「プレステージコイン」店長です。

考察②　アンティークコインの出口戦略とは？

の続きを記載します。

さて、アンティークコインを購入する際に、何に気を付けるべきなのでしょうか。アンティークコインのグレード？希少性？デザイン？さまざまな視点があります。
 
ズバリ、私が考える最も重要な点は、「余剰資金」です。アンティークコインとは関係がないと感じれられた方が多いと思います。しかし、アンティークコインを資産運用の手段と捉えると、余剰資金こそが中核になるのです。
 

具体的に考えてみましょう。総資産１０００万円の方が、１枚目として３００万のアンティークコインを購入しました。さらに、アンティークコイン５枚を２００万円分、追加購入しました。合計で５００万円です。金貨や銀貨、地域はヨーロッパからアジア、時代は紀元前から中近世まで・・・。見事なアンティークコインの分散投資であり、コレクションとしても価値のあるものになりました。

ちなみに、この方の家族構成は子供２人、奥さんはパートであると仮定すると、金融的にアウトです。総資産１０００万円の方が、その５０%を投資することは金融的には危険行為です。では、アンティークコインへの適正な投資比率とは、どのくらいなのでしょうか？ 

私の見解では、アンティークコインへの投資は、総資産の５～１０%が適正であると考えています。１/３になっても生活が破綻しない一方で、３倍になったら嬉しい金額。リスクとリターンのバランスがとれた割合です。

 給料が減るリスク、会社が潰れるリスク、病気になるリスクなど、さまざまなリスクを考えると、流動性がある資産は手元に残すべきです。病気になったとき、アンティークコインを売却することは難しいでしょう。具体的には、無報酬でも２年間生活を維持できる金額を確保するのが良いでしょう。

 このように考察を進めると、どのようなアンティークコインを買うべきなのか、という議論の前に、どのくらいの金額をアンティークコイン投資に費やせるのか、という視点が重要になるとご理解いただけると思います。

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