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読書感想文:『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』 by 水野学さん

こんにちは、ユーザベースグループのFORCAS/JVRのデザイナーの廣田です。

この週末に、水野学さんの著書『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』を読みました。

その中で、「あぁ、、、そうだよな」「そっか、それでいいんだぁ」「完全に同意!」などなど、多くの学びがあったので、それらを忘れないうちに書き留めておこうと思います。

「いいものをつくる」よりも「時間を守る」ほうが大切
スケジュールを制するものは仕事を制す

クリエイティブなことには時間がかかる。だから、締め切りに間に合わなくても、良いものさえできればOKというのは間違いってこと。質と締め切り、どちらかを天秤にかけるものではない。早く良いものができるように、段取りをしようってことね。

デザイナーになるまで、いろんな職種を経験していることもあり、締め切りを守ることは最低限やるべきこと、、、と思っています。ただ、正直、見積もりに関しては、「時間が読めないんだよねぇ」と言っていることもしばしば。これはいかんね。反省反省。

思考はすべて脳の外に出しておく。
「段取りをよくする」とは「空白をつくること」

段取りを整え、万全の準備を整えているからこそ、頭の中に空白が生まれて、真っ白な状態で物事を考えらえる、、、と。

本当に、これ、ハッとさせられました。

頭の中が「あれも」「これも」とバタバタしていたら、新しい発想が生まれる余地ってないですよね。。。いつも、頭の中を空っぽに。

なるべく「ボール」を持たないようにする
ボールを持っている時間をなるべく短くしようとすれば、必然的に仕事は早くなります。
自分でボールを持ち続けるのではなく、パスしたり、ときには捨てたりもします。

うぅー、、、これは、今、この瞬間から実践します!

「マルチタスクをこなす」というのは「同時に仕事をこなす」という意味ではなく「ひとつの仕事に集中し、他の仕事に移っていく」ということ。
集中できる環境は自分でつくる。

集中できる環境は人それぞれ違いますが、自分がどういう環境で集中できるのかを知っていたら(定義できたら)、その環境をすぐに再現できますよね。

この、集中できる環境、私編を考えてみると...

まず、無音の世界。無音が無理でも、複数の音が同じくらいのボリュームで聞こえてくる環境。部屋で一人でいても、集中するにはあらゆる音を切って無音の世界を作る。あるいは、カフェなどで、どの音も等しいボリュームで聞こえてくるのはOK。

次にパーソナルスペース。両隣に近しい人が座っていないこと。全く知らない人だったらOKだけど、同僚とか家族とかだと気になっちゃうので集中できない。でも、図書館のような区切られた空間も窮屈で嫌い。なるべくオープンなスペースが好み。

あと、時間帯は、やっぱり朝がいい。朝型人間ではないので、早起きするわけじゃないけど、夜よりも朝の方が集中できる。

「完成したら世に出す」のではなく「締め切りが完成」である
締め切りが完成であるならば、「一生懸命がんばったけれど、できなかった」という言い訳も通用しなくなります。

これも納得!というか自戒を込めて自分に言い聞かせる。
確かに、もっと時間があれば良くできた、、、みたいなこと、思ったことありました。たとえ、それを言葉にして発していなくても、同じこと。

締め切り時点でのアウトプットが、自分の実力のすべてだよね。はい、そこで試合終了、、、って感じかな。

「自分がいいと思うもの」というよりも「どっちが正解なのか」しか考えません。「自分」よりも「仕事」が上にあるからです。どっちのほうがこのプロジェクトにとってプラスなのか。そこを最優先します。

少し書籍の例とは違いますが、ここの「自分」よりも「仕事」が上にあるというのがベースにあると、ストレスはかなり軽減されると思うんですよね。決して、自分を殺して、我慢して仕事をしろってことではなくて、このプロジェクトにおいて、何が一番大事なんだっけ?を真っ先に考えたら、自分のことは二の次。良いものを作ることだけに集中できるというか。

デザイナーになりたての頃は、とにかく「自分」が上だった。
最初の頃は、自分のデザインしたもののフィードバックをもらうのがとにかく怖かった。それがグラフィックデザインであれ、UIデザインであれ、なんでも怖かった。
そりゃ、褒められたら嬉しいけど、少し別視点のフィードバックをもらっただけでも、なんか、自分が責められているように感じたり、自分を否定されたような気分になったり、、、で、ひどく落ち込んでました。

でも、そういう気持ちになるのって、今考えれば、「仕事」よりも「自分」が上にあったからだと思うんですよね。だから、自分を否定されたのように思ったわけで。

だけど、「仕事」が上だったら、「あっ、そっか、その視点はなかったね。新しい気づきをありがとう!」という感謝しかないと思うんですよね。「より良いものをつくる」のが最優先だから。

あの頃の自分に言いたい。

「自分に自信がない」とか、「あの人みたいにできない」とか、「フィードバックをもらうのが怖い」とか、「あの人はわかってない」とか、ごちゃごちゃ「自分」に思考を奪われるんじゃなくて、「より良くするために何ができるか?」だけに集中しろ!ってね。笑

FORCAS/JVR デザインチームの段取り

今の私の仕事の担当領域は、ユーザベースグループのFORCASとJVRが手がける3つのサービス「FORCAS」「entrepedia」「ami」のデザイン全般。この3つのサービスのデザインに、私を含む2人で構成されるデザインチームで取り組んでいます。

そう、、、上手に段取りしていかないと、すぐに仕事は溢れる、アウトプットのクオリティも下がってしまう。苦笑

現在のデザインチームの段取り力に点数をつけるとしたら、何点だろう?笑 点数をつけられるものではありませんが、こんな(↓)感じで実践していることも多いですよ。

・締め切りは必ず設けている。
・やるべきことを予め洗い出している。
・やるべきことを2-3日単位で見直している。実際には大雑把に今週のやるべきことを洗い出して、優先順位の変更や差し込みタスクなんかを数日単位で見直している。
・デザインチーム内で、細かく相談しながら(FBし合いながら)進めている。

今はまだ2名体制のデザインチームですが、新サービスのamiも加わり、3人目のデザイナーを大募集しています。少しでも興味を持ってもらえたら、ざっくばらんにお話ししましょう。

そして、FORCAS/JVRではデザイナーだけでなく、全方位で仲間を募集しています。ぜひ、こちらの記事も読んでみてくださいませ。


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