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BtoBのメーカーだからこそ、noteアカウント立ち上げを提案して通した話

メーカーで公式noteアカウントを立ち上げ、運用を担当するに至ったことをまとめました。

簡単に自己紹介すると
古野電気という船舶用電子機器のメーカーにて勤務しています。
業界では世界トップシェアではあるものの、一般的な認知度が低いことが課題のひとつです。

元々はエンジニアでの入社でしたが、広報職へ希望異動。
ここで花開かなければ転職の二文字も頭に入れて、出来ることはなんでもやった1年でした

結果としては
・SNSのフォロワー40倍
・カタログデザインの大幅な刷新&コンテンツ追加
・複数のプロモーション動画制作
・これらをリアル展示会に連携させての訴求強化
などなど、従来のスキルを上手く活用しながら、新しいことにも沢山チャレンジ出来ました。

甲斐もあって、最高の評価をいただき2年目に突入。
今年新たに導入したのがこのnoteというプラットフォーム利用、つまり公式アカウントの立ち上げでした。

noteを使おうと思ったキッカケ

上記に挙げた
・カタログデザインの刷新&コンテンツ追加
が最初のキッカケとなりました。

コンテンツ追加とはどういうことをしたのかというと、
製品の写真・仕様の羅列だったカタログに読み物を追加したというもの。
内容は製品のテスターやユーザーへ製品や機能についてインタビューし、そこにある想いを言語化し、カタログを通してお客さんにも社内にも届けることを始めました。

デザインを大幅に変えたことが功をそうしてか、リニューアルしたカタログは中々の好評をいただきました。
そして次年度はもっとこうしよう、例えば開発者の声を拾おう、歴史を紐解いてみよう、などと案も浮かんできます。

そう考えているうちに「そういうことってカタログだけじゃなくてnoteにまとめておけば、色んな人に読んでもらえるかもしれないし、より良い資産になるな」と気付くのは自然のことだったと思います。

自分の本が出来上がる嬉しさを感じつつ、内容をもっと多くの人に届けたいと思った

改めてnoteが良いと気付く

note利用に向けての検討が始まりました。
そして最初に出会った壁は「社内におけるnoteの認知度の低さ」でした。
普段からnoteを書いたり読んだりしていると「もうnoteってある程度一般的なプラットフォームだよね〜」なんて感じているのですが、これは広報マンが陥りやすい罠だなと思いました。

そのためnoteの何が良いのか?を改めて確認し、始める価値を説明する必要がありました。

そこで私が特に着目したのがnoteのレコメンド機能でした。
この機能こそがBtoBの会社の救世主だと思ったわけです。

noteの記事を読むと、その下には関連記事として様々な記事が表示されます。
またホームでもカテゴリ別に色んなオススメ記事が表示されています。
これがオウンドメディアを自社サイトで運用するのと最も違う点で、noteの有用性であるとアピールを繰り返しました。

従来のオウンドメディアではそのサイトのURLを知っていない限り、そこの情報にはアクセス出来ません。
そのためSNSやメルマガを活用したり、新聞や雑誌などの媒体を利用して情報の拡散を行います。

しかしnoteであれば、例えクリエイターのフォロワーじゃなくても、自分の記事が関連としてオススメされ、これまで届いていなかった人たちにも届く可能性があります。

「知らなかったら届かない」から「知らなくても届くかもしれない」という可能性をnoteに感じ、それがBtoBの企業のプロモーションに非常にマッチしていると考えたのです。

運用を開始して果たして継続できるのか?

実際に運用を開始して思うことは「本当に継続できるのか?」
これは決裁者も気になるところだと思います。
準備も含めて時間をかけて始めても続けなくては意味がありません。

私も「noteを続けられるように」と事前に記事ネタをたくさん用意するなどして、少し対策をしていましたが、意外とスムーズにこの心配も払拭されました。

ひとつはnote proのカスタマーサポート。
定期的にnoteの運営の方々とミーティングをさせていただくのが主です。
記事を書き続けられる組織作りのアドバイスを貰ったりもしますが、
シンプルにサポートしていただける方と話すことでモチベーションは維持出来ます。
筋トレもパーソナルトレーニングの方が効果も継続率も大きいのと同じかもしれません。

もうひとつはnoteの様々な勉強会やイベント。
仕事でnoteで始めることになってから気付いたことですが、かなり多くのイベントが毎週開催されています。
僭越ながら「note運営さんよくやってるな」と感心します。

頑張ってる他のクリエイターさんの話やnoteに関する勉強会に参加することでよりnoteが好きになり、それがモチベーション向上に繋がっています。

「継続できるか?」が心配でしたが結果としては「好きになって勝手に続けてる」が正解かもしれません。

公式からちょっと褒めてもらえるのも実はとても嬉しい

私が運用しているアカウント

これまでの説明を少しずつブラッシュアップしつつ根回ししつつで無事に会社のnoteアカウントを立ち上げることが出来ました。
私が現在運用および執筆を担当しているのが以下のnoteアカウントになります。

開始したのは2022年7月18日、海の日
なのでもう少しで3ヶ月です。

2つnote公式さんにも取り上げて貰える記事も掲載でき、順調に手応えを感じている反面、
伸び悩んでいるコンテンツもあり、課題もあります。

しかし、それはカタログに伸びてるコンテンツを採用する方がお客さんのウケも良いかもというバロメーターにもなっています。

最近は社内外で会社のnoteの知名度がアップし、読んでるよと声をかけてもらったり、アカウント運用側も仲間も増えつつあります。
「良質な記事を書く」という楽しさと難しさ、
そしてそれが読者に届いたときの喜びが今の私の仕事へのモチベーションとなっています。

宜しければ会社のnoteの方も覗いてみてください。
フォローいただけるととても嬉しいです。

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