ)
圧着部分は原子同士が結合されているので、どんなに荒く扱おうともフィルム状に剥がれたりすることは絶対に有り得ません。

どうぞ、ご注意ください。