◉はじめに

スローコーチングとは、人生を散歩するように生きるための自分との対話を支える技術のことです。「しずく理論」というオリジナルメソッドをベースにしています。“早く結果を出す方法を教えてくれる人はいても、ゆっくり遅く進む方法を教えてくれる人はいなかった”そんなクライアントさんの言葉をきっかけに生まれたのがスローコーチングです。

特急に乗って早く現地に着くのもいいけど、各駅停車でゆっくり語りながら寄り道をしていくように「プロセスにも遊び心」をコンセプトにあなたの実現したい未来までの道のりを楽しむ秘訣や本質がぎゅっと詰まっています。気づいたらあれ？もうついちゃった？なんて時空を超えたみたいな時の流れに身を委ねて、持続可能な幸せと成功を叶えていただくサポートをスローコーチングはしています。

◉人生を散歩するように生きるとは

現代は、時間に分単位で追われながら毎日を生きています。電車だって5分間隔で走っているし、ご飯だって注文すれば、10分そこそこで食べられてしまう。コーヒーが出てくる10分だったり、電車を待つたった5分でさえ、なぜか私たちは「待たされているような感覚」になり、時間に敏感になっています。まだか？まだか？と先を急ぐようになり、自分はまだしも、相手にまで「早く」と目には見えない架空の時間制限に取り憑かれているように生きているのが昨今の世界。

いや、世界がそうなのではない。私自身が没入して迷い込んだ世界で自作自演の無限ループにハマっていただけかもしれない。だとしたら、その世界は、あくまで幸せと成功を探し続ける世界でしかなく、幸せと成功を築ける世界とは逆に進んでいることに気づいたのです。走ってばかりでは息も切れてしまいます。大切な景色さえも、見逃してしまいます。だから走って生きる人生から「散歩するようにゆっくりと生きる美しい人生へ」と舵を切り直しました。

◉散歩するようにゆっくりと生きる秘訣

秘訣といえば、それは方法論でも、精神論でも数えきれないほどあります。そこで、たった一つ秘訣としてお伝えするならば、それは「内観」です。過去も現在も未来の全てを丸っと認めて、直視することがスタートです。地に足をつけて現実を見ることが最初の一歩になります。ただ少しばかり、直視には痛みが伴います。「変わろう」と思ったら「今までと違う選択」が必要なんですよね。未来に何かを創造したいしたいと願うならば「今の自分が何をしているか」を知り「未来のために今からできること」をやるのです。

そのためには「習慣」を変える必要があります。長年染みついた習慣を変えるにはそれなりの時間を要する場合があります。同じ選択と行動をするから何も変わっていないような退屈な人生になる。だからこそ、内観し続けるのです。自分の内側にある反応、感情、本心、本性、感覚、本音たちと根気強く向き合うの。散歩するようにゆっくりと歩きながら進むことで「感性たち」が息を吹き返していくのです。

時間にのまれず、時の流れにのり、感性を育みながら、行動を積み重ねて、少しずつ、季節が移り変わるように、人生を美しい方へと導くのです。それができるのは、内観を続けてクリアに還った自分自身だけ。誰かでも何かでもありません。自分を知り、認めるからこそ安心して散歩するようにゆっくりと生きられるのです。

◉目には見えない架空の時間制限を超えていく

私自身「時間」をどうやって有効に使うのか？考えることが大好きでした。でも有効に生産性を上げようと思えば思うほど「時間を無駄にすること」「大切にしない時間」が増えていきました。今から十数年前、IT業界で営業マンをやりながらキャバクラで働き、空いた時間はすべて自己啓発セミナーなど学びに費やし、睡眠時間は毎日3時間だったんです。

お恥ずかしながら、ゆっくりな要素はどこにもないくせに、私は時間を有効に使っている気でいたんですね。もう、時間に飲まれるのもいいところで、いつも何かしらの期日に追われてヘトヘトです。自分の人生にとって大切なことすら忘れ、独立して、7年かけて内観を続けた結果、あぁ、私は本当に時間を無駄にしていたなと思いました。時間は味わうものであって、生産性だけが全てではなかった。時間とは、今のものではなく、全体を生きることだったんだと。時間に飲まれているうちは「やるべきことが終わらない毎日」でした。

時の流れに乗れるようになり「やるべきこと」は数ヶ月先のことまで終わっていて、その日にやらなければならないことがありません。未来のやることは今のやること。数年先のことに今から取り組む姿勢に変わり、時間に追われることも、焦ることもなくなりました。こんなにたくさんのこと、終わらなくない！？なんて思っても、普通に終わってのんびりしています。内観を続けることで時間に対する意識が大きく変わり、今まで時間に対して感じていた制限は架空のものとなっています。

◉プロセスにも遊び心を

プロセスにはこだわりは捨てて、遊び心を持つ！それが私のモットーであり、スローコーチングでも大切にしていることです。なぜなら、何事も結果が出るまで、現実になるまで、行動してからの「タイムラグ」があるからです。例えば、ダイエットをするとして、よっぽどの使命感がない限り、短期間で痩せる過酷なダイエット方法にこだわっていたらおそらく挫折して続きません。

ダイエットならば、食事や運動をどのようにしたら楽しめるのか？を考えて長期的続く、遊び心のある行動を取り入れることが大切です。さらに、貯金するとして、切り詰めてギスギスしながらお金を溜め込むよりも、お金が余ってしまう楽しい毎日の過ごし方ってないかな？とここにも遊び心を入れてみるのです。叶えたい未来に対して、執着して、短期的なアクションではなく、長期的な目線で習慣できる行動を選んでいくのです。ここは遊び心がなければ、とても退屈に感じてしまうかもしれません。

朝ごはん一つでもただ節約してコンビニのパン１個で、スマホ片手に食べ終わるよりも、隣駅のパン屋さんの食パンに変えて３０回噛み締めてみるとか、そういう小さな変化が未来の大きなの変化へつながっていくのです。未来を決めたら、プロセスは遊び心を持ってやることをやるだけ！あなたの遊び心は生きていますか？

◉持続可能な幸せと成功を築ける世界

人生を散歩するように生きていると、気づいたら幸せも成功も築き続けている世界に生きることになります。以前、口癖のように「世界はじぶんで、できている！」と言っていたことを思い出しました。私たち人は、自分の都合のいいように世界も日々起こる現象も、みたいようにみています。どうせ、都合のいいようにみるなら、もっと世界を美しくみていいのでは？と思ったことがきっかけに、内観のクオリティも変化していきました。

内観を毎日の習慣にして、大事な感性たちとの対話を心の中でしながら、今日はあーだったこーだったって振り返りつつ、これからの未来を決めて、プロセスを遊ぶ。地道に感じるかもしれませんが、短期的・一時的な気休めに一喜一憂するよりも、遥かに穏やかで、現実になるまでの時間が圧倒的に短くなったように感じます。急がば回れですね。実はゆっくり進むことが、一番遠くに行ける近い道だったのです。

そんな気づきを経て、幸せと快楽の区別がつくようになり、感情にこだわりすぎず、選択と行動を楽しめるように。こうして「持続可能な幸せと成功」を築き続けているのだと、嬉しい気持ちになりますね。

◉あなたは何を望んで生きていますか？

今は、こうして「幸せと成功」という両方を贅沢にも味わっていますが、そもそも「自然な願い」が明確ではなく「不自然な願い」に偏っていた頃は、そうもいきませんでした。本当に自分は何を望んでいるのか？が分かるようになれば、プロセスにも遊び心を持って歩めるのですが、何を望んでいるのか？分からず、不自然に誰やか何かに依存した願いは、残念ながら実現しません。自分の願望のように語っているつもりでも、外側にある不自然に着色された願望は、誰にも誤魔化せない。

私もバリバリのキャリアウーマンになって一生一人で生きていく！なんて豪語していた20代がありました。これは過去の経験をベースに「そうでなければ生きていけない」という思い込みから生まれた不自然な願望だったんです。だからこそ、どうしても誰かを頼らなければいけないような状況を生み出しては、欠乏感や不足感を誤魔化して埋めるように壊れたアクセルを踏み続けるような命の使い方をしていたなと感じます。だからこそ、命を大切にする優しく美しい人生を創造すること決めています。私たちはつい、命や人生に何かを求めがちですが、これからは、命や人生が私たちに何を求めているのかにも、思いを添えながら生きることも大切だと視点だと感じています。

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