【元ネタ解説】バハムル、ハイパ、スパルク... FF16 ラスボス戦の演出について

ファイナルファンタジー16のラスボス、アルテマリアス戦で始まるクライヴとアルテマによる技のぶつけ合いに「急になんだ!?」となった人も少なくないと思う、しかしあの技ひとつひとつにもしっかりと元ネタが存在するのでここで簡単に解説する。
※元ネタ解説の為、他ナンバリングタイトルのネタバレが微かにあるので注意。


【FFにおける召喚獣のルーツ】

「召喚獣」という要素が初登場したのはシリーズ3作目「ファイナルファンタジー3」。本作に登場する召喚獣はイフリート/シヴァ/ラムウ/タイタン/バハムート/オーディン/リヴァイアサン/チョコボの8体。FF4以降の作品ではリストから使いたい召喚獣の名前をそのまま選択して召喚するのだが、FF3では対応する召喚獣を喚ぶ為の「召喚魔法」というものがあった。その魔法の名前こそ…

ヒートラ=イフリート
アイスン=シヴァ
スパルク=ラムウ
ハイパ=タイタン
バハムル=バハムート
カタスト=オーディン
リバイア=リヴァイアサン
エスケプ=チョコボ


そう、アルテマが使ってきた技の正体は33年前に生まれたシリーズ最古の召喚魔法、それに対してクライヴは現代の召喚魔法で迎え撃つというとても熱い展開を繰り広げていたのである、これもれっきとした召喚獣合戦ではないか。
ただ明確に水属性が存在しているにも関わらず徹底的にハブられたリヴァイアサンはともかく、いわばイフリートの原型とも言える存在とそのコピーとの戦いで何故ヒートラとイフリートの衝突演出が無かったのかは疑問。

【ギガメス、タイクン 新たな2つの召喚魔法】

上記で名前が挙がった以外に、ギガメスタイクンというそれぞれガルーダとフェニックスに対応した2種の魔法も演出の中に登場。ゲーム中では演出の1発目がギガメスだった為、よほどFF3が好きな人以外は「なにそれ!?」となり、そして続く2発目のスパルクで「これはまさかそういう演出!?」となった人が多いと思う。
FF3ではガルーダは召喚獣としてではなくボスとして登場、フェニックスはそもそも初登場がFF5なので、この2種については今回の演出に合わせて新たに考案された召喚魔法という事になる。
吉田PがFF14の開発において、ジャ系を超える新たな上位魔法を考案する際、スクエニのFF委員会なる組織に相談した、という小話があったが今回も同様の事があったのかもしれない。

なお、肝心なそれぞれの名前の由来は…

・ギガメス⇛怪鳥ガルーダが、ある国の大臣に化けていた際に名乗っていた名前。
・タイクン⇛5のフェニックスはタイクーン城の王女レナに懐いていた飛竜が転生した姿。
タイクーン、縮めてタイクン。

で間違い無いと思う。

リヴァイアサンについての掘り下げは今後あるのだろうか…?

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